アンティーク感のあるスライドレールを使わない引き出しを作る

収納棚の一角に引き出しを作ってみました。

引き出しは精密さが要求され、作る難易度は若干高めですがコツコツやればできないものでもありませんでした。僕は8段も作ったので結構時間掛かりましたが…。笑

この記事ではスライドレールを使わずに作ったレトロな引き出しの作った過程を詳細に解説していきます。

今回は収納棚の一部に作っていますが、引き出しだけの独立した収納(タンス?)が作りたい場合でもほぼ同じ作り方になるかと思います。

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棚全体のイメージ図。引き出しは全体の一部分に作る計画

収納棚全体とその一角に引き出しを作るイメージをざっくり書き出したのが以下の図。

全部オープンスペースの棚でも良いんですが、それじゃ少し寂しい気がして。。収納棚の左側4分の1ぐらいのスペースに引き出しを作ることにしました。

引き出しの用途としては、細々した文房具類や子供のおもちゃをスッキリ収納することが目的。

右側の棚板の部分は大きめのおもちゃやプラレールの線路を収納ボックスに入れてドカッと置く用です。収納への棚板の取り付け方は以下の記事に書いたので参考にどうぞ。

【参考記事】備え付けの収納に棚ダボによる可動式の棚板を作る方法

引き出しが入る外枠部分を作る

以下は収納棚全体の枠が完成したところ。

天板に穴を空けないために枠をダボ継ぎして作った時の様子はまた今度別記事として書くとして、

この収納全体の枠の左側一角に引き出し部分を作るべく縦に板を入れて仕切り、引き出し用の枠を作りました。

仕切りの下面は枠の裏からビスで固定、天板は穴を開けたくないので速乾性木工用ボンドで接着です。

仕切り板の場所はズレてしまうと引き出しの箱が入らなくなってしまいます。仕切り板の時点で位置の精度がシビアなんですよね。接着時は板がズレないようにコーナークランプで固定して接着を待ちました。

木箱を作る、もしくは買う

木箱は作っても良いけど、minneで安く売ってる業者さんを見つけたので買いました。買ったのは以下のもの。なんと木箱が一箱400円と驚きの価格!

ナチュラルウッドボックス | minne

プラス数百円でサイズをオーダーすることもできます。正直自分で材料買ってきて作るより安いのでは?

それに今回は8段も必要なので作るとなると時間が掛かるので助かった…。木箱作りはDIYの基礎が詰まっているのでいつか作り方を記事にしたい気持ちもありますが。

ちなみに先ほど設置した仕切り板は、木箱のサイズ+2mmの横幅で設置してます。両サイドに1mmずつ隙間が空く計算です。

今回のサイズ例で言うと、箱のサイズが270mmなので横幅272mmのサイズになるように仕切り板を設置しました。

引き出しを載せる部分の角材を調達

12mm×12mmの細い角材を調達してきました。

それを引き出しの奥行きに収まるサイズにカット。

この時点で試しで、木箱→角材→木箱→角材と重ねてみました。

隙間が空いているこのスタイルも悪くありません。むしろカッコいい。

このデザインを採用しても良かったんですが、今回はやってみたいデザインが決まっていたので、一手間加えます。

木箱の前面に板を取り付ける

上記で言った一手間がこれ。木箱の前面に収納枠と同じ素材の板を取り付けます。

収納枠を作った時の端材を使って引き出し部分の空間の縦寸法を8等分したサイズ-1mm(隙間分)の板を8枚切り出しました。

今回の例で言うと、引き出し枠内の縦寸法が772mmだったので、(772mm÷8個)-1mm=95.5mmのサイズの板を8枚切り出してます。横幅は木箱と同じ270mm。

この切り出した板を木箱の前面にボンドを塗ってドッキング。

少しのズレが後々困る要因になるので、固まるまでしっかりクランプで固定します。

木目の渋さを引き出す為にオイルを塗る

ボンドが乾いて固定されたらレトロ感を出す為に木材用オイルを塗って木目を引き立たせます。

使っているのはクリアカラーのオイル。クリアカラーでも以下のように濡れ色になって木材の渋さを引き出してくれます。

塗ったのと塗ってないの、力強さというか迫力が全然違いますよね!特に赤身部分が見違える!磨くと光るダイヤモンドのようだ…!(大袈裟)

引き出しを乗せてスライドさせる為の角材を取り付ける

引き出しをスライドさせる仕組みは単純なもの。角材を両サイドに取り付けてその上を滑らせるだけです。

文章にしても伝わりづらいので、実際に取り付けていきましょう。

まずは木箱の上にそのまま置いてみますが、下の箱にこの角材が触れてるとキツすぎて下の段が引き出せなくなってしまうので、

1mmだけ角材をかさ上げしてやります。今回は差し金がちょうど1mmの厚みだったので木箱と角材の間にスペーサーの役割として入れました。

この1mm上げた状態でドリルで下穴を空け、ビスで角材を固定します。

細い木材は下穴を開けないと木が割れてしまうんです。いつもは下穴開けずにビスをぶち込む僕も今回は丁寧な仕事をしました。

さらに詳しい話をすると。皿取錐というビスの皿頭の部分も一緒に掘れるドリルを使っています。

これを使うことでビス皿の部分が木にめり込む時に起こる木割れも無くせるし、木の表面とビス皿がツライチになり綺麗に仕上がります。

皿取錐については以下の記事で詳しく解説しています。

>>DIY脱素人感を演出する皿取錐。ビスによる木材割れを防ぎ、かつ綺麗に仕上げる工具

話がズレましたが、工具の話から制作の話に戻ります。

サイドの角材を固定するときは、引き出しが枠の面と合う位置に止まるように調節してやります。

木箱の前面に取り付けた板がこの角材に引っかかってストッパーの役割を果たしてます。これなら雑に引き出しを押し込んでも枠と引き出しの前面のツラが合う綺麗な仕上がりになりますよね。

実は角材にもちょっとした工夫を。先っぽを台形のようにカットすることで、引き出しを全部引き抜いたときでも入れやすくなっています。

反対側も同じように作業して両サイドの角材を留めたのが以下の状態。

この状態で上に引き出しを入れると、絶妙な隙間で仕上がります!

引き出しによっては左右の高さが数mm誤差があったりもしますが、そこは差し金(1mm)+カード(0.7mm)などを重ねたスペーサーにして固定したり。

差し金+カードを2枚入れて調整したり。実際に引き出しを乗せながらその場で調整しました。ここまで来ると机上の空論で出した数値は一切意味がありません。誤差ばかりは自分の目で見て感覚で調整ですね。

この作業を丁寧にできるかが仕上がりの完成度に直結するといっても過言ではないかも…?

一番上段の部分には少し厚みの薄い材を使ってツラ合わせ用に留めました。

地道な作業を経て全段引き出しが入る状態に!くぅ〜やっとここまで来たっ!!

この時点では引き出しというかタダの壁みたいですが、取っ手を付けると狂気のごとく変貌を遂げます(良い意味で

アンティークな真鍮のネームプレート兼取っ手を取り付ける

最後の仕上げとして取っ手を付けてあげます。

今回選んだのは取っ手とネームプレートが一体となったアンティーク感を醸し出す金具。素材は経年変化が魅力の真鍮です。

ネームプレートは安いスチール製もいろいろ売ってたりしますが、やっぱり真鍮製は重みや質感が違います。今回調達したやつが一番いい雰囲気だったので採用しました。

留める位置が決まったら下穴を開けて、付属のビスで固定。

かっけぇ…

試しに適当に紙を切って入れてみたら良すぎた。

レトロ調な引き出しの完成

今回は力作だ…!自分でも気に入ってます。かなり完成度高いのができました。

事あるごとに指の甲で木目に沿って撫でてあげたくなる。

真鍮のネームプレートがめちゃくちゃ良いですね。これチョイスして良かった。むしろ取っ手が与える印象の割合がでかい気がするので取っ手が微妙だと残念な感じになりそう…。

今回は引き出しに使われる定番のスライドレールを使っていませんが、出し入れの滑りも良好でスムーズそのもの。4歳の子供も問題なく扱えています。プラレールも全部ここに…笑

この棚全体は杉材を使ってるんですが、杉の赤みがかった色と強調された木目がこのスタイルの引き出しに良く合っていると思います。

ちなみに木材は以下で紹介した無垢ボードという杉の集成材を使っています。質感のわりにかなり安く仕上げることができました。

【関連記事】ビバホームで売ってる「無垢ボード」が無垢材テーブルが簡単に作れる優れた素材

引き出し部分だけで見ると素材代が約14,000円。段数が少なくなるにつれ1段に付き1,500円ぐらい安くなる計算でしょうか。

掛かった作業時間は実働15時間ぐらいかなという感覚です。

DIYとしては若干難易度高めではありますが、一つ一つ着実に作業していけば時間は掛かるけどできないことも無いかなと。

アンティーク調・レトロ調な引き出しを作ろうかと考えている方の参考になれば嬉しいです。

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