子供が遊ぶ用のティピーテントの作り方
テントって秘密基地みたいで不思議な魅力がありますよね。ワクワク感と落ち着く感情が共存するような。
うちの4歳の息子もテントが好きで、家の中でキャンプの真似事をしてあげることがあります。部屋でテントを張ったりランタンを付けたり。やはりとっても喜ぶんです。
しかし室内に常設しておくにはアウトドア用のテントは大きすぎるし、一度畳むと設営がめんどくさい。
そこで気軽に遊べる子供用に『ティピー』というインディアンテントを作ってあげる事にしました。この記事では試行錯誤してティピーを作ったときの手順を詳しく記していきます。
目次
丸棒と紐、そして円形ラグを調達
まず絶対に必要なのが、『テントの骨組みになる棒』とそれらを『束ねる紐』の2つ。
棒の太さはいろいろ迷った末に直径30mmの丸棒を選択しました。
それと必須ではないけれど円形のラグを調達しました。テントの底に敷いてあると遊ぶとき固くなくて良いかなーと。お手頃価格な中でもティピーに合いそうな可愛い柄を探しました。
丸棒をまとめて縛る為の位置を決めて穴を開ける
続いてテントの骨組みにするため丸棒を以下のようなイメージで束ねる必要があります。
円形ラグの直径が1500mmなのでその幅に広げてみてどの高さで束ねるかを決めていきます。
子供の身長(100cm)を考えるとテント内の高さは1300mmぐらいは欲しいかなというところ。
組んでみた時の高さと横幅のバランスも考えて1550mmの所に穴を開けて紐を通して束ねる事にしました。調達した丸棒は特にカットもせず1820mmのデフォルトサイズのまま使います。1550mm地点に印を付けて。
電動ドライバーに8mmのドリルビットを付けて穴をあけます。
この時まっすぐ穴を開けるのにドリルガイドが重宝します。円形の物にもフィットするようにできてるガイドなのでど真ん中に開けることができます。
ドリルガイドに関しては以下の記事で詳しく話しています!
>>真っ直ぐ垂直に穴を開けられるドリルガイドの使い方。ダボ継ぎには必須の道具
紐で縛ってティピーの骨組みを建ててみる
全ての棒の1550mmの箇所(上から測ると270mm)に穴を開けたら紐を通します。紐は麻ひもでも何でも良いけど、僕のイメージに一番合致したのが綿ロープです。
丸棒を建てながらロープを結んで束ねてみるとこれだけで結構安定して建っててちょっとビックリ。脚がいっぱい有るから少しぶつかったぐらいじゃ全然倒れませんねコレ。意外でした。
試しにテント幕にするリネンの布をバサッと掛けてみると…やはりただ掛けただけでは触れるとズルズル落ちていくし、円錐型に掛けるから生地が歪んでだるっだるになってしまってイマイチ。
正直ただ掛けるだけで完成するんじゃない?という淡い期待はあったのですが、何とも言えない完成度だったのでしっかり裁縫してテントの幕にしていくことにしました。
完成度はいまいちですが、この状態でも遊べないことはありません。そこまでの完成度にこだわらないのでしたらこれで上の方をピンで留めて完成でも良いと僕は思います!
ここから下は完成度を求める人用です。
布を裁断&裁縫してテントの幕を作る
裁縫なんて中学生の家庭科以来なので不安しかないんですが、やってみることにしました!
まずさっきまで仮で組んでいた写真だと丸棒を6本で組んでいましたが、入口が狭くなるため1本減らして5本で組む事にしました。
5本の骨組みが正五角形に展開すると考えると、以下のような角度とサイズが弾き出されました。
正五角形を三角形で等分すると54°-54°-72°の二等辺三角形になるので、ラグの外円の少し内側に脚が来ることを考慮して直径1450mmで考えると。
『α(底部の長さ) = 2×725mm(半径)×cos54°』で型紙を作るために必要な底部の長さを計算できます。
二等辺三角形の計算はこのサイトに当てはめるだけ(二等辺三角形 – 高精度計算サイト)
852mmと答えが出たので、底部が852mmで両辺が1550mmの二等辺三角形の型紙を作ればいいことが分かりました。
型紙を作って生地を裁断する
調達したリネンの生地も幅もちょうど棒の高さと一緒で都合が良い1550mmのものを3m注文しました。
先ほど計算した852mmと1550mmの二等辺三角形の型紙を作って生地を裁断していきます。
ホツレ防止縫いや縫い合わせる箇所もあるので20mmほど余裕を持ってカットです。
5編ぶん切り終えるとこんな感じ。テントの入口の部分は開けるために半々にカットした生地があります。
裁断面のホツレ処理
生地の裁断面はそのままだとどんどん糸くずが出て来ます。
なので各切り口を内側に折り込む処理をしようとしました。
が、少し進めると手縫いだとめちゃくちゃ時間掛かる事に気付いてですね。コンピュータミシンを買いました…!
裁ち目かがりっていうホツレ処理用の縫い方で簡単に済ませられます。ミシンはえぇぇぇ!!手縫いとかやってられないっすね。
速攻で6枚分のほつれ防止縫いが完了
裁断した各パーツを縫い合わせる
各パーツのホツレ処理が完了したら、縫い合わせて1つの大きなテント幕にしていきます。
以下のように生地を裏返して重ねて、
端をダダダダーと縫い合わせます。
縫い合わせた箇所を広げると、ちょっと手抜きな縫い合わせ方なので裏(テントの内側から見える縫い合わせ部分)は綺麗な処理ではありませんが、表からの見た目はこれで十分。
全パーツを繋げたので、あとはいよいよ骨組みに被せるだけ!生地が見事に五角錐にフィットするような形になりました。久しぶりのミシンで使えるか心配だったけど使って良かった…。
建てた骨組みにテント幕を掛ければティピーの完成
とりあえずバサッと布を掛けてみました。
めっちゃ良くないですか。出来て真っ先に自分が入りましたもん。
布のサイズは計算したけど、ジャストでぴったり行くはずもなく若干大きめにできてしまいました。けどテントの形に合わせて型は取っているのであまり歪みもなく、裁断せず掛けただけの時より断然良い感じです。
子供もきゃっきゃ喜んで入ってくれる。「今日ここで寝る!」とか言っててこっちも楽しい。
生地の余った部分はカブトピンという大きな安全ピンで3箇所留めて完成にしてみました。これだけでもしっかり留まってくれて生地がずり落ちて来ることもありません。
子供が遊んでいるとき骨組みの棒に当たったら崩れないかな?と密かに心配していたのですが、実際はかなり安定していて体当たりでもしない限り崩れません。脚が5点あること、上部で強く束ねられていること、テント幕がフィットしているためこれ以上棒が外側に動かないなどの複数の要因でティピー自体の安定性が意外と強いです。
中から見上げてみるとこんな感じ。入るとなんか落ち着くな。。
子供もテントの中で1人の世界に入って遊んでます。
完成度を求めテント幕を裁縫で作ったので思っていたよりも時間が掛かりましたが、良い秘密基地(秘密ではないけど)を作ってあげられたかなと思います。
使った工具と材料
子供のおもちゃ繋がりでゆらゆら回る可愛いモービルも作ってみました
以前、子供のおもちゃ兼インテリア目的でゆらゆら回る鳥のモービルを作ってみました。
これがとっても可愛い!簡単に作れるのでこちらも作ってみてほしい一品です。
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