壁のモルタル仕上げ。DIYで塗ってモダンな内装にリノベーションする

戸建て3階の一部屋をアトリエに改装するシリーズ。

前回はホームセンターで最高なコスパで売っていた、相じゃくり加工済みの杉板を床に貼安価で無垢床を実現しました。

【前回】床材に使えそうな杉板を使って激安で無垢フローリングを実現できた

ここまで天井と床に木材を使ってきたので、壁は逆に無機質な雰囲気を醸し出すモルタルを使ってモダンなインテリアに仕上げていきます。

動画でもUPしています。細かい動作等も見たい方は動画もおすすめです。

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壁紙を剥がして残った裏紙を剥がす

モルタルを買ってきました。ですが、いきなり壁に塗れる訳でもないんです。

まずはモルタルを塗るために壁の下地を作ったり綺麗に仕上げる準備をしていきます。

ちょっと過去の話に戻りますが、この部屋のリノベーションを始めた頃、元から貼ってあった量産型の壁紙(ビニールクロス)が安っぽくて嫌で剥がしました。

で、そのクロスを剥がすとクロスの裏に付いていた薄い裏紙が残ってしまうんです。

裏紙は霧吹きでよく湿らせたあと、ヘラで剥がしていきます。

なぜこの裏紙を剥がすかというと、残しておくとモルタルを塗った時に水気を吸ってしまいます。

水気が吸われるとモルタルが早く乾くと思いきや、、モルタルは水と反応して硬化する特性(水和反応)があるため、水分がない=硬化しないことを意味します。よって、裏紙を剥がす作業をしています。

この後に壁に塗るシーラーという塗料にも壁への水分吸収を防ぐ効果を付加してくれるので、もしかしたら裏紙を剥がさなくてもシーラーだけで何とかなる可能性はあります。ですが、今回は確実性を取って裏紙を剥がしました。

全部の壁、約20㎡分の裏紙を地道に剥がしました。

サラッとやってるように見えますが、これが地味な作業なうえ時間が掛かるのでマジで修行です。。。

モルタルを塗る境界線をマスキング処理

続いて、モルタルを塗るところと塗らないところを明確に分けるために、境界線にマスキングテープを貼っていきます。

このテープのおかげでピシッと境界が出て綺麗に仕上がります。

実際テープを貼る時はモルタルを塗った時の厚みを考慮して2~3mmほど隙間を空けて貼っていきます。結構丁寧さが要求される作業かもしれませんね。

壁に関しては窓枠や扉の縁がメインのマスキング箇所です。境界になるところは全て囲っています。

天井も同じくグルッと一周貼っていきます。

エアコンも同じようにマスキング処理をしておきます。

上の隙間がちょっと狭いんですが、普段見えるところではないので大まかに済ませました。

最後に床の周りもテープを貼って完了です。

ちなみにマスキングテープはカットする箇所にヘラを当ててピッと千切ってあげると綺麗・簡単・手早く切ることができます。この方法おすすめです。

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汚したくない箇所を養生する

マスキング処理が終わったら、今度は汚したくない箇所、今回は主に床を養生していきます。

使うのはマスカーという養生テープとビニールのシートが合体したような道具。

さっき丁寧に貼ったマスキングテープにマスカーを大雑把に貼っていきます。

畳まれたビニールシートを引き出せば、簡単に保護シートになる超便利グッズです。家で焼肉するときなんかも良さそうですよね。

こんな感じで床全体をマスカーで覆いました。

しかし、、、ビニールなので耐久力的にモルタルを練る箇所だけちょっと心配でブルーシートも敷いちゃいました。

あと忘れがちな所ですが、コンセントも養生テープをざっくりと貼っておきます。

これで養生が完了です。

亀裂のある壁をパテ埋めした

寄り道的な作業ですが、壁の亀裂が気になったのでモルタルを塗る前に軽く補修しておきます。

よく見ると石膏ボードの繋ぎ目のパテにクラックが生じてるんですよ。

ここに休め程度ですが、パテを亀裂に刷り込むように埋めておきました。

以前巾木を撤去して出てきたビスの穴も埋めておきます。基本的に不陸がある箇所は全てパテ処理しておく感じです。

壁の四隅(よすみ)も微妙に隙間が気になるのでシーリング材で埋めておきます。

指で均等に塗り込む様に塗り拡げます。

壁にシーラーを塗る

壁の下地作り、最後の作業はシーラー塗り。

今回はハイモルエマルジョンという液体を水で5分の1に薄めて壁に塗っていきます。

まずは刷毛で隅っこの部分を塗って、

広い面はローラーで塗装します。

この時強く押して塗ると。粘りのない液体なので「ボタボタッ!!」っと液垂れする要因になります。やさしく動かすのがコツです。

そうそう。なぜシーラーを塗るかというと以下の様な効果・役割があるからです。

  1. モルタルと壁との繋ぎ役になってモルタルの接着を強くしてくれる(剥がれづらくする)
  2. 壁下地への水分の吸収を防いでくれる
  3. 脆い壁を固めて強化してくれる

特に今回は石膏ボードの壁にモルタルを直接塗るので、シーラー塗りは特に大切な工程です。

ただし透明の液体を塗っているだけの作業は何の達成感もありません。。いくらDIYが趣味だと言っても何の変化も見えないこの作業を1人でやるのは忍耐がいるものです。苦笑

モルタル(ハイモル)を練る

やっと、メインのモルタルを扱う作業に入ります…!まずはモルタルを練っていきましょう。

ハイモルという製品を買ってきました。今回は壁に2〜3mm程度の厚みで塗るので、モルタルの中でも「軽量モルタル」というのを選びます。

ハイモルの説明を見ると、ハイモル25kgに対して、ハイモルエマルジョンを1.4kgと水を5.6kg加えて使ってくれと書いてありました。

比率で言うとだいたい1:4:18で配合していきます。

モルタルやコンクリートを練るのによく使われるトロ船という底の浅い容器を買ってきたので、そこでブレンドしていきます。

一気に一袋分25kgをこねるのは大変なので、まずは半分ほど練ることにしました。モルタルの扱い自体が初めてなのでしっかり計量して進めます。

軽量モルタルって何が軽量なのか疑問だったのですが、中にはパーライトが混ざっていました。どうりで軽い訳です。

続いて水を投入。

シーラーとしても使ったハイモルエマルジョンもしっかり計量して投入していきます。

これをスコップで混ぜてみると。。。

なんとパッサパサでとても壁に塗れる状態には思えません。しっかり測った分量で練ったのに…

そこで、ここからは表記を無視して、感覚でさらに水を加えていくことにしました。

様子を見て水を加え練っていくと、なんとなく良さそうな固さになってきました。これで塗れそうです。

[Tips]インスタントモルタルってどうなの?

ちなみに水を入れて練るだけという軽量インスタントモルタル(ハイモルエマルジョンのような接着強化剤を入れなくて済む)という以下の様な商品もあります。

当初僕もこれを使う予定だったのですが、計算するとかなり高く付くことが分かりハイモルという商品に切り替えた背景があります。塗る平米数が多いほど、ハイモルを練った方が安価に収まります。

壁にモルタルを塗る

昔、漆喰のワークショップに行った時に左官屋さんから聞いた豆知識ですが、養生テープコテ台に貼っておくと後片付けがとても楽になります。これ絶対やった方が良いです。

では、いよいよモルタルを塗っていきましょう。始めは様子見で少しずつ塗り始めてみました。

当たり前ですが、フラットに塗るのが難しい…!漆喰は2度ほど塗った経験があったので初心者とは言え少しは順調に塗れるだろうと思っていたのですが。。。

漆喰がペーストだとしたら、モルタルは砂利を塗っている感覚です。ジャリジャリして伸びも悪いし慣れるまで少しコツが要ります。

モルタルの水分量と塗りやすさ

塗ってて気付いたことですが、モルタルにさらに少し水を加えるといくらかフラットに塗る難易度が下がりました。

水分の少ないバサバサの状態だと表面に表情を付けるのに向き、水分が多いテロテロの状態だとツルッとした仕上がりになりやすいです。

フラット気味に塗りたい方は水分多めがおすすめです。ただ水分多いとコテにモルタルをすくうのも難しくなるので、塗れる範囲でです。

それでも、僕らは熟練の職人さんではないのでコテ跡を残さず完璧にフラットにムラなく塗ることは不可能です。

だったら最初からワザとコテ跡を出す様に塗って表情や陰影を楽しむのも有りだと思います。

そうこうしてるうちに最初の壁面が終わりました。

先の話をすると、この後2面、3面、と塗り進めていく毎に左官スキルが上がってきて上手に塗れるようになる訳ですが、最初に手を付けたこの壁を塗り直したい衝動に駆られます。。。

初手は目に付きづらい壁から始めるのがおすすめです。

二つ目の壁での失敗と後悔

二つ目の壁も塗っていきます。

先に言った様に、このへんからスピードも速くなってきて、コテの扱いがいくらか滑らかになってきました。

1回目に練ったモルタルもここで使い切ります。残りをかき集めるのにはゴムベラがあるととても便利です。

25Lのトロ船だと1面ちょっとを塗るのが限界ですね。練ったモルタルが無くなったこのタイミングでこの日の塗り作業を止めて、続きを次の日に回すことにしました。

次の日、またあらためてモルタルを練った時に分量調整の関係で水→粉の順に入れることがあったのですが、粉をあとに入れるとモルタルが溶けづらくダマになりやすいことが分かりました。

よって水の分量を慎重に入れて水分過多の状態を作り出さないように練るのが重要です。

そして衝撃の事実が…昨日の中途半端に終わらせた続きから始めたのですが、これが失敗でした。。

以下は乾いた後の壁なんですが、中断した場所にだけくっきり縦にムラが残ってしまいました。

一つの面は途中で止めずに一気に塗るべきだったなと。。結構後悔したポイントです。

これを見た方は僕と同じ過ちは繰り返さないでくださいね…。

狭い箇所は指や刷毛で塗るのもOK?

作業の進みに話を戻して、2面目も結構塗り進めました。

右端はクローゼットがあるため狭くてコテで塗るのが難しいです。そういう箇所は指にモルタルを掬って塗ってみましたが十分な仕上がりです。

狭いと言えばエアコン上の隙間も!指も届かない場所だったので、ハケで大まかに塗ってみました。

普段は見える箇所でもないので色が付けばOKぐらいな感覚で良しとしてます。

モルタルを塗る時のコツと、よりフラットに塗りたい時の裏技

端っこを塗る時のコツなんですが、最初はコテを立ておいて、スライドする過程で徐々に寝かしていくと、均一な厚みで上手く塗ることができました。

最後に綺麗に塗るための小技について。モルタルが半乾き状態の時に霧吹きしてコテで撫でると簡単にフラットになるという技を終盤にして発見しました。

粘土に水を付けて触ると表面がツルツルになるアレに似た感触です。めちゃくちゃ平で綺麗ですよね。

左官鏝(コテ)の素材により塗りやすさが違う。初心者はプラスチック鏝がおすすめ

そして今回、実は2種類の左官ゴテを用意して試してみました。

一つはプラスチック製のコテ。もう一つはステンレス製のコテです。

触ってみると、プラスチックの方が柔らかくてシナリがあります。

一方ステンレスは硬いです。

実際にステンレスの鏝から使ってみると、硬い分しならず自分の掛けたい力がダイレクトに伝わる感じがします。(全然使えますがどっちかというと玄人が使うことで本領が発揮されるのかなという印象です。)

プラスチックゴテは使ってみると柔らかさでしなる分、力が分散する感じです。

ある意味、初心者の力の強弱のムラをしなりが吸収してくれる感じで、盛んに慣れていないDIYではプラスチックゴテが使いやすいなーと僕は感じました。

という訳で、この部屋の壁の9.5割くらいをプラスチックのコテで塗りました。

モルタル仕上げの部屋が完成

全面モルタルを塗り終わったら、あとはマスキングや養生を剥がして完成です。

モルタルが乾いた後の部屋がこちら。

めっちゃ良いやんけ…

これで天井・床・壁と大部分のDIYが済んだので部屋の眺めも様になってきました。

やっぱり「木材×モルタル」はクールさと温もりのバランスも良い。お互いが引き立て合ってくれます。

ビニールクロスやモルタル風ペイントと違って本物を塗ったので質感も最高です。

まぁ素人が塗ったので色ムラも多いんですが、ムラもまた味というか、塗り壁感が出ていて自分では気に入っている所です。

いくつかBefore→After形式での比較もあげておきます。

[Before→After1]

[Before→After2]

[Before→After3]

[Before→After4]

素材に掛かった総コスト

掛かったコストは主に3つの作業です。それぞれざっくりとした金額を載せておきます。

1、モルタル塗りの左官に掛かるコスト:12,000円

2、シーラーやパテなどの下地を作るコスト:1,800円

3、地味に重要なマスキングや養生のコスト:2,000円

これら全部でざっくりと計算すると、トータルで掛かったコストは約15000円強でした。

僕は今回、左官鏝(コテ)とコテ台、ヘラなどの道具を事前に持っていたので実際掛かったのは10,000円しないぐらいです。

詳しい使ったものリストは以下にまとめておきます!

今回使った工具・資材リスト

[モルタル塗り]

・軽量モルタル

・ハイモルエマルジョン(シーラー)

・鏝(コテ)

・コテ台

・スコップ

・トロ船(25L)

・養生テープ

・ゴム手袋

・ゴムベラ

[シーラー&パテ塗り]

・塗装セット

・パテ

・シーリング材

[マスキング&養生]

・マスキングテープ

・ヘラ

・マスカー

・ブルーシート

次はドアなど建具のリメイクをしていきます!

アトリエとして使うためにリノベしてきたこの部屋、これでほとんど完成に近いたのですが。最後に1箇所だけ気に入らないところが。。

それが扉などの建具。扉だけ焦げ茶色で天井や床の色と比べるとダークな色なんですよね。それにプリント合板という素材感が安っぽくて…

ということで、次回もお楽しみに!

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