アイアンブラケットで持ち家の壁に棚(ウォールシェルフ)を取り付ける

部屋に棚が欲しくなったのでアイアンブラケット(棚受け金具)と1×8材の板で作ってみました。

しかしこの壁に棚を付けると言う作業、そう単純な話ではなく大多数の住宅では壁の中にある下地の柱をビスで捉えなければ棚が崩壊する危険があったりします。

という事で、今回は強度的にも気を付けながら壁に直接ネジ(ビス)を打って、棚を作った過程を書き残していきます。

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釘やネジを打っても良い家の壁に棚を取り付ける方法

取り付けるまでの作業はわずか3つ。意外と簡単。

STEP1:壁の中の下地を見つける

壁に直接棚を付けるときに最初にやることは、壁の中に入ってる下地材(壁を貼り付けている下地柱)を見つけることです。

何故かというと、ほとんどの住宅の壁は石膏ボードという素材でできています。石膏ボードは不燃性や加工の容易さなどのメリットがあって使われているものの、素材が脆いため釘やネジ(ビス)を打っても耐久力がありません。

もし石膏ボード壁の下地のない部分に棚を付けたとしたら重い物を載せたら崩壊は免れません。我が家の例ですがトイレットペーパーホルダーですら、下地のない位置に付けたらネジが抜け落ちてしまいました。

逆に、壁の中の下地材が通っている位置に棚受け金具のネジを打ち込めば耐荷重も耐久力も大きく向上します。そういう訳でこのステップ1が一番重要な工程です。

といっても難しいことは何もせず、壁の中の下地がある場所を把握するセンサーを壁に沿って動かすだけで、どこに下地があるか分かっちゃいます。めちゃくちゃ簡単です。

壁の中の下地を見つける方法については以下の記事で誰でも分かるように解説しています。

>>壁の中の下地を見つける方法・探し方

もし壁の中に下地を見つけられなかった場合は「石膏ボードアンカー」を埋め込めば、下地のない石膏ボードの壁でも強度が得られます。

STEP2:棚受け金具(L字アングル)を先に棚板に取り付ける

STEP1で下地の位置が分かったので、さあ棚受け金具を壁に取り付けるぞ!となりがちなのですが…。

僕の経験上、棚受け金具は「金具を壁に取り付ける→棚板を金具に載せて付ける」という順序よりも、「棚板に金具を取り付ける→棚板を付けたままの金具を壁に取り付ける」という作業順序の方が楽です。

というのも、先に金具を壁に付けようとすると棚板の水平が取りづらいし、金具のねじれも発生しやすいからです。(※ただし、棚板が長尺で重い場合は、先に壁に金具を取り付けてしまった方が労力的に楽な場合もあります。床が平行なのを確認した上で床からの距離を測って同じ高さに取り付けます。)

話を戻して、STEP2でまずやることは、さっき下地の位置を割り出した壁に棚板を当てます。そしてココに設置したいなという場所が確定したら下地の位置を棚板にマーキングします。(もしくは壁に当てずとも2つの下地間の距離を測って棚板に書き込んでもOKです。)

棚板に書き込んだ位置に棚受け金具を取り付けます。(関連記事:【各社比較】DIY用インパクトドライバーのおすすめと選び方)

僕が買ったアイアンブラケットに付属していたビスは1×8材の厚みより長くて、突き抜けてしまうので付属のものとは別に20mmのビスを買って使いました。

棚受け金具の取り付けが完了。

STEP3:棚板&棚受け金具を壁に取り付けて完了

全ての準備が整ったのであとは壁に取り付けるだけ。

取り付けたい位置に棚を持ってきて、まずは片方の金具の1箇所だけ緩めにビス留めします。使ったのは35mm細軸ビス。(なぜ35mmを使ったかは壁の中の下地を見つける方法・探し方の記事をご覧ください)

なぜ1箇所だけ緩めに留めたかというと、これから水平を取る作業をするのに棚の傾きが調整しやすいからです。

この状態で水平器を乗せて棚の傾きを確認します。棚の固定してない方の高さを動かしながら、水平器の泡が真ん中の来るように調節します。

泡が真ん中に来れば棚が傾きなく水平になった証拠です。

水平な位置が分かったらそのまま動かさず、まだ固定してない片方の金具を壁にビス打ち固定します。

金具のビス穴全箇所を壁に固定すれば棚の取り付けが完了!!

詳細に話したのでちょっと長くなっちゃいましたが、やってることは30分ほどですし難しい作業でもありません。

今回は棚板を塗装せずに使いましたが好みに応じて、棚板をワトコオイルBRIWAXとなどで着色してもOK。無塗装ならそれはそれで全然OKです。僕はダークな色より無塗装の自然な感じが好きなので何も加工せず棚にしちゃいました。

あとは好みで載せたいものを載せればOK!

細身のアイアンブラケットを使ったこともあって、スマートな印象の理想通りのウォールシェルフが出来上がってくれました!

使った資材・工具

・今回使ったアイアンブラケット(棚受け金具)

・1×8材

・20mmタッピングビス

・35mm細軸ビス

・水平器

・電動ドライバー(このぐらいの作業なら安い機種でも全然大丈夫です)

>>【各社比較】DIY用インパクトドライバーのおすすめと選び方

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壁に釘やネジを打たずに棚を作る方法も

ここまで直接壁に棚を付ける方法を紹介しましたが、やっぱり壁に大きな穴を空けたくないとか作業のハードルが高いとか感じた方もいるかもしれません。

そんな時は小さいピンを壁に刺して簡単に作れる棚もあります。詳しくは以下の記事にまとめたのでチェックしてみてください。

>>壁に釘・ネジが打てない賃貸でウォールシェルフが実現できる便利グッズ9選

また、賃貸物件で重いものを乗せる棚を作りたいときに使われる「ディアウォール」や「ラブリコ」という道具もあります。

2×4材や2×6材というホームセンターで手に入る規格の木材の柱を立てるため、壁などの内装を全く傷付けることなく棚を作ることができます。

作例と作り方は以下の記事にまとめたので覗いてみてください。

>>ディアウォール、ラブリコで作った棚・壁・壁掛けテレビの作例まとめ

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