【賃貸DIY】壁に5mm厚の足場板を貼ったらカッコ良すぎた。難しい工具も必要なし
賃貸物件でも手を加えると視覚的変化が大きいのがよく目に付く位置にある壁。
賃貸で壁をDIYする手段は剥がせる壁紙やディアウォールなどいくつかの手段がありますが、今回は薄くスライスされた5mm厚の杉板を現状復帰可能な方法で貼り付けてみました。
その壁が想像していたよりめちゃくちゃカッコ良くなりました!
高価な工具も特別なスキルもいらないし割にガラッと部屋の雰囲気が変わるので本当におすすめ。
と言う事で、以下で足場板を貼った様子を詳しく書いていきます。
目次
5mm厚の足場板が質感良い、加工性が良い、初心者にも扱いやすい
今回調達した材料はWOODPROの扱う5mm厚の足場板(新材・なめらか)。杉材です。
足場板って何?という方もいるかもしれないので簡単に説明すると、建築現場で組まれる足場に使われる板のこと。そのまんまですね。笑
その足場に使われる前の新品足場板を薄くスライスしたものが今回調達した板です。
5mmの厚み、そして木材の中でも柔らかい樹種の杉なので、頑張ればカッターで切れる加工のしやすさが魅力的!電動工具がいらないのでDIY初心者でも扱える取り回しの良い素材なんです。
この素材を賃貸物件の壁に貼っていきます。もちろん接着剤などは使わず現状復帰可能なDIYで進めます。
賃貸なので両面テープとタッカーを使って壁に足場板を貼る
今回足場板を貼るのは以下のキッチンの前の壁。よくある白いビニールクロスの壁ですよね。
まずは足場板の裏側に両面テープをピタッと。
両面テープは強粘着のものを使うと、後々壁紙を痛めてしまうことになるので賃貸物件で使える剥がせる両面テープを使いました。
上と下のそれぞれ一辺に貼ってあげました。
その板を端っこから隙間が無いように壁に貼っていきます。
ピタッ。
この後、しっかりグリグリ貼り付けました。
壁の端まで来たら足りない隙間分はカットしてジャストサイズの板を作ってあげます。以下のように実際上に板を当てて線を引くと簡単に必要な長さが出せます。
引いた線に沿ってカット。
カッターでも何度か刃を何度か通して頑張ればカットできますが、正直手鋸があると楽なので用意するのがおすすめ。板が薄いので大きい鋸より小さい造作用のノコギリがちょうど良い。
カットできたらハメてあげればOK。
この要領で2列目以降も貼っていきましょ!
と、威勢良く進めているとやはり来ました。木材の反り。
本物の木ですし薄い板なので反りや捻れは付き物です。それは分かっていたのですが、両面テープだけで強制できないかなーと密かに期待をしていたものの、淡い期待は砕け散りました。。。笑
板の反りで剥がれてくるのを想定し用意してあったのがタッカー。
つなぎ目部分にバチンバチン打ってあげると、板の暴れも強制でき壁にくっ付いてくれました。
タッカーの芯はしっかり固定されるように足が長めの13mmを使用。タッカーによって使える芯の長さが違うのでその辺注意して選んでくださいね。以下の組み合わせは僕が使っているものなので間違い無しです。
近くで見るとタッカーの芯が見えてしまいますが、少し離れれば全然気になるレベルじゃないですね。木目と同じ方向に芯を打つのも目立たないコツかも?
ちなみにタッカー打って壁の穴は大丈夫なの?と思う人もいると思いますが、タッカーの芯による穴は画鋲よりも小さいんです!以下の記事でも実験してます。
【関連記事】画鋲の針よりタッカーの針の穴の方が小さい驚きの事実
退去時は歯磨き粉を指に取って擦り付けてあげればマジで分からないぐらいのレベルになります。こちらのやり方も以下で記事にしています。賃貸DIYにタッカーは便利です!
【関連記事】壁に空けた画鋲やタッカーの穴をすぐに補修できる簡単な方法
さて、キッチン壁上段の際どい隙間のところまで来ました。
ここも板を当てて鉛筆で印の線を書いてあげます。
板の長手方向は木目と同じ向きなので、この方向はカッターでも割と容易にカットすることが可能。カッターは細いものより大型のガッシリしたものがおすすめ。
刃自体は貫通させなくてもある程度刃を通してあげれば、パキッと折ることができます。
以下のような角部分もちょっと時間は掛かりますが、丁寧に線を引いてからノコギリとカッターを駆使してカットしました。
こんな感じでだいたい良い感じではまればOK。
ここまでで60%ぐらい足場板貼り完了!この時点でかなりカッコいい!ポイントとしては、上下の板の継ぎ目を揃えないこと。継ぎ目が縦一列同じ場所に来ちゃうと逆に不自然な感じになってしまいます。
残りの部分は一枚そのままだと横幅が大きいので、壁の横幅を測ってジャストサイズでカットして貼り付けていきます。
梁で出っ張っている部分もしっかり切り欠いて。
最後の一枚…!
5mmの足場板を貼った木の温もりのある壁が完成
壁一面に貼り終えたAfterの写真がこちら。
お手軽にできてこの変化はめちゃくちゃ良い!!
無垢の木はやっぱり雰囲気抜群です。木目風の合板とは一線を画すものが確かにあります。
作業時間は11時から貼りだして作業を終えたのが13時半ぐらいだったので、約3㎡の壁で作業時間は2時間半ぐらい。
2時間半でこの雰囲気が得られるなんて時間対効果高すぎ!
ちなみにこの壁の場合1箱の注文で足りたので足場板だけの費用は1万円です。1㎡あたり約3,000円とすこし高めかなという値段設定。これだけ薄くスライスされた板って他にないのが現状ですし、まぁ妥当なラインかなとも思えます。
他の両面テープやタッカーも入れると掛かった総費用は1.5万円ぐらい。
まとめると。メリットは、
- 加工性も良く、手鋸やカッターという誰でも扱えるハードルの低い工具でできる。
- 施工時間もそんなに掛からない。
- 雰囲気めっちゃ良くなる。
デメリットは、
- 値段が少し高め
と言ったところでしょうか。
床や天井に貼り付けても良さそう
実は最初、この5mmの足場板を賃貸の床に使おうかと思っていました。
しかし、反りがある為両面テープだけの貼り付けだと無理だと言う事が今回の壁で分かったのは良い収穫です。もし現状復帰を見込んで賃貸で貼るんだったら合板(ベニヤ板)を床に敷き詰めます。
その方法については以下の記事で実践しているので参考にしてもらえればと思います。
5mmの足場板+2.5mmの薄い合板を使うことで、7.5mmまで床が上がることを薄くすることができます。ドアが開く隙間があるか確認してから実施すると良いです。
【関連記事】【賃貸DIY】マンションの床に傷を付けずに足場板を貼る
また、僕の自宅(持ち家)では和室の天井に貼ろうかと思っています。
重い羽目板は天井の補強が必要だけど、いちいち天井剥がして補強するのも面倒です…。
そんな時に5mmの足場板は軽いので補強無しでそのまま貼れちゃうのが最大の長所!僕は持ち家なので接着剤使って付ける予定ですが、賃貸でも今回の壁のようにホチキス使えば洋室の天井なら貼れますよね。絶対カッコ良くなる。
ただし、ホチキスは石膏ボードの壁にしか打てない(というか入らない)のでその辺だけ事前に把握しておくべき点です。
軽い・薄い・加工しやすい。とかなり取り回しの良い素材なので、部屋に木の温もりが欲しいとかちょっとDIYでイメチェンしてみたい。という方は使ってみると良いと思います!
使った工具・資材
工具
資材
ラブリコを使って自由に穴あけやペイントできる壁を作った記事も合わせてどうぞ!
今回の直接板を貼る方法とは別に、ラブリコという突っ張り棒タイプの道具を使って自由にDIYできる壁を作りました。
上記は既存の壁にベニヤの壁を新たに作ってネイビーのペンキを塗った様子。自由度が高い壁が欲しい人にはこの方法がおすすめです。ラブリコを使えばこの記事の応用で15mmなどの本格的な足場板の壁も作れちゃいます。
コメント一覧
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ブログ楽しく拝見させていただいています。
いつも写真がとても綺麗だなと感動しているのですが、よかったら撮影機材(カメラ・レンズ・etc)を教えていただけないでしょうか?
ご覧いただきありがとうございます!!
実は写真褒められるのが一番嬉しかったりします。笑
使ってる機材は時期により違いますが、最近の写真はほとんどPENTAX KPで撮ったものです。Adobe Lightroomにて編集・現像しています。
レンズはFA31mm Limited、TAMRON 17-50mm A16、SIGMA 8-16mmをメインで使っています。この記事はA16で撮ったものです。
2017年末の記事ぐらいまではSONY RX100(初代)を。もっと前の家のリノベーション記事では汚れても良いFUJIFILM f100fdというコンデジを使っていました。
最近では年末にPENTAXと入れ替えでSONY α7Ⅲとα6000(レンズはSEL1635Z、SAMYANG AF24mmF2.8FE、Batis 2/40 cf)を買ったので4月ぐらいから更新する記事はだんだんとそれらの機材で撮った写真に入れ替わると思います。
すけさん
詳しくご返信いただきありがとうございました、とても参考になります!私はカメラ初心者ですが、いつかすけさんのような綺麗な写真を撮りたいなぁとおもっています。DIYできるだけではなく、カメラやデザインができるの本当に素敵だと憧れています。初期のリノベーション写真(コンデジ)と比べて最近の写真は目に見えて腕が上がってきていると思うのですが(上から目線ですいません)、なにか上達方法のコツとか参考にされてるサイトとかあるのでしょうか? いつか、すけさんの撮影のこだわりとか撮影機材関連の記事を読んでみたいです!
初期の頃はただの記録の為と写真を捉えてて、画像として残れば良いやぐらいな感じで適当に撮ってたのも見栄えの悪い原因ではありますが、それを差し引いても確実に上手くなった実感はあります。
記事自体を一つのモノづくりのような作品作りと捉えるようになってから綺麗に撮ることを意識し始めました。
How to本とかは読んで勉強した訳じゃなく、どうしたら自分の作ったモノがより良く見えるのか、いろんな角度で撮ってみたり、光の当たり具合を変えてみたり。その場で試行錯誤を繰り返していたら段々と上達したという感じです。まだまだですが…
もちろん、SNSや他のブロガーさんなどで上手い人の写真をみたりでインプットも多々しました。。。が、カメラが好きなので勉強したとか努力してインプットに務めたとかそういう感覚は一切ありません。笑
上手い人と撮りに行ったり、写真をツイッターなどインターネット上に定期的にアウトプットして不特定多数に見られることを意識する事は上達の速度を早めると思っています。
機材とかこだわりとかは書いていませんが、その場の楽しさや美しさなどの空気感をもっとリアルに伝える為にもっと写真上達したいですし、なにより写真が楽しいので最近写真ブログも立ち上げたほどです。やはり誰かに見られる環境に身を置くと勝手に試行錯誤する自分がいます。それが最短の上達方法だと考えています。
99% PHOTO
憧れだなんて言って頂けて恐縮とともに感無量です…!!
ブログは本当にいろんなスキルが鍛えられます。サイトデザイン、グラフィックデザイン、PHP、HTML、CSS、レンタルサーバーやドメイン、写真スキル、文書スキル、マーケティングスキル、SNS運用、私のテーマの場合DIYスキルも。
どれもプロレベルでは無いですが、ここまで色々と楽しみながら多岐に渡るスキルを身に付けられたのもこのブログのおかげなので感謝しきれません。
色々話が逸れたうえに、長々と語ってしまいすみません(汗
はじめまして。
こちらの記事をみて、
私も同じようにしてみようなと思ったのですが、
いまいち粘着力が心配です。
剥がれてくるようなことはなかったですか?
使用したテープはリンク先にあるものでしょうか?
使用したのはリンク先のテープです。巷にはもっと強力な粘着の両面テープも売ってますが、強すぎて退去時に剥がす時に壁紙ごと剥がれてしまったりテープの跡が残ってしまったりと賃貸物件にはいろいろ不都合な事が起こり得ちゃうみたいです。
また、記事内にもある通り板の反りが強いため両面テープだけでは力不足になります。タッカーとの併用が必須だと思ってもらった方が良いです!タッカーの穴は小さく以下の記事の様にどうにでもなるので安心して使ってもらって大丈夫です。
・画鋲の針よりタッカーの針の穴の方が小さい驚きの事実
・壁に空けた画鋲やタッカーの穴をすぐに補修できる簡単な方法
返信ありがとうございます。
わかりました。
色々大変参考になります。
ゴールデンウィークにチャレンジしてみようかと思います!
ぜひ変化を楽しんでやってみてください!素敵なお部屋になるよう願っています!
こんにちは。
自宅の建売住戸で使用している壁紙がはがれやすく、とても見すぼらしくなってきたので自分でなんとか出来ないものかと探していました。
こちらの板張りを見て、これだ!と思いました。
DIYだと重い腰の私ですが、この方法だと実施しやすそうです。
他にも色々と参考になるものがありますので、ためになります♪
おもちさん、ありがとうございます^_^
切って貼るだけだからハードルが低いのが良いですよね!ぜひぜひやってみて下さい。
素敵なお部屋になることを願っています!
はじめまして、こんばんは!
最近こちらのサイトを発見し、色んな記事を読みまくっております。
参考になる事が多く、すごくタメになります!
質問なんですが、化粧合板の壁にタッカーを利用して板を打ち付けることはできないのでしょうか?
マコヤナさん、はじめまして!
記事ご覧いただきありがとうございます!嬉しいです(*´-`)
化粧合板にタッカーですが、化粧合板は表面が石膏ボードより全然硬いのでタッカーの針が刺さるか微妙なところだと思います。
僕の予想ではいけそうな気がしていますが、本当に微妙な硬さでコレばかりは試してみないと分からないですね。。
これだ!という答えが出せなくて申し訳ないんですけど、もし試せる感じならタッカー自体は高くないので試し打ちしてみるのが一番良いかと思います!
Sukeさん
お返事ありがとうございます!
所感を教えていただきありがとうございます。
参考にさせていただきますね!
とても参考になりまねをします。
テープは何個購入・必要でしたか?
すすさん
ありがとうございます!
結構前のことでうる覚えなのですが、テープはたしか5㎡ぐらいで4ロールぐらい使いました。ご参考になれば!
はじめまして。
ご質問させていただきます。
両面テープとタッカーで取り付けし、以後、補修等は行いましたか?
同様の方法で試したいのですが、どのくらい現状を維持できるのかが気になります。
ご回答をお願いします。
こんにちは!この後季節が変わったことで板に反りが出て一部タッカーの芯が浮いた箇所がありましたが、追加でタッカーを打つことで押さえ込んだら上手くいっています。
その後は板の浮きもありません。
板が薄いことで反りやすい反面、板が薄いからこそ力技で反りを押さえ込むことができています。
Amazing work thankyou for SHARING!!
Thank you! I’m happy for your comment:)
素晴らしい記事の共有、ありがとうございます。同様のDIYを検討しているのですが、両面テープを使わずに、はじめからタッカーのみで打ち込んでいくというのは難しいでしょうか。賃貸なので、両面テープを剥がすさいに下地の壁紙が持っていかれる可能性を少しでも無くしたいのと、不要ならばコストも下がるなと思いまして。
chachaさん、こんにちは!
この記事の時は両面テープだけでいけるかなと思って最初に使ってますが、実際タッカーだけでいける気がします。
無垢材なので月日が経つと反りでタッカーの針が浮いてくる可能性もありますが、また打ってあげれば暴れも抑えられると思います。
答えていただきありがとうございます!
ぜひやってみようと思います。
今日粘着
誤字報告ありがとうございます!