壁紙を剥がし残った裏紙を処理せずにそのまま塗装したらどう仕上がるのか実験してみた
内装のペンキの塗装にはいろいろな手順があります。DIYの場合、ビニールクロスの上から塗ってしまう事も多いです。ただクロスの上からペンキを塗るとクロスに加工されている凹凸がそのまま浮き出ます。
量産型クロスのエンボス加工が安っぽくて、その上からペンキを塗るのが嫌だと言う人も実は割と多くみられます。(自分の周り調べ)
リノベーション時にプロの職人に見られるのが、クロスを剥がしてペンキ塗装するという方法。しかし貼ってあったクロスを剥がす時にビニールクロスの裏紙が上手いこと剥がれなくて壁に残ることが大半なんですよ。
そのため職人さんは霧吹きで湿らせて糊を溶かしながらヘラで裏紙を全て取り去って、下地を平滑に整えてからペンキ塗装をするという光景を何度もみたことがあります。
でも、これってかなり労力掛かりますしDIYでそれをやるのはどうなの?とも素人の僕は思うわけです。。そこで今回は裏紙が残ったまま塗装したらどんな仕上がり具合になるのか実験してみました!
目次
壁紙を剥がして裏紙が残った状態の天井
今回実験してみるのは上記の天井。既に壁紙を剥がした状態です。大半が茶色いクリーム色をしていますが、これ全部裏紙が取れずに残っている箇所です。ほとんど取れずに残ってしまいました…笑
端の方には裏紙も取れた箇所も。いい具合にムラがあります。
このくらいだとパテでデコボコを均すという選択肢もありますが、今回はこのままペイントします!この部分のペイント後の差を特に観察していきたいですね。
裏がベニヤ板だったので木材のアクが浮いてこないようにアク留めシーラーを塗る(石膏ボードの場合不要)
結構古い築50年くらいの物件だからかビニールクロスはベニヤ板に貼ってありました。今時の住宅ならほとんどが石膏ボードに貼ってあると思います。ベニヤの凹凸で吸着が良くなってることもありこれだけ裏紙が残ってしまったようです。
そしてベニヤ板にそのままペイントすると木のアク(ヤニ)が出てきて、時間の経過とともに塗ったペンキの色が茶色くくすんでしまいます。
それを防ぐためにペンキを塗る前に、ヤニ留めシーラーを塗る処理をします。端っこは刷毛で、真ん中はローラーで一気に。
以下がヤニ留めシーラーを2回塗りした状態。1回目が乾いてから2回目を塗りました。シーラーは乳白色の半透明な液体なので濡れ色になるぐらいの変化です。
白いペンキで塗装してみる
シーラーが完全に乾いたら白のペンキで塗っていきます。使ったのは以下の室内用水性ペンキ。
このノボクリーン、塗る面積が多い場合はめちゃくちゃコスパ良くて凄くおすすめ。詳しくは以下に書いています。
関連記事:部屋の広い範囲をローコストでペイントしたいなら業務用塗料「ノボクリーン(艶消し白)」が最強
話は戻り、手前側だけ白で塗ってある状態。ここからザッと塗り進めました。
ペンキも1度目が乾いたら2度塗り必須です。1度塗りだけだとどうしても塗りムラが目立ちます。
ようやく全て塗り終えた結果が以下。現時点でも結構悪くないかも?乾いてからしっかり見てみましょう!
塗装後の仕上がりは割と許容できる範囲だった
遠目から見た感じは全然裏紙が残っていたことなんて気にならない天井ですね。
裏紙の剥がれムラがあった箇所に近寄って見てみると、若干デコボコしてます。とは言っても個人的にはあまり気になりません。というか全然気にならない。
プロの職人さんにお金払ってこの仕上がりだとアレですが、自分が許容できればなんでもOKなDIYであれば個人的にはこれで十分じゃないかと思うんです。普通に過ごす上で気付かないぐらいのデコボコですもん。
裏紙を霧吹きしながらヘラで全部剥がす労力と時間を考えると、直で塗ってこの仕上がり具合なら全然許容できる範囲です!
元から貼ってある壁紙のエンボス加工は嫌だ、壁紙を剥がしたいけど裏紙を剥がす処理が面倒くさい。。。という場合、手を抜きたい場所やそこまで完璧な完成度を求めないのであれば割と有りな選択肢だということが分かっただけでも大収穫な実験でした。
以前、自宅の壁にペンキを塗ったときビニールクロスのエンボスが安っぽくてが嫌で壁紙の上からパテを塗って埋めたことがありました。でも次はそんな手間なことしなくてもいいかも…という気持ち。こういう選択肢もあるよ程度に大変だった作業を見ていってやってください。
関連記事:砂壁とビニールクロスの上から全面パテを塗ってフラットな壁を作る
「壁紙の裏紙を剥がす作業」の様子も動画にUPしてみました
裏紙を剥がす作業ってどれだけ労力の掛かる作業なの?という疑問もあるかと思います。
自宅で壁にモルタルを塗った時に、壁紙&裏紙を剥がす作業をしたので動画にアップしました。良かったら見てみて下さい。結構大変です。笑
コメント一覧
- Comments ( 10 )
- Trackbacks ( 0 )
こういった情報はありがたいです
参考になりました
お役に立てた様で嬉しいです〜!コメント有り難うございました!
コメント失礼します。
現在私も壁紙をどうにかするべく色々調べてこちらの素敵なサイトを見つけました。質問なのですが、この天井の裏紙は糊を落とす作業はしていないということでしょうか?他のところでは糊を落とした方がいいと仰っている方が多数いました。しかし、それはそれでかなりの時間と労力が要りそうで、もし省いても仕上がり的にはあまり気にならないのであれば省こうかと考えています。また、裏紙の毛羽立っているの感じも無視していいのか…初めてのDIYで心配になってしまいます。2019年の仕上がりから時間がたち現在の見た目の変化などもあればお聞きしたいです…。
長々とすみません、お時間あれば返信よろしくお願いします!
ruiさん、こんにちは。
そうなんです。ヘラで糊や裏紙を剥がす作業が大変な重労働で時間も掛かるんですよね。。
ちなみにこの壁は糊を落とす作業もしてません。
自分のためのDIYなら、そこまで完璧を求めないのであればこの記事の様に裏紙を残しての塗装でも全然アリな仕上がりだと僕は思います。
毛羽立ちも間近くで見なければ全然気になりません。もし裏紙が浮いてる様な箇所があれば、そういう箇所はしっかり取り除いた方が良いと思いますが。
この場所は僕の家ではないので、現在の確認ができないのですがシーラーも2度塗りしてあるので大丈夫なはず…です!
こんにちは。返信ありがとうございます!
周りに詳しい人がいないのでとても助かりました。
自分のためのDIYなので完璧を求めずに緩~い気持ちでやろうと思います!
現状についての確認の件。そうなんですね!
私もシーラー2度塗りして、ある程度安心できるように作業していきたいと思います!
サイト、質問の返信等とても助かりました!
他の記事も見て色々勉強したいと思います。
本当にありがとうございました。
現在、築23年の木造天井の照明器具を交換したら、余りにも汚れていたので、壁紙をひーこらしながら剥がしました。下紙はほぼついてます。漆喰仕上げ予定なので下地は綺麗でなくとも良いのですが、裏紙が剥がれてきたら嫌だなと、剥がし液を使うべきか、シーラー塗ってしまうか悩み中です。シーラーで固定されますかね?
壁紙剥がしが大変だったので、できれば楽したいのです。
ペンキと違って漆喰だと重いので裏紙が漆喰と一緒に剥がれてしまう恐れがあります。
手間が掛かりますが、裏紙を剥がした方が賢明です。
ちなみに、剥がし液など特殊なものは要らず、水とヘラで剥がせます。
僕もこのまえ裏紙を剥がしてた様子をYoutubeにアップしたので、ご参考になれば↓
築37年の家をDIYしています。
壁紙の張り合えを行う予定ですが、壁紙をはがすと以下4つの状態になっています。
1.裏紙がしっかり残っていて、壁(石膏ボード)に接着されている。
2.裏紙がしっかり残っているが、壁(石膏ボード)との間が浮いている。 昔の施工の時、糊の塗布がされていない?
3.裏紙がはがれている。
4.裏紙と石膏ボード側も薄くはがれてる。(ネズミ色の石膏ボード面が出ている)
1は問題なく、新しい壁紙を貼れますね。
3と4はネットで調べ、パテで段差修正+シーラ塗布だと思っています。
2の「裏紙がしっかり残っているが、壁(石膏ボード)との間が浮いている」の場合の対処方法がわかりません。
シーラを塗布しておくのか、それとも1と同様にそのまま新しい壁紙を貼っていよいのか?
教えて頂けると幸甚です。
シーラーで浮きは無くなると思いますが、万が一裏紙に寄りが出てしまうと、そのシワがダイレクトに壁紙に出て来てしまうので状況次第でしょうか…
私だったらその壁一面の面積にもよりますが、壁一面の裏紙を(霧吹きとヘラを使って)剥がしてしまうと思います!
なるほど。
参考になります。お返事ありがとうございました。