DIYの始め方・進め方。抽象的なイメージからモノとして形になるまでの手順

DIYで作ってみたい物があるけど何から手を付けて良いか分からない。どう進めていけば良いか手順が分からない。

という方も多いのではないでしょうか。

この記事ではDIYを人に教えることを仕事にしている私が実際にモノづくりの際に踏む手順を詳細に公開します!

ちょっと長い記事ですが、私の今まで経験して積んできたノウハウ(家具を作ったり、ハンドメイド雑貨を作ったり、自宅をセルフリノベーションしたり)をこれでもかと丁寧に詰め込みました。

1から順にやれば大抵のものは作れるはずです。

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STEP1:作りたいもののデザインを決める。イメージが抽象的ならPinterestが便利

DIYをしようと思ったと言う事は、何か作りたいものがあるはずです。

家族構成が変わったからテーブルを作りたいとか、子供のおもちゃが多くて収納を作りたいとか。大きい規模の話になると部屋一つリフォーム・リノベーションしたいとか。

作りたいものの形状やデザインが決まってれば話は早いのですが、決まってない場合はすでにあるデザインを参考にするのがおすすめ!

僕の場合はPinterestというSNSを使っています。これが本当に優秀でデザインのアイディアを得るのに使えるツールなんです。もちろん無料。

Pinterestの優秀さや使い方は以下の記事にも書いたので詳しくは以下からご覧ください。

>>DIYでモノや空間を作る私が実践しているデザインアイディア資料の効率良い探し方

Pinterestで収拾した好きなデザインを参考にして、ちょっとアレンジを加えてもよし、個人で作るものだしそのまま真似してもよしです。

Pinterestの最大のメリットは潜在意識にあって引き出せていない自分の好きを具体化できるところ。便利なツールです。

STEP2:作り方を調べてみる

モノづくりの経験が浅いとデザインの参考に集めた画像からでは作り方が想像できないことは良くあることです。

そんな時はGoogle先生に作り方を訊いてみるのがベストです。

例えばデスクをDIYしたかったら「デスク DIY」などのワードで検索すれば作り方を解説した記事がわんさか出てくるはず。

詳しくHow toが書いてある記事を2〜3個読んで自分のやりたいと感じた作り方を選べばOK。

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STEP3:ザックリしたもので良いのでイメージ図を書いてみる

パーツ数が少ない単純な構造で簡単なものだったら特にイメージ図を書き出す必要はないかもしれません。

例えば以下のようなテーブルだったら棚に板を乗せるだけです。このくらいだったら板のサイズだけメモるぐらいの下準備で十分ですよね。

【関連記事】【賃貸DIY】キッチンに沿った落ち着いた雰囲気のカウンターテーブルを設置するより。

しかし、パーツが多くなるDIYだと頭の中だけでは設計イメージがまとめられなくなってきます。

そこで今あるイメージを一度イメージ図として書き出してみるのがおすすめです。絵が下手でも自分で分かればOK!綺麗な直線じゃなくても構いません。

例えば僕はこんなザックリとしたイメージ図を描きます。以下は部屋の一角に小さな小屋みたいなのを作ったときに描いたもの。

図は適当でも各箇所の『寸法』と『使う材』さえ書き込めれば十分です。この図の寸法通りに木材をカットして作ると以下のようなモノが出来上がっていきます。

【参考記事】部屋の中に小さな小屋を作る。書斎、ウォークインクローゼット、秘密基地に最適な空間より。

こんな大物でなくてもハンドメイド雑貨や小型家具でもイメージ図から寸法と必要な資材を割り出すと楽になるのは同じです。

図を描くと不思議なことに、必要な材料や寸法など、先の手順が次々と連鎖的に明確になってきます。

騙されたと思って描いてみてください。イメージを明確にするというのは億劫なことです。しかしここで時間を掛けることで先の工程が楽になり総合的な時間では結局早く作り終わります。

STEP4:必要な資材の種類と量を割り出す

上でイメージ図を描いたら、その図を元に必要な材料の種類と量を割り出します。図に寸法さえ書き込んであれば難しい作業ではありません。

先ほどの図の例でみれば寸法×本数で揃えればいいだけです。下のスペースに書いてあるのがそれ。

ネットでもホームセンターでも木材を買える場所はたいていカットサービスがあります。丸ノコを使わず済ませたければ予め計画してきた寸法にカットをお願いするのが良いですね。

必要な資材の量を割り出す方法は使う材料によって多少違がありますが、基本の部分は同じです。以下で他に作ったものの例をいくつか出してみます。

1つ目はディアウォールという木材を突っ張る道具で壁面収納を作った時のもの。この時はiPadを使って直接写真に書き込んでいます。どこにどの板が必要か書き込んで必要なものを洗い出しました。

【参考記事】【賃貸DIY】ディアウォールで棚、テレビ台、デスク、ハンガーラック一体型の全部入り壁面収納を作るより

2つ目は、ベッドを作ったときのもの。ブログ記事にするのに分かりやすいようgifアニメになってますが、書き込んだものから寸法と必要な資材を割り出すのは同じこと。

【参考記事】引っ越し時も困らない簡単に分解・組み立てできるダブルベッドをDIYより

小物雑貨も同じ要領です。モービルを作ったときは厳密な長さは決めませんでしたが、以下のような構成で回るようにと図にしています。

モービルの設計

完成

【参考記事】【簡単100均DIY】赤ちゃん用に鳥のモービルを手作りしたので作り方を解説より

最後はベランダにウッドデッキを作るときのもの。ウッドデッキやフローリング、壁紙などのノッペリしたものは平面図と寸法だけ書き込んで、面積から必要な量を割り出します。

【参考記事】マンションのベランダにウッドデッキを作るより

資材の種類について知識がなく決められないのであれば、近くのホームセンターに行って実際見てみるのが早いかも。いろんなサイズの板や角材が売っているはず。

STEP5:必要な工具を知る

小さい雑貨だったら工具は必要ない場合も多いですが、木工だと材料の他にたいてい工具が必要になってきます。

必要な工具を知るためのコツは、作っている作業順序を頭の中でシミュレーションしてみること。シミュレーションができれば「ココを組み立てるのに何を使えばいいんだろう?」と気付くきますよね。

木材をカットするには「手鋸か丸ノコが必要だな」とか、組み立てるのにビスを打つのであれば「電動ドライバーが必要だ」とか。「あ、ビスも必要なのか」とか。

もしかしたらSTEP2で探した作り方の情報に必要なものが全部書かれている場合もあるかもしれませんね。

STEP6:資材・工具を調達する

完全に経験則ですが、木材などの大型の資材はホームセンターが安く、工具類は通販が安い傾向にあると感じてます。

ホームセンターであれば、その場でサイズや使うものの質感などを見て決められるのがいいですね!

木工DIYにおいては丸ノコとインパクトドライバーの2つの電動工具があると完成までのスピードが段違いです、私にとってそれはもう必須道具。これらがあれば大抵なんでも作れちゃいます。

この2つ電動工具は何かを作ってみたい人には本当におすすめしたい!!激推しです。一家に一台常備してもらいたいぐらい。労力と時間に対する費用対効果が高すぎます。

安く収めるために手動工具を使って作ったものの「もうこんな大変なのは懲り懲り。」と創作をやめてしまう人が多いこと…。あそこでケチらず電動工具を使っていたら創ることを続けていたかもしれないのに。楽しい趣味になったかもしれないのに…。

長く使えるのでこれからもDIYを続けたい・趣味にしたい、とかであれば持っていて損はありません。電動工具は以下を参考にしてみてください。

>>【各社比較】DIYにおすすめの丸ノコを紹介!後悔しない選び方のポイントを解説

>>【各社比較】DIY用インパクトドライバーのおすすめと選び方

丸ノコに関しては無くてもホームセンターのカットサービスを使うことで作れます。

しかし私の経験上、複雑なものやパーツの多いものほど現場で寸法を測って切り出した方が間違いありません!

というのも、複雑なものは計画の段階で数値を間違いやすいです。誤った数値でカットしてもらったら、その木材は使えなくてまたホームセンターまで行かなければならなく面倒なんですよ…。費用も余計に掛かる。

他にも木材は多かれ少なかれ剃ったり捻れたりしていて机上の空論の数値通りには行かないこともあります。

よって、家で切り出す方が私は好きです。ですが、そうは言ってもホームセンターのカットサービスは便利です!簡単なものは頼んじゃいましょう。

STEP7:作る・取り付ける・組み立てる・塗る

一番楽しい作る工程。ここまでイメージ図が描けて材料を揃えられたなら、なんとなく作り方も頭の中に描けているはず!

一つ一つ丁寧にこなしていけば大型のものや複雑なものでも作れるはずです。

偏にDIYと言っても、木工・ペーパークラフト・電子工作・コンクリート・レジン・裁縫系と様々です。

作るものによって全然違う動作・技術になるので詳しく言及できませんが、作り方が載ってる本や、Step2で調べたHow to記事を見ながら進めるのが一番分かりやすいと思います。

(私のブログでもいろいろなモノの作り方を公開しています:『99% DIY』トップページ

無心になってモノづくりの心地よさを感じても良いし、音楽をかけてノリノリで作業しても良いですね。楽しんで作りましょ!

完成したら自己満足に浸る

自分で企画したものが自分の手で形になる。それは何度体験しても嬉しいものです。

私は自分で作ったものを生活で使うことが最高に贅沢に感じます。

自分で作ったものは愛着が湧き、誇らしくもあり、買ったものでは体験できないストーリー性があります。

作ったものを眺めてそれを肴にお酒を飲む。写真を撮る。SNSで自慢する。大掛かりなことをしたら、手伝ってくれた人を招いて打ち上げしてもよし!

まあ別にそんなことしなくても良いんですが。笑 モノが完成するってのはそれぐらい満足感があったりします。

1人でも多くの人にモノを生み出す楽しさ体験して欲しくてこの文章を書きました。ぜひ作ってみてください!

自宅をセルフリノベーションしたDIYの様子も見てね

現在進行形で一軒家を自分でリノベーションしながら住んでます。

作業記録を以下の記事にまとめたので良ければ見ていってください。

>>中古住宅セルフリノベーションの記事まとめ。実体験と作業方法を時系列順に紹介

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