煩雑な配線を隠せる扉付きのテレビボードをDIYする

家具ってなかなか理想の形のものが見つけられずに困ることってありますよね。

特にテレビボードは、レコーダーやゲーム機からシアタースピーカーまで人によって配置したいものは様々。これだ、という形が見つからない事が良くあります。

今回のテレビボードは「テレビ、ゲーム機、レコーダーの煩雑な配線を見えなくしたい」という理想を形にDIYしてみました。

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テレビボードを自作するのは「PSVRの配線がカオス」だから

今回は知人がDIYするというので助っ人として行ったのですが、本人はゲームが好きなんです。

持っている人は分かると思うのですが、PlayStation4とその周辺機器であるVRゴーグルからなる接続ケーブルがまじでカオスな状況。

その他にレコーダーやNintendo Switchなんかも入ってくると「一本一本紡いでほどく」という言葉が似合うぐらいぐっちゃぐちゃです。

家で話し合って決まった形が以下のような図。いや、このイメージ図もカオスなんだけど、というツッコミは無しで。

全部で4列構成のテレビボードを計画。右側3列は二段にする試みで、左側1列にはVRゴーグルとかコントローラーをまとめたりする箱を作ります。

ゲーム機とかなくてもかなり使えるテレビボードなんじゃないかな。

では早速作っていきましょう!

ホームセンターで集成材を調達、カット

ホームセンターでも通販でも良いんですが、まずは材料の調達。今回は都内のホームセンター、豊洲ビバホームに行って必要なものをいくつか買ってきました。

【関連記事】都内のホームセンターならやっぱりここ!スーパービバホーム豊洲店がDIY資材の品揃えが豊富で楽しい

家主さん的に高級感のある材を使いたいとの事だったので、DIYで良く登場するパイン材ではなく広葉樹のホワイトオーク(ナラ)の集成材をチョイス。ウィスキーの樽なんかにも使われる材でちょい高いです!

ちなみにオーク材は以前やった以下のカウンターテーブルDIYにも使用ました。参考までに。

ただ、オークの集成材はあまり手に入らないうえ、高価なので特に素材にこだわらない方には以下のようなパインの集成材がおすすめです。

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テレビボードの制作手順

ここからは実際にテレビボードを組み立てた手順を紹介していきます。

ダボ継ぎ用の穴を開けてテレビボード内の仕切りを設置

自分で使う家具をDIYで作るときは、組み立て時のビス穴が見えていても気にしません。しかし今回は折角いい材を使うので高級感を大事にしたい。

そこで、ビスの穴が見えないようにダボ継ぎで組み立ててみることにしました。

さっそく天板(テレビボードを乗せる板)となる材にダボ継ぎ用の穴を開けていきます。

使うのは「8mm径のダボ」なので、ダボがすっぽり入るサイズの穴を空けるために「8mm径のドリル刃」を買ってきました。インパクトドライバーにドリル刃を装着して穴を空けます。

棚の間隔が均等になるように、穴あけ箇所はしっかり計測して狙った位置に空けてます。

合わせて読みたい

インパクトドライバーの選び方は以下の記事からどうぞ。

【各社比較】DIY用インパクトドライバーのおすすめと選び方

ドリルで穴空けが済んだら白パッケージの速乾性ボンドを入れて。

ダボを差し込みます。

ダボ継ぎするもう一方の材にも同じ場所にドリルで穴を開けました。以下の板を上で差し込んだダボに繋げます。

[補足]

本当ならダボマーカーという物を開けた穴に入れて、ダボで継ぐ材に印を付けると作業が楽。というか正確にできます。

けど今回の作業ではダボマーカーを持っていなかったので慎重に計測して対となる穴を開けました…。ダボ継ぎは高い精度が要求されるので絶対にダボマーカー使った方が良いです!(自戒)

ダボマーカーの使い方は以下の記事に書きました。

>>ダボ継ぎ時の必須アイテム、ダボマーカーの使い方

双方の穴をダボで繋ぐと4つの空間に仕切ることができました。

※ビス穴が見えても良いならば板に直接ビスを打って組み立てた方が何倍も簡単です!ビスを直接打って板を直角に組むやり方は以下の記事が参考になります。

>>小物が多い場所の収納ディスプレイに!簡単に作れるコの字型の棚をDIYする

テレビボード内を2段の棚にするため板を設置

あとは棚の中を2段にする為に、仕切りの間に板を設置すれば完成形にかなり近づきます。

綺麗な直角を出す為に使ったのがコーナークランプというツール。

このクランプは直角に木材を固定することができる便利な道具。これがあればビス打ちする時でも、板がズレることなく作業できます。木材で箱やフォトフレーム作ったりするときにも超絶便利な道具。

コーナークランプの使い方は以下の記事で詳しく書いています。この工具があると作れるものが圧倒的に広がります…!

>>コーナークランプの使い方、木材の直角固定にDIYで便利なアイテム

コーナークランプを閉めて固定しながら横からビスを打ってやります。

使ったのは65mmの細ビス。その名の通り細いので木材が割れづらくて使い勝手が良いんですよ。ドリルで下穴を空けてあげてから打ちます。

しかしオークは硬い材なので細ビスを打ってる時に何本かビスを折りました。笑

ちなみに二段目の板がクロスしている箇所は既に固定された棚板側の斜め下から、ビスを斜め打ち上げして留めています。

ビスが飛び出さない(突き抜けない)様に打ち込むのに気を使いますが、先にドリルビットで下穴を空けてビスの通るルートを決めてあげれば上手くいきます。棚板の下なので普通に使っている分にはビス穴は見えません。

底板にキャスターを取り付ける

2段に仕切る板を全て取り付け終えたらテレビボードの底となる板にキャスターを取り付けます。

今回作っているテレビボードは2mを超える長さ。強度を考えて全部で6コのキャスターを取り付けました。

最後にキャスターの付いた底板をさっき作った仕切りのある本体側とビスで固定すれば、ほぼ完成!!

いやー!結構かっこいい!やっぱり広葉樹で作った家具は高級感がでますね。

ここまで何とか1日で作り上げました。ダボ継ぎしたので天板がまっさらで綺麗!!力作!

棚に扉を付ける

後日、テレビボードの一番左側の棚に扉を付けました。

同じオーク材で棚の形に板を切り出し、取っ手として機能する切り欠きを上部中央にいれます。

※木材の真ん中に切り欠きを入れる方法はまた別記事にしようと思います。

この板をスライド蝶番で固定すれば、完成!!

ここにはPSVRのゴーグルやコントローラーなど、ごちゃごちゃした物は取り敢えず何でも放り込めます。こういうスペースが1つあると良いですよね。

テレビボードの完成

良い素材で作った物はやはりカッコいい!デザイン的にも飽きのこないシンプルな感じに仕上がりました。

DIYというと安く作ることを追求しがちです。ですが、良い素材を使って作ると高級感もあって長く使う気になります。自分で作ったものが一生モノの家具ってなんか気分良いですよね。

長さのあるオーク集成材の天板が綺麗です。ちなみにオイル塗装は後日やる気になったらやる、という緩いスタンス。笑 この時点では無塗装です。

扉を付けた箱部分には配線を裏から収納できるように天板を切り欠きました。コードを入れられます。

背面に少し木材を足して蝶番で固定することで以下のような感じで開くようになっています。

この箱の中に延長コード一本持ってきておけば、全ての煩雑な配線はこの中で完結するようになってます。

扉を付けたり、ダボ継ぎしたり。こだわっただけあって作るのに苦労しましたが、やっぱり完成度の高いものができると嬉しさも大きいですね。

今回のレポートがテレビボードや低めの棚を作る方に参考になると嬉しいです!

他に作った家具の記事一覧もどうぞ

以下で今まで作った家具の記事を一覧にしています。良ければ見ていって下さいね。

>>過去の作った家具の一覧記事

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コメント一覧

  • Comments ( 10 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. by Kabutogani

    縦の仕切りまでは作成方法はわかりました。
    棚を2段にする棚の設置方法がいまいちわからないので教えてください。

    内側の棚板がクロスしているところは、どういうやり方をしているのでしょうか?
    ダボ繋ぎになるのでしょうか?

    • by Suke

      板がクロスしている箇所の2段目は既に固定された棚板側の斜め下から、ビスを斜め打ち上げして留めています。ビスが飛び出さない様に打ち込むのに気を使いますが、先にドリルビットで下穴を空けてビスの通るルートを決めてあげれば上手くいきます。
      棚板の下なので普通に使っている分にはビス穴は目立ちません。

      ダボでも出来ないことはないのですが、縦の区画を分ける板を取り付けると同時にやらなければならないのでちょっと難易度高そうですね。

      • by Kabutogani

        Sukeさん

        縦板と棚板の接続方法、わかりやすく図面解説ありがとうございました。

        もう一つ質問なんですが、
        天板に切り欠きをいれて配線納めてますが、その構造と作成方法教えて頂きたいです。

        • by Suke

          配線収納の部分は天板の一箇所を切り取って、切り取った部分を蝶番で開けたり閉じたりできるようになっています。
          以下の様なイメージです。これで伝わりますかね?

          図描こうと思っていたら腰が重く返信遅くなってしまいました^^;

          • by kabutogani

            Sukeさん、お忙しいところコメント返信くださりありがとうございました。
            書いていただいた絵でイメージ伝わりました。
            Sukeさんのセンスがよいので、いつもブログみさせて頂き参考にさせて頂いています。
            お手数おかけしました(笑)、、、でもまたコメントさせてください、返信はお時間ある時で構いません。

          • by Suke

            私の書いたことがご参考になれているなら製作者冥利に付きます!嬉しいです。
            ぜひぜひ気軽にコメント残してってください〜!またお待ちしてます^O^

  2. by katsu

    いつもお世話になっております。

    スライド蝶番P-725の購入を考えておりますが、
    インセットタイプの対応扉厚が14〜19ミリでした。
    私の作ろうとしている扉がの厚さが24ミリなのですが、
    それだと作れないものなのでしょうか?

    初歩的な質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

    • by Suke

      katsuさん、こんにちは!
      返信遅くなりました。

      対応範囲外のサイズを使ったことがないので、実際に試したわけではありませんが
      蝶番が開く時の軌道と板の動きをイメージすると、恐らく対応サイズより厚い板を使うと開閉時に板が枠に引っかかってしまうのだと思います。
      よって対応サイズ内での扉の厚みを使われるのが間違いないかと…!

  3. by katsu

    sukeさん

    ご返信ありがとうございます!
    やっぱりそうですよね!
    結局…トリマーで板厚を無理やり
    薄くして取り付けました!笑

    • by Suke

      トリマーで…!ある意味上級者テクですね!笑
      でも無事設置できたようで何よりです。お疲れ様でした!

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