SPF材のフローリングが特徴的な低コストリノベ部屋。空き家の一室を再生し住まう暮らし

ローコストの資材で空き家だった部屋を改装しながら住む。そんな生活をしているのはカリフォルニア留学から帰ってきた23歳の青年”Ryo”さん。

ここは以前記事にも書いた、インターナショナルスクールのラボとしてリノベーションした戸建ての2階にあたる部屋。彼はスクールの職員として働く傍、職場の2階の空き部屋に住んでいる。

自分の理想のライフスタイルに合わせて、作り育てている部屋を特集する『Look in Room.

第1回は、自分の心地良い部屋にするべく現在進行形でDIYリノベを続けているRyoさんの8畳ほどの生活空間を覗かせてもらった。

関連記事:築50年の戸建てをオフィス・ラボにDIYリノベーション

スポンサーリンク

ナチュラルな優しい部屋の雰囲気を作り出すSPF材のフローリング

SPF材と言えば2×4材などDIYする人には馴染み深い木材の樹種であり、日本のほとんどのホームセンター置かれるほど流通量の多い木材である。そして安価に手に入るのがメリットの一つだ。

一方、反りや捻れが強く出やすくフローリングのような噛み合う加工(相じゃくり加工や実加工)がされていないため床に張る人は少ない。そんなデメリットを承知の上でこの部屋では大胆にSPF材がフローリングとして使われている。

敢えて着色などせず無塗装で使うことで、SPF材の特徴である白くて爽やかな風合いがそのままこの部屋の雰囲気を作るメイン要素になっている。

そんな素敵な風合いのSPF材だが、この8畳ほどの広さの部屋に敷いてもビックリするほどローコスト。3万円ぐらいの予算で実現できてしまうから単純に凄い。普通の無垢フローリングとの値段差は加工の有無などで一概には比較できないが、無垢材の風合いを気軽の楽しむには最適な選択かもしれない。

違う幅のSPF材をランダムに張るこだわり

床に張るSPF材は敢えて1×4、1×6、1×8、1×10材と4種の横幅の規格をランダムに使っている。これがまた良い味だしていて、DIYで部屋を作り上げる住まい手としての遊び心が感じられる箇所だ。

SPF材は加工精度が低くくフローリング加工がされていないので、写真のように隙間や微妙な段差ができたりビスが表面から打たれた跡が残ったり。と人によってはデメリットと感じる部分もあるかもしれない。

実は以前、私の自宅でもSPF材を床に使う案があったが、小さい子供がいたので採用しなかった経緯がある。しかしそのへんの条件さえクリアできれば、ビスの跡も隙間も味と捉えることさえできる。正直私はこのワイルドさが(悪く言えば無頓着さが)イケてるなと思うのである。

SPF材の質感自体は私も好きでかなり昔に書いた記事だが、SPF材を床材として使う考察もしている。

関連記事:低コストの無垢床材はないのか?SPF材をフローリングとして使う事について考察する。

この記事に書いてあるデメリットが許容できた結果がこの部屋だとも言えるのかもしれない。

もともと茶色かった壁、天井、棚は白でスッキリ清潔感

もとは薄茶色系の壁紙が張ってあった部屋だが、白でペイントすることによってスッキリした空気感になったという。窓が大きく取られているため白い壁と天井から部屋に光が周る。この日は曇りだったがそれでも自然光の溢れる部屋がとても清々しいく思えた。

乱尺で無造作に張られたSPF材の質感とも合間ってどこか海外っぽさすら感じさせられる。

部屋の片隅に置かれた机も台に建築用合板を乗せただけのもの。この辺はさすがDIYをガッツリして部屋を作っていると思えるあしらい方。これらの所々に見られるやっつけ具合が白をベースとした部屋に良い感じの崩しとなっていた。

自分で住みやすい様に育てる部屋を特集する「Look in Room.」の第1回であったが、住まい手の人ととなりが反映されセルフで作る面白さが凝縮された部屋となった。

YouTubeでも更新中

99% DIYのYouTubeチャンネルができました!
チャンネル登録してもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです。

関連記事

コメント一覧

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. by いつ

    こんにちわ!初めまして。
    こちらの記事とSPF材をフローリングとして使うことを考案すると言う記事を読んで私宅でもトライしてみようと思っています。

    そこで質問なんですがSPF材を貼る前の作業は足場板を床に敷くというような記事と同じでしょうか??

    もしSPF材をフローリングとして使うのであればこんな風に貼るといいんじゃないかな?というアドバイスを頂けますと嬉しいですっ!

    • by Suke

      こんにちは!SPF材の下地は持ち家か賃貸かで変わってきます。
      この記事の部屋の場合、元はカーペットの床だったのですが。カーペットを剥がし出て来た床下地に直接ビスを打って固定しています。
      一方、賃貸だともちろんそんなことはできないので、足場板の記事にあるように合板を敷き詰めて元の床を傷つけない為の下地を作ってあげる必要があります。手順は足場板の記事と全く同じです!あの記事を見て頂ければまず問題ないと思います。
      ぜひ素敵なお部屋を作ってくださいー!

質問でも感想でもお気軽にコメントどうぞ!

*