DIYで和室の砂壁の上から漆喰を塗る

「和室を無理に洋室に変えるのではなく、モダンな和室を目指して」

前から気になっていた自宅の古い砂壁。カビの様なシミはあるし、触れればボロボロ落ちて掃除の手間が増える状態でした。

今回は砂壁を剥がすような面倒なことはせず、上から漆喰を塗ってみました。市販品の漆喰では自分のイメージに合う色が売ってなかったので自分で顔料を入れてオリジナルで作ったブルーグレーの漆喰です。

この記事ではボロボロの古い砂壁にオリジナルカラーの漆喰を塗った過程と方法を書きました!

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DIY前の和室の状態

DIYでリフォームするのは独立した6畳ほどの和室の部屋で、元はよくある緑色の砂壁です。

写真で見ると割りかしキレイに見えるのですが、近くで見ると砂壁はシミだらけ。多分カビですかね?

キレイに見えるところも実は触るとボロボロと落ちるやつです。この古びた砂壁を前からどうにかしたいと思っていたので漆喰を塗ることに。

漆喰か珪藻土か迷った末、漆喰を選んだ理由

実は塗り始める前は「漆喰」と「珪藻土」の違いもロクに分かっていませんでした。「どっちも同じ様なもんだろう」とは思いつつ、自分の家に自分で塗る物の正体も分かっていないことにモヤモヤしたので結局調べまくることに。

結果は漆喰の方が我が家にはメリットがあるという判断になりました。

簡単に言うと、自然素材だけで構成される昔からある建材・耐久性が強い・消臭効果などから決めました。

漆喰と珪藻土の違いはここで話すと本題にたどり着けなくなるので、詳しい比較は以下の記事にまとめました。迷ってる方はぜひ見てみてください!

関連記事:漆喰と珪藻土の違いを徹底的に調べてみた

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まずは漆喰を塗るための準備。マスキングテープ貼り・養生作業から

漆喰を塗るために、最初にやることはマスキングテープ貼り。

これを貼ることで漆喰を塗った時に柱と壁の境界がハッキリ出てキレイに仕上がります。地味ですがとっても重要な作業。

漆喰を塗った時の厚みを考慮して、2〜3mm壁から話してマスキングテープを貼ります。

上の写真を見ても分かる通り僕は1mmぐらいしか隙間を空けなかったので、後々このテープを剥がす時にテープに乗ってしまった漆喰の繊維(スサ)がケバケバしてしまいました…。2mmぐらい開けるのがベストかなと感じます。

マスキングを塗りたい所と塗りたくない境界がある箇所全てに丁寧に貼れば完了です。↓こんな感じで全ての境目に貼ります。

マスキングで境界出しが済んだら今度は、漆喰が付いて欲しく無い柱や窓、障子、床、エアコンなどを養生します。

養生に使うのはマスカーとブルーシート。

マスカーはテープと折り畳まれたビニールが一体になった便利な養生ツール。さっき貼ったマスキングテープの上から適当に貼って、ビニールを広げます。

床だけはマスカーのビニールだと踏んで頻繁に破れるので、耐久性のあるブルーシートを敷きました。

忘れがちなのがコンセント。表面のプレートは取って養生テープをペタッと貼っておきました。

砂壁のヤニやカビが漆喰に浮き出るのを抑えるため、ヤニ止めシーラーを砂壁に塗る。

養生が済んだらさっそく漆喰を塗ってしまいたい所ですが、漆喰を塗り始めるにはもう一手間必要です。

白い漆喰を砂壁にそのまま塗ると下地の砂壁にあったカビやシミ、ヤニが漆喰にも浮き出てきます。せっかくキレイになったと思ったのに漆喰自体が黄ばんで変色してしまい残念なことに。

そこでヤニ留め(カビ留め)シーラーという液体を先に砂壁に塗って上げることで、砂壁の汚れやヤニを封じ込めます

ここで幼稚園から帰ってきた助っ人が参戦…!やっぱ子供とやるDIYは楽しいっすね!

ローラーで塗りにくい角は刷毛で。塗り残しがないように進めました。

乾くと透明の液体です。塗っている実感があんまりないので正直面白く無い作業ですが…笑 音楽でも聴きながらササーっと塗って終わらせちゃいます。

一度塗って数時間〜1日経って触ってみて乾いたのを確認したら、シーラーを2度塗りして下地処理は完了。

シーラーには脆い砂壁を固める効果も

ここまでシーラーの効果はヤニやカビ止めと話してきたのですが、実はもう一つ重要な役割があります。

それは脆い砂壁を固めてくれる効果があること。シーラーは乾くと砂壁をガチガチに固めてくれ漆喰を塗るのに必要なしっかりした下地を形成してくれます。

脆い状態の砂壁にそのまま漆喰を塗ると、砂壁ごと重さでごっそり剥がれてしまうことも良くあるんです。それを防いでくれるんですね。まさに一人二役!

自分で漆喰を練ってみた

シーラーまで終われば後は漆喰のみ!

今回は自分で粉に水を足して漆喰を自分で練って作ってみました。何故かというと理由は2つ。

市販の練り済み漆喰がとにかく高い

1つ目の理由は、自分で練るとコストが激安だからです!というか、練り済み漆喰が高い。

練り済み漆喰を買うと24,500円/35kg、自分で粉から漆喰を練った場合は3,500円/35kg。なんと自分で練るとコストが1/7で済むんですよ。3,500円で一部屋まるまる漆喰塗れちゃうって安すきてヤバく無いですか?

ただ、考えるべきは値段だけじゃないってことを以下に書いたので、自分で練るかどうかは読んでから決めてみてください。

関連記事:練り済み漆喰は高い!自分で練るより約7倍の値段。しかし手間と時間を考えると買う価値あるかも

白じゃなくて青い漆喰が塗りたい

2つ目の理由は市販品に自分のイメージするカラーの漆喰が無かったからです。

白い漆喰の壁って和にも洋にも合って素敵ですが、今回自宅の和室にイメージするのは落ち着いたブルーグレイっぽい色。市販の色付き漆喰も散々探したのですが、イメージに合うものが見つからなかったので自分で顔料を混ぜて作ることにしました。

以下は色付き漆喰を調べまくっていた時に作ったリストを記事化したものです。

関連記事:色付きカラー漆喰・珪藻土の商品リストまとめ

ブルーグレイの漆喰を作るのに「ウルトラマリン」と「松煙」という顔料を入れれば良さそうということが分かったので、調達して漆喰と一緒に練ってオリジナルカラーの漆喰を作りました。

オリジナルカラー漆喰を作るときに注意すること、混ぜるときの様子や配合量は以下に詳しく書きました。

関連記事:松煙と群青の天然顔料を入れてオリジナルカラーの漆喰を練ってみる

粉から自分で漆喰を練ったら割と大変だった

漆喰を練るのはもちろん初めてで勝手は分からないし、ネットを見てもあまり情報は無いしで結構苦戦しました…。

自分で粉から練るときの失敗談やコツは以下の記事にも書いているので是非読んでやってください。皆さんは僕を失敗を踏み台にしてスムーズに作ってほしい…!

関連記事:粉の漆喰を自分で練ってみたら大変だった話

僕は今回、粉から練って作る「大和しっくい」を使いました。

もし狭い範囲をササッと塗りたいなら「うま〜くヌレール」などの既に水で練ってある漆喰を使うのがおすすめ。

コテで漆喰を壁に塗る作業

事前準備としてコテ台に養生テープを貼っておくのがオススメ。片付けの処理も剥がすだけで簡単だしコテ台も長く使えます。これは昔左官やさんから教えてもらった豆知識です。

コテは金属製とプラスチック製の両方買ってみたのですが、初心者な僕らは柔らかいプラスチックが扱いやすかったです。コテが柔らかいと力の強弱を吸収してくれて均一に塗りやすい印象でした。それにサビの心配もないので保管も楽。

漆喰をコテ台の上に適量乗せます。最初のうちは少ない方がやりやすいと思います。(漆喰を掬う道具はなんでも良くて僕は100均で料理用お玉を買ってきて使ってます)

コテに乗せるときはコテ台を手前に傾斜を付けながら、コテの裏でスッと乗せる感じで。

塗るときは右利きの人は左端から。砂壁に乗せたら段々とコテを寝かせる角度に倒して行きながら均等な厚みになるように塗り広げます。言うのは簡単ですがこれが普通に難しいです。

僕らDIYで自分の家をやる人はプロの職人の技量が求められてる訳でもない。厚みにムラがあっても、不規則な模様がついてしまっても漆喰塗りという作業自体が楽しめれば全然オッケー!完璧は求めず意図せずでてしまうデコボコ感が僕らDIYerの味です。笑

右端はコテを逆さにして塗り始めます。常にコテを持つ親指側のエッジで漆喰をすくい、塗り始めるのがセオリーです。上端も下段の塗り始めも常にそう。

雰囲気は動画が分かりすいかもしれません。プロは上手すぎて参考になりずらいところもありますが、イメージは持っておくと良いですね。

今回はお手伝いしてくださった方含め4人で塗り広げます。案の定、みんなクセが違うので担当した壁によって漆喰の厚みや表情が違うんです。大雑把〜几帳面な性格がモロに壁に投影されてました!笑

漆喰が完全に乾く前にマスキングと養生を剥がす

漆喰が完全に乾く前にマスキングテープを剥がします。なぜかと言うと、完全に乾いてから剥がすとテープに乗っかってしまっている漆喰が壁のごと剥がれてしまうことがあるからです。

季節にもよりますが漆喰を塗ってから2時間半ぐらいでテープを剥がしました。軽く触ってみたり、よく観察して半乾き状態を判断してみてください。

ちなみに今回は1度塗りで済ませています。1度目は薄く塗って2度目で仕上げるといったやり方もあるようですが、DIYでは1度塗りで十分だと僕は思います。というか十分でした。

漆喰が乾いたら完成

【Before】

↓【After】

素人が混ぜて塗った色漆喰なので色ムラがあります。だがそれが良い!!和室が好きな空間になりました。

Afterの画像では畳からフローリングに変わってますが、それを差し置いても壁が青い漆喰に変わったことでモダンで澄んだ空気感のある和室に変わりました。

壁の質感はザラついた感じもあり、ツヤっとした感じもあり。素人がDIYで塗るとこんな味になります。

障子からの柔らかい光が砂壁の時より映える気がします。多分漆喰のツヤのある素材感からですかね。

養生したりシーラー塗ったり時間はある程度掛かるかもしれませんが、仕上げの完成度を求めなければ難しいこともなく誰でもできるDIYだと思います。

素人ながら左官作業はかなり楽しい時間でした!

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