今あるドアにペンキを塗るだけで別物に!手軽にドアの色を変える
戸建て3階の一部屋をアトリエに改装するシリーズ。前回は壁に軽量モルタルを塗ってモルタル仕上げの壁をDIYしました。
【前回】壁のモルタル仕上げ。DIYで塗ってモダンな内装にリノベーションする
この部屋のリノベも大きな部分は終わりましたが、あとドアの色味だけ気に入らない…。
ということで、今回はよくあるプリント合板のドアをペイントしてイメチェンしてみようと思います。
動画でもUPしています。細かい動作等も見たい方は動画もおすすめです。
目次
元のドアの状態
元の状態は住宅に標準で付いているような、木目プリントが貼ってあるドア。
このつるつるしたフェイク感が余計に安っぽくて僕は苦手です。。。なので今回ペンキを塗ってしまおうという魂胆。
ドア周りに付いてる金具を全て外しておく
では早速ペイントの準備に入っていきますが、まずはドアの周りに付いている金具という金具を全て外していきます。
手始めにドアノブから外すことに。
いろんな所にネジが付いているので手当たり次第外していきます。
ネジさえ外してしまえば案外簡単に外すことができました。
次に蝶番のネジを緩めてドア本体を取り外していきます。これも作業としてはシンプルで簡単です。
ドア側に付いてる蝶番も外していきます。
なぜこんなに徹底的に金具を外すかというと、後にペンキを塗る時にマスキングテープを貼るという余計な手間を減らして楽をするためです。
マスキング貼りが一番気を使うし時間が掛かるところなので時間短縮にもつながります。
そのためドアストッパーなんかの小さい金具も例に漏れず外します。
ドアの枠についてる金具もペンキを塗りやすくするため外しました。
今回はクローゼットのドアも塗るのでさっきと同じように全ての金具を外します。
取っ手はペイント後も再利用するので無くさないように。
小さな周辺パーツも取っておくのが、後々楽をするコツ。見落とさず取り外しました。
マスキングテープでペイントの境界を分ける
パーツを根こそぎ取り外したら、マスキングテープのターンに入ります。
テープは塗るところと塗らないところの境界をきっぱり分ける役割を担います。
先に言っておくと、地味な作業とは裏腹に、このマスキングテープ貼りの丁寧さがペンキ塗りの完成度の8割を決めると言っても過言ではありません。今回の作業の中で一番重要です。
壁だけでなく境界となるところは床も同じように貼っておきます。
ドア枠には、戸当りにドアを閉めるときにショックを吸収するフサフサした箇所があったりします。
このフサフサをペンキで塗ってしまうとバリバリになってしまうので、細かいところですが、ここもマスキングしておくことにしました。
カッターで切って必要な箇所だけ残して…
こんな感じでフサフサの部分だけテープを覆うことができました。
ちなみに部屋の反対側も当然のように塗るので同じように境目にマスキング処理をしています。
マスカーで汚したくない箇所を養生する
マスキングテープ貼りが済んだら、今度は周辺が汚れないように養生していきます。
壁にはマスカーという、テープとビニールシートが一体になった道具が最高に便利です。これを使うと爆速で養生が完了します。
こんな感じで床と壁の養生が済みました。
化粧合板にはまずプライマーを塗る
ブルーシートを敷いて、いよいよドアをペイントしていきましょう、と言いたい所ですが。。。
プリント合板や化粧合板のように表面がツルツルしたものにペンキを塗るときは、プライマーと呼ばれる下地材を先に塗っておくことが重要になってきます。
よって、先にプライマー塗りをしていきます。塗料を塗る前に硬く絞った雑巾で塗装箇所を拭いておきました。
ここでプライマーの出番です。今回はプライマーでは割と定番のミッチャクロンというを商品を使いました。
ただしこの塗料、油性でツーンとする匂いがするので、換気しながら使うか、もしくは子供やペットがいたり匂いが苦手な方は他の水性のプライマーの使用をおすすめします。
本来、表面がツルツルしたガラスや金属、今回のようなプリント素材にはペンキがしっかり乗らないのですが、このプライマーを先に塗って塗膜を作ってあげることで、プリント素材にもペンキを塗ることが可能となります。
もしプライマーを塗らずに直接ペンキを塗った場合、塗れたとしても月日とともにパリパリ剥がれてきてしまいます。
詳しくは昔書いた以下の記事をご覧ください。
【関連記事】プリント合板の上から塗装するならプライマーはミッチャクロンが良い感じ
地味に大事なので塗り残しのないように、満遍なく塗っていきました。
ペンキのカラーを選ぶ&買いに行く
次の日、ベンジャミンムーアという創業130年以上の歴史があるブルックリン発のペンキメーカーにペンキを買いに来ました。
3600色ものカラーが揃っていて、微妙な色の違いにこだわる事ができるんですよ。日本のペンキメーカーに比べて海外っぽいくすんだカラーが得意な気がします。
ベンジャミンムーアには何度か来ていますが、初めてのペンキ塗り前にはワークショップも受けたことがあり、丁寧に教えてもらえたおかげでペンキ塗りのハードルが下がりました。
【関連記事】家をdiyで塗装する前にベンジャミンムーアのペイントレッスンを受けてきた
今回はグレイッシュなブルーグリーン系のカラーが希望で買いに来たのですが、選択肢が多いだけに選ぶのにも結構時間が掛かりました。
選ぶとその場で色調してフレッシュなペンキを作ってくれます。
買って持ち帰ってきた色がこちら。
700:Enchanted Forestというくすんだカラーを選びました。直訳すると「魔法に掛けられた森」。素敵な名前だ…!
いよいよドアをペイントする
よく振ってから空けたら、ペンキ容器に移します。
さっそく塗っていきます。
始めにコツを言っておくと、刷毛をよく濾して、塗料をボテっと塗らない事がムラなく上手く塗るコツです。
扉に付いた分をできるだけ伸ばして広げるように塗ると良い感じに仕上がります。僕はこのコツに最後の方で気付きました。。。
塗料を乗せすぎな箇所はテカテカしすぎているのが分かります。こういう箇所は大抵綺麗に仕上がりません…!
側面も忘れずに。
これで一度目の塗りが完了です。
乾かしてる間に、ドア枠の方も塗っていきます。
マスキングテープが貼ってあるので、刷毛についた塗料の量さえ気を付ければ、大雑把に塗ることができます。
次々と色が変わっていく一番楽しい時間でもあります。
触ってみて乾いていたら二度塗りをしていきます。
正直今回は一度塗りで色ムラもほぼなかったので二度塗りは必要なかったかもしれません。(昔、白を塗ったときは二度塗り必須でした。)
二度塗りのペンキも乾いたら、扉の逆側も同じようにペイントしていきます。
ドア枠の方もササッと二度塗りを済ませました。
翌日乾いたドアがこちら。自然光で見るとまた色の印象が変わります。
遠目からだと気になりませんが近いと荒も見えます。
二度塗りした時の塗料の状態が、時間が経って蒸発したせいでドロドロしてたんですよね。その状態で塗っちゃったので、表面が一部ざらざらになっちゃったのが今回失敗したポイントです。
養生&マスキングテープを剥がす
最後の仕上げに養生やマスキングテープを剥がしていきます。
マスキングテープ剥がしはめちゃくちゃ気持ちいいです!
こんな感じでドア枠部分だけ綺麗に塗ることができました。
床も同じように慎重に剥がします。
本当はペンキを塗ってから30分〜1時間の半乾き状態のときにマスキングテープを剥がすのがベストですが、僕は完全に忘れていました。
完全にペンキが乾いてしまうと、テープと一緒に剥がれて欲しくない箇所まで剥がれてしまうことがあるので、慎重にテープを剥がしました。
こんな具合にカッターで塗膜を切って慎重に剥がした箇所も。。無理やり剥がすとドア部分の塗膜も持って行かれそうでした。
ドアを戻す(取り付ける)
塗装が終わったので、ドアとドア周りの金具を戻していきます。
収納側の蝶番は引っ掛ける部分を出したり引いたりできる機能があって、扉の取り付けが簡単でした。
最後にメインのドアを取り付けます。
ドアの取り付け時には下に本を挟んで、浮かせておくことで蝶番を楽に留めることができます。
蝶番を取り付けて…
一番最初に外した、ドアノブを一番最後に戻して完成です。
ペイントしたドアが完成。別物に見える…
ということで、ペンキを塗ったドアを設置した様子を見てもらいたいんですが、
Beforeが、どこにでもあるプリント合板のドアに対して、
↓Afterはガラッと雰囲気が変わりました。
正面から
実際に住んでる人としては、ペンキを塗っただけなのに全然別物のドアのような感じすらしてしまいます。
ドアノブも元から付いていたものを戻したのですが、ブロンズ色が塗ったペンキに合っていて上手いこと馴染んでくれました。
実を言うと、もう少し暗めのカラーに仕上がるのをイメージしていました。
小さいサンプルカードと大きな面積を塗った時の色の印象は変わってきますね。(小さい面積で見るより大きい面積で見た時の方が若干明るい色に見えるのかな?)そのへん考慮に入れておくと良いと思います。
あとは当たってる光の色とか、webで買う場合はモニターによっても色の見え方が結構違ってくるので、やはり正確に見たいなという方はサンプルカードの取り寄せは必須です。
リノベーション前の部屋と比べてみる
今回で、この部屋のリノベーションも一通り落ち着いたので元の部屋の状態と比べてみると。
かなり変わりましたよね!個人的にはぶっとい巾木がなくなった事で部屋がかなりスッキリ見えるなと感じています。
この部屋やり切った感。満足です!
今回使った工具・資材リスト
・電動ドライバー
・マスキングテープ
・マスカー
・ブルーシート
・ペンキ容器
・刷毛
・プライマー
-油性(シンナー臭)
・プライマー
-水性(臭い少ない)
・ペンキ:【Benjamin moore】700:Enchanted Forest
この部屋のリノベーション作業は以下のリストから
2、天井に羽目板をDIYで貼る方法。無垢の木の天井で落ち着いた雰囲気に仕立てたい
3、床材に使えそうな杉板を使って激安で無垢フローリングを実現できた
4、壁のモルタル仕上げ。DIYで塗ってモダンな内装にリノベーションする
5、今あるドアにペンキを塗るだけで別物に!手軽にドアの色を変える(この記事)
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