ディアウォールとラブリコどっちが使いやすい?実際に使って徹底比較
賃貸DIYで多くの人が使っている「ディアウォール」と「ラブリコ」。壁や天井を傷付けずに2×4材で柱を立てられる便利な道具です。
似たような用途に使われるこの二つですが、どちらを使うか迷う人が多いのもまた事実。
どちらも実際に使って何回かDIYをした経験で言うと、どっちにも使いやすい部分も・使いにくい部分がありました。今回は「ディアウォール」と「ラブリコ」の使いやすさを使った経験から比較していきます。
目次
ディアウォールとラブリコの特徴を早見表にしてみた
それぞれ使い勝手の違う点を分かりやすいように表にまとめてみました。
ディアウォール | ラブリコ | |
デザイン | △ | ○ |
突っ張り方式 | バネ式 | ジャッキ(ネジ)式 |
設置の難易度 | ○ コツを掴めば簡単 設置箇所の微調整が難しい |
○ 簡単だが天井付近のネジを締めるために 椅子や脚立に登る必要が有る |
上から板を被せたい場合 | △ ソケットに厚みがあるため 上から板を被せるには向かない |
○ ソケットが薄いので 上から板を被せる用途に向く |
定期的な緩みのチェック | ○ 必要なし |
× 必要あり |
触れていない事に関しては、性能に差異がないと部分だと思ってOKです。性能もどちらも信頼できるのでどちらが危ないということもありません。
主な違いは突っ張り方です。ディアウォールは「バネ式」、ラブリコは「ジャッキ式」を採用しています。あとはデザインの違いくらいです。
ディアウォール・ラブリコのそれぞれの良い点・いまいちな点
僕が感じたそれぞれのメリット・デメリットを詳しく話していきます。
高い所に登って設置するか
ディアウォールの上部ソケットにはバネが仕込んであり、バネの力2×4材を突っ張るのでいちいち椅子や脚立を使って高い箇所に登らなくても設置できます。
設置手順的にはまず上側を入れ込み、上側→下側の順でスライドして設置する感じです。
少しコツがありますが一瞬で2×4材が立ちます。めっちゃ簡単です。何より椅子などに登ったり降りたりする手間が無いのは楽なんです。
一方、ラブリコはジャッキをネジ締めしなければ突っ張れない構造なので、椅子や脚立を持ってきておいて登って締める必要があります。
そして地味に嫌なのが、ジャッキのネジを締めるのに結構力を使います。
いや、もしかしたらそこまで力の限り精一杯締めなくても良いのかもしれませんが、突っ張り強度を考えると目一杯の力で締めておきたいのもまた事実。これがちょっとメンドイです。
柱の位置の微調整のしやすさ。ラブリコは狙ったところに設置しやすい
ディアウォールとラブリコって8割は壁に棚を作るための柱として使われると思います。棚を作る為には2つの柱の間に棚板が来ますが、棚板の幅に合わせて設置済みの2×4の柱の位置を調整したくなるんです。
その位置調整のしやすさ・もしくは狙った場所に設置のしやすさはラブリコに軍配があがります。
ディアウォールはバネで常に突っ張り力が働いている為、位置をズラしたりの微調整がしづらいのです。
一方、ラブリコはネジを回せば突っ張り力が1か0か(ONかOFFか)なので、狙った場所に持ってきて締めれば良く位置調整が比較的容易です。
賃貸で一面木の壁を作りたい時にはラブリコの方が使いやすい
ディアウォールやラブリコを使って壁一面を木の壁を作る場合、ラブリコの方がスマートに収まります。
理由はラブリコの方がソケットの厚みが薄いからです!
この具体的な話は以下の記事で話しています。
>>賃貸で木の壁を作るならディアウォールよりラブリコが良い理由
ラブリコは何年も使うとなるとネジの緩みが心配
ジャッキには緩み止め用のバネが付けられていて、ジャッキのネジが緩みにくい構造にはなっているものの、定期的なネジ締め点検が推奨されています。
ラブリコの取扱説明書にも「取り付け後2〜3日後、その後も週に1回程度定期的に調節ネジを確認してください」と記載してあるんです。
使ってみた経験では、さすがに週1回とまでは言わなくても3ヶ月に1度はした方が良いのかなと感じます。特に湿度が下がって木が収縮するような季節の変わり目は特にです。
一方でディアウォールはバネ方式で常にバネが効いている状態なので、経年によるバネのヘタリを考慮しても点検頻度はかなり少なくて済みます。これはディアウォールのメリットですね。
見た目(デザイン)はどっちが好きかも結構重要
見える場所に使う場合、自分が好きかどうかは重要ですよね。
完全に個人的な感想になってしまうんですが、ラブリコの方がすっきりした見た目で好みだったりします。ディアウォールも悪くはないんですが、、、ちょっとぼってりとした感じです。
ちなみにディアウォールには「ディアウォールS」というスッキリしたデザインタイプも発売されました。こちらは従来の「ディアウォールR」より見た目も好きです。
ちなみに2×6材用のディアウォールSに関しては、2×6材の太さとぼってり具合のバランスが合っていて結構好きです。
まとめ:どっちを選ぶかは用途と見た目の好み
- メンテナンスフリーが良い人はディアウォール
- 設置の面倒の無さはディアウォール
- 狙った位置への設置の容易さはラブリコ
- 木の板の壁を作りたいなら薄いラブリコ
ここまで色々書いてきましたが、突っ張り性能自体はどちらも信頼がおけるので、どちらを選んでも機能的には問題なく期待に答えてくれます。
そういう意味では結局見た目が好きな方を選ぶのが一番なのかなと思ったりします。笑
次はディアウォール・ラブリコを使ったDIYの実例
今まで作ったディアウォール・ラブリコのDIY実例を1ページにまとめました!
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