木材を30°や45°に切る3つの方法【マイターボックス・丸ノコ・スライド丸ノコ】
箱や額縁を作る時に必要となる木材の45°カット。
やってみると手鋸の扱いって思ってるよりも難しくて、45°の線を書いただけの木材を手鋸で正確に切るなんて熟練した大工でもない限り不可能に近いんでは…と思うほど。
今回は補助的なガイドツールを使うことでDIY初心者でも角度を付けたカットが綺麗にできるよ!という話をしていきます。
木材を30°もしくは45°にカットする3つの道具
木材を30°とか45°で斜めにカットする方法はいくつか有りますが、その中でもDIYでできる現実的な方法を3つ紹介します!
ちなみに今から挙げるものは、全て僕も持っていて実際に使っている道具です。
手鋸(のこぎり)の相棒「マイターボックス」
まずは電動工具を使わずに「手鋸」と、その補助ツール「マイターボックス」で二つを使う方法です。
22.5°、45°、90°のカットが可能です。※30°カットは不可
手鋸+マイターボックスの2つがあればできるので、今回紹介する工具の中でも一番安価に揃います。電動工具を使わないので精神的にもお手軽な方法です。
使い方は簡単。45°の切れ目にノコギリをセットしてそのまま前後に動かすだけ。
ただし、カットの精度はこの今回紹介する3つの中では一番甘く、悪くはないんですがコツがいるというか程々の精度です。もちろん、フリーハンドで初心者がカットするよりマイターボックスを使えば断然綺麗に切れます。
また、手鋸を使うのでカットする木材の量が多い場合は、素直にこの後紹介する電動工具を使うのがオススメです。
このマイターボックスを使ってDIYで作ったのが以下のリメイクしたキッチンです。
モールディングという部材を貼り付けてペンキを塗っただけなのですが、モールディングの45°カットにマイターボックスを使いました。
【参考記事】【DIY】古いキッチンを劇的にリメイクする方法
手鋸で角度を付けたカットについては、マイターボックスの他にもソーガイドというものもあります。こちらは45°、90°カットと傾斜45°カットが可能です。
精度はマイターボックス同等か使い方によっては多少良いか程度なので、好きな方を選べば良いかと思います。
安価な旧モデルのソーガイド
最新モデルのソーガイド
使えれば手鋸より遥かに楽ちん「丸ノコ+ガイド定規」
2つ目は電動工具である「丸ノコ」と、その補助道具である「丸ノコガイド」の二つを使う方法。
この丸ノコガイドの特徴は20°〜160°までの幅広い角度をフレキシブルに設定できること。無段階調整なので30°や45°に限らず好きな角度で固定してカットすることができます。
1つ目に紹介した手鋸より工具としての初期投資が高くなってしまうこと、そして精神的に使うハードルが高くなってしまうことがデメリットです。。。
その一方で、手鋸より圧倒的にカット精度が高くなること、カット効率が劇的に上がるメリットがあります。
丸ノコガイドについて詳しくは以下の記事でどうぞ。
>>精度は上げて危険を減らす、丸ノコガイド定規の種類と使い方。DIYでは必須ツール
オススメの丸ノコは以下の記事から。
精度と効率を求めるなら「スライド丸ノコ」
最後に紹介するのが「スライド丸ノコ」という電動工具。
スライド丸ノコは補助具なしで、この工具単体で左45°〜57°まで角度設定ができます。つまり30°〜45°〜90°カットの全てが可能です。
前述した2つの工具よりさらに初期投資が高くなってしまい、DIYが趣味で物作りを続ける人じゃないと手を出しにくい値段なのが唯一のデメリットです。
ただし値段なりにやっぱり凄い工具で、安全性が高い、作業スピードが圧倒的に早い、精度が段違いに正確、とその後使い続ける人にはメリットがデメリットを凌駕する性能を持ち合わせています。
スライド丸ノコについて詳しくは以下のレビュー記事からどうぞ。
>>DIY初心者こそ安全性・精度が高いスライド丸ノコを使うべき。1年使い倒したレビュー
45°に固定する作業はコーナークランプで
45°にカットした後どうやって木材を繋ぐのか。という課題に直面します。
その答えは「コーナークランプ」という工具!これに挟んで固定してからの接着剤やビスでつなげるが便利です。というかこれが無いと結構きついと思います。
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