DIY初心者こそ安全性・精度が高いスライド丸ノコを使うべき。1年使い倒したレビュー

電動丸ノコは持っていたけど、カット精度と効率を求めて思い切ってスライド丸ノコ購入しました。

結論から言えば、もっと早く買っておけば良かった。精度も効率も爆上がり!ついでに丸ノコより安全性も高く、木材をカットするハードルが心理的に下がりました。

むしろ以下2つの条件を満たす方は、最初からスライド丸ノコを買ってしまった方が良いと僕は思います。

  • 30cm以上の長い幅のあるものをカットする予定がない。
  • 丸ノコより+20000円のコストを払っても安全性、効率、精度を取りたい。

今回は、同じくカットで使われる工具「丸ノコ」と対比しながら、「スライド丸ノコ」をレビューしていきます。

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「丸ノコ」と「スライド丸ノコ」のそれぞれメリット・デメリット

それぞれ得意なこと苦手なことを見やすく表にしてみました。熟練度で変わる項目もありますが、ここでは趣味で使うユーザー目線で評価しています。

丸ノコ スライド丸ノコ
軽さ / 持ち運び
大きさ ×
安全性 / 安心度
精度
短い寸法カット
長い寸法カット ×
作業効率
値段 10000円〜 35000円〜
初心者の扱い易さ ×

先に言っておくと、基本的には「丸ノコ」(と使いこなすスキル)があれば、これ一台で何でも出来てしまいます。逆に「スライドマルノコ」は約30cm以上の長い寸法のカットが出来ません。

要するにスライド丸ノコは横引き専用であって、縦引きには向きません。それでもDIYerがスライド丸ノコを持つメリットは大きいです…!

ここからはスライド丸ノコが得意なこと・苦手なこと、そして実際使用してきた感想を交えて詳しくレビューしていきます。

スライド丸ノコのメリット・得意なこと

先に丸ノコよりスライド丸ノコが優れている所から書いてみます。

丸ノコに比べキックバックによる事故を起こしづらい。安全性が高いスライド丸ノコ

まず丸ノコを扱う上で一番事故に繋がる危険が高いのが「キックバック」という現象。

キックバックとは何と言うと、「回転している丸ノコの歯が木材に挟まって負荷が掛かった時に、反動で丸ノコが進行と逆側に飛んでくる現象」です。丸ノコの刃は回転したまま真後ろに飛んでくるので、体を巻き込まれて大怪我をするという事例がいくつもあります。

油断せず正しい使い方をしていればキックバックの可能性は少なくできるし、例えキックバックが起こっても怪我をする可能性を低くすることも出来ます。

それでもやっぱり丸ノコが恐い人は恐いわけで。。僕も今でこそ丸ノコを使うことに恐怖心は少なくなりましたが、DIYを始めた当時は丸ノコを使うたびに緊張していました。

一方で、スライド丸ノコはキックバックによる怪我の可能性が少ない構造になっています。(0では無いです)

その理由として、ノコ刃は安定感のある重い本体と一体型になっているため本体が丸々飛んでくる事は無いからです。

もしキックバックが起こったとしてもスライド機構の稼働領域分下がってくるだけで、その幅は最大約30cm。

キックバックの軌道を予想しづらい丸ノコと違って、跳ね返りの軌道がスライドバーの延長線上だと分かっているのも怪我を減らす要因だと感じています。

他にもしっかりと押さえ付けられる持ち手の位置も使っていて安心感があります。

安全性が高いというのは精神的にも凄く楽で、DIYをするハードルを低くしてくれます。要するに行動力を上げる一因になってくれるんですね。

スライド丸ノコって玄人が使うイメージがありますが、むしろ初心者にこそ優しい工具です。丸ノコを使うのがどうしても恐い人は、最初からスライド丸ノコを買った方が良いと僕は思います。

僕も最近では精神的な楽さからほとんどの切断作業はスライド丸ノコを使っています。

スライド丸ノコはDIY初心者でも精度の高いカットができる

誰もが認めるスライド丸ノコのメリットとしてカットの精度が高いという特徴があります。

特に本領を発揮するのが角度切り。0°→15°→30°とキリの良い数値はカチッとクリックして止まってくれるので、目視で角度を決める通常の丸ノコより毎回同じ精度の高さを再現してくれます!

例えば、45°カットをして額縁を作る時もこの通りピッタリ。適当にやっても精度が高い…!

【関連記事】コーナークランプの使い方、木材の直角固定にDIYで便利なアイテム

もちろん1°ずつの角度調節も可能です。以下は9°という半端な角度を付けて脚をカットしたプランタースタンド。

【関連記事】スタイリッシュな植物プランタースタンドを作ってみる(この記事では写真の都合上丸ノコを当ててますが実はスライド丸ノコで作ってます)

一番使う直角(0°)でのカットももちろん精度は高いです。我が家では無垢フローリングのカットなど隙間が空くと見た目が気になる場所でもスライド丸ノコが活躍してくれました。

作業効率UP・カットまでの動作が早い

丸ノコからスライド丸ノコを多く使うようになって感じたのが、木材カットの作業が早くなった事。

何で効率がUPしたのだろう?と考えてみると恐らく動作順序の違いからです。丸ノコは「丸ノコ本体を動かして」カット箇所を調節します。

一方、スライドマルノコは「木材を動かして」カット箇所を調節します。ほとんどの場面で木材を動かす方が軽いし簡単です。スライドマルノコの方がカット位置調整セッティングが早く行えるんですね。

簡単にスライド丸ノコでの木材カットの過程を解説すると以下のような感じです。

スライド丸ノコのカット手順

1、木材にカットする位置の墨出し。印は少し付いてれば十分です。

2、スライド丸ノコの台に木材を乗せる

3、木材を横にずらして、ノコ刃を墨出し位置に合わせる(丸ノコと違うのはココ。丸ノコではこの時に丸ノコ本体を動かしてカット位置を調整する)

4、コンセントを挿してトリガーを引くと刃が回るので、木材にゆっくり当てて切る

5、木材が切れました

切れ口も非常に滑らか。

プロ向けの上位機種であればレーザーでカット位置を確認できるので、刃を木材に当てて確認の必要が無くもっと効率があがります。けど上位機種は値段も2倍ぐらい違う…!笑

僕はレーザーにそこまで出す価値を感じなくてDIY向けの安価なスライド丸ノコを買いましたが十分満足しています。

【関連記事】日立(FC7FSB)とマキタ(M244)どちらを買うべき?DIY向けスライド丸ノコを比較する

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スライド丸ノコのデメリット・苦手なこと

始めにも言いましたが、スライド丸ノコも万能ではありません。この欠点の特性を承知の上で使えればとても良い工具です。

長尺の幅をカットできない。切れる長さは約30cmが限界です

冒頭でも話しましたが、スライド丸ノコ一番の欠点は約30cmまでの幅しかカット出来ない事です。

どのメーカーもこの最大切断寸法には変わりはありません。僕の使っている「HiKOKIのFC7FSB」では30.5cm。

MakitaのM244」だと31.2cmです。

最大切断寸法が短いというのは欠点というより仕様です。元から長物を切ることが目的ではない工具なんですが、似たような用途の切断工具である丸ノコと比較してしまうと欠点に見えてしまいます。

ただ、ガチのDIYリノベーションでもやらない限り30cmを超える資材をカットすることって滅多にありません。

僕は家具のDIYから部屋のリノベーションまで幅広くやりますが、30cmを超えるものは構造用合板かフローリングの縦引きをするときぐらい。大きい家具を作る時にも稀に幅30cmを超える木材を使いますが、事前に寸法を書き込んだ設計図を作るのでホームセンターでカットしてもらう事も多々。

DIYで良く使う2×4材〜2×10材あたりのカットであればスライド丸ノコ一つで全部完結しちゃいます。

11kgは結構重い。持ち運びは億劫

丸ノコが3kg前後なのに対して、スライド丸ノコは11〜12kgほど。

全然持ち運べない重さでもないんですが、「保管は室内でDIYする時は庭でやる」とか「使い終わったら毎回棚にしまう」などのように毎回使うまでに移動が伴うとちょっと使うのが面倒になってきそうな気がします。

結構ずっしりきます…

DIY専用の場所を作ってしまうのが一番良いパターンですが、そんなスペースがある家の方が少ないですよね…。よって使うたびに持ち運びが必要な方は重さを納得したうえで買うべきです。

割とデカイ!作業スペースや収納場所を必要とする

意外と見落としがちなのが結構スペースを取る事です。

スライドさせる前は以下のようなサイズ感。これでもまぁ大きいですよね。

カットするためにスライドを押し出すと、更に奥側にスペースを必要とします。

よって、スライド丸ノコを壁際の作業台に設置しようと考えているなら、作業台の奥行きを約1m取っておかなければなりません。

使わない時は収納にしまう場合でもこの大きさが入るかを考えておくべきですね。

初期投資としてはちょっと値段が高い

信頼のおける工具メーカーのDIY向けモデルの丸ノコが1万円〜1.5万円なのに対して、DIY向けスライド丸ノコは3.5万円〜4万円ぐらいします。

趣味に4万円だとまぁ良くある金額というか、むしろ安い部類だとは思いますが、それでも躊躇する金額ではありますよね…。

金額に関しては個人の感覚として払う価値を見出せるかだと思います。丸ノコより2万多く出しても安全性や精度を取りたい方もいれば、丸ノコで十分と思う人もいます。僕は払う価値を見出したので買ったまでです。

持ってると趣味のDIY生活がワンランク変わるスライド丸ノコ

丸ノコで正確無比な加工ができる職人さんは別として、そこまでのスキルを持たないDIYerだからこそスライド丸ノコで授かる精度UPの恩恵が大きいと感じました。

何度でも言いますが、安全性が心配なDIY初心者こそ丸ノコではなくスライド丸ノコからDIYに入門しても良いぐらい。

切断可能な幅の制約があるので合板やフローリングと言った大きめのものをカットする人には、どうしても丸ノコとスライド丸ノコの両方が必要だけど、僕は「安全性の高さからDIYのハードルが下がる」「高い精度」「効率アップ」の3つを得られただけでスライド丸ノコを買い足した価値がありました。

長くなってしまったけどスライド丸ノコを全力でレビューしてみました。この体験談が迷っている方の参考になれば嬉しいです…!

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