パーティションと壁面収納で賃貸の一部屋に書斎を作るDIY

賃貸物件だからと理想の部屋を諦めている人は多いのではないでしょうか?

現状復帰しなければいけないので賃貸でのDIYはなかなか難しいところがあります。しかしディアウォールなどの突っ張り棒系ツールを使えば意外と自由度が増してできることは多いんです。

今回はこのブログでは初めての賃貸DIYネタ。ガジェットブログの大御所、トバログさんの新居の一室に書斎作りを手伝ってきました。

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部屋の初期状態

契約したばかりでまだ家具の搬入も済んでない部屋を下見に来させてもらいました。何も無いのでさっぱりしてますね。賃貸物件なのでよく見る光景の部屋です。

DIYで書斎にする部屋は奥に見えている4畳ほどの空間。

手前のダイニングルームと書斎化したい部屋の境界にはもともと引き戸が設置されていて戸を閉めることで仕事部屋とすることも可能です。

しかし、引き戸を閉めてしまうと「南側である書斎部屋からの採光を遮断してしまう」ことになってしまう。さらに「書斎部屋にしかエアコンがないこと」など色々と不都合が生じてしまうんですよ。

そこでダイニングと書斎部屋の間に完全には区切らない間仕切り壁を作ることにしました。

また間仕切り壁のほかにビジネス書や雑誌などを収納できる可動式のウォールシェルフ(壁付け棚)もDIYしていきます。

組み立て作業をする前に必要な3つの工程

部屋を下見に行ったと同時に、DIYをするために必要な以下の3つの工程を行いました。

  • 理想の部屋の脳内イメージを両者で共有し、完成イメージを固める
  • 必要な資材の量を明確にするために制作物の設置箇所の寸法を計測
  • 資材を買い付ける

DIYという言葉からは木材を組んで家具などを作るところだけをイメージしますが、僕はこれらの前段階も含めてDIYだと思っています。遠足は持ってくお菓子を選ぶところから始まっている的な。

この組み立ての前段階をしっかり決めておくことで、組み立て作業がスムーズに進むかが決まると言っても過言ではありません。

DIYする部屋の完成イメージと、イメージを固めるに至るまでの過程

いつもは家で一人プレイなのですが、今回は手伝いにきたので二人の脳内のイメージを共有するところから始めました。

イメージを共有するために使ったツールは「Pinterest」と「iPad pro & Apple pencil」の2つ。

Pinterestはデザインのアイディアや参考例を探すときにマジで重宝します。神ツールです。特に一つのピンを選んだ時に下部に表示される「関連するピン」の精度が本当に優秀なんですよ。

「あーこの感じカッコいいね」という参考画像をいくつかピックアップして、最終的に間仕切り壁は以下のような格子状にすることに決めました。

pin

設置する箇所の寸法を測って必要な資材の量を明確にする

Pinterestでアイディアを見つけたら、今度はiPad proとApple pencilで部屋に設置したイメージ図とともに寸法を書き込んでいきました。

かなり雑ですけど寸法まで書いた格子状間仕切り壁のイメージ図がこちら。

そして壁面収納は上記イメージ図の右側の壁に作ります。

これに関してはPinterestでも良い案が見つからなかったので、直接iPadにイメージ図と寸法を書き出しました。

上のイメージをさらにブラッシュアップしたのが以下。さらに雑になってる!笑 二人の頭の中ではしっかりとしたイメージが描けているからこそ雑な図に。

棚に関しては壁一面を有孔ボードで張り、その上から棚柱(チャンネルサポート)を付け可動式の棚を掛ける作戦です。有孔ボードを使うことで壁一面が収納になるし壁紙の壁より見栄え的にもカッコよくなります。

iPadでも紙のノートでも構いませんが、こうしてイメージ図に寸法と必要な材料を書き込むだけで驚くほど頭の中が整理されます。

資材を購入

二人とも車を持っていなかったので通販で買い付けても良かったんですが、歩いて15分ほどの距離に大きいホームセンターがあったので今回は直接買いに行きました。

持ち帰りは店のトラックをレンタル。家はわりと都会な場所にあるマンションなのでコインパーキングにトラックを置いて資材を運ぶのに3往復はしました…w やっぱり家に駐車スペースのない場所でのDIYは通販が楽ですねー。

ここまでで下見に来た一日目は終わり。

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壁一面に有孔ボードを張り、棚柱(チャンネルサポート)で棚を作る

後日、買った材料でいよいよ書斎を作りに来ました!

この壁に有孔ボードの壁と棚を作っていきます。

まずは、壁際に有孔ボードを張るための下地となる2×4材をディアウォールを使って3本立てる。

そして有孔ボードをビス留めし、

棚柱を取り付け。

棚受け金具を設置して1×6材を乗せたら完成!

有孔ボードの壁と棚の詳しい作り方は以下の記事で。寸法・手順・調達した材料・気を付けたい点などを詳しく書いています。

>>【賃貸DIY】ディアウォールを使った有孔ボードの壁とウォールシェルフの作り方

デスクの天板を部屋のサイズぴったりに配置

デスクに関しては部屋のサイズぴったりに、天板を丸ノコでカットしただけの作業です。

しかし、以下のとおり部屋の壁が真っ直ぐとは限らないんですね。何でこんなにせり出してんねんw

そこで傾斜してる分の寸法を測り、ホームセンターで買ってきたパイン集成材の天板を斜めにカットします。

とりあえず仮りで設置してみました。このピッタリ入る瞬間が気持ちいい!

デスクの幅も2m以上あり、かなり広々!太陽光で明るい場所ってのが良いですよね。ブログ用のモノ撮り環境にも最適そう。デスクの脚はまた後日調達予定みたいです。

余談ですがこのトバログ家、南側の窓から見える景色がすごいんですよ。なんなのこれ、夜景も最高だし。『君の名は。』の瀧くんが住んでるマンションかな。

書斎化に欠かせないゾーニング。光・風・音を緩やかに通す格子状の間仕切りを作る

続いて間仕切り壁の作成。

まずは2×4材で木枠を作ってサイズが合うか仮で当て込んでみます。これが持ち家なら壁や天井にビスでバシバシ固定していくのですが賃貸なので床で組み上げてから設置する方法を取りました。

実は1回目の仮当てでは大きくて入りませんでした。DIYでは稀に良くあることなので一度バラして数ミリ単位でカット調整してます。2回目では見事にジャストでハマってくれました。

枠ができたら、格子部分の柱を入れていきました。ちなみに格子の間隔は始めもっと広かったのですが、作っている最中に狭い方がかっこいいね!ということになり2×4材を数本買い足しにいってます。間隔の距離も等間隔になるようしっかり計算して入れてます。

格子が付いたら設置!

さらに、ダイニングから観る用にテレビを壁掛けしたいとの要望だったのでアタッチメントを設置。

テレビを掛けて完成!

うわっ、良い。

ここまで簡単な流れを書きましたが、『格子状の間仕切り壁の作り方』は詳しくは以下の記事で。壁にする木材の組み方や細かい点について書きました。

>>格子状の間仕切り壁の作り方。光や風を緩やかに通す機能的なパーティション

賃貸の一室に書斎が完成

まだ荷解きの済んでいないダンボールから間接照明をガサゴソ掘り出してきて設置すると…最高の雰囲気!

組み立て作業の所要時間は全部で約6時間。昼の13時過ぎから初めて終わったのが18時半ぐらい。この短時間で完成したのは完成イメージがしっかり描けていたからですね。

有孔ボードの壁も棚のディスプレイも格子状の間仕切り壁も全てのトーンが合っていて良い空間になりました。

いやー、ほんと良い。作った自分たちがテンションだだ上がりです。笑

トバログでも今回のDIYで書斎を作った話を記事にされています。僕の記事とはまた切り口の違う「賃貸でも書斎のあるライフスタイル」についてフューチャーして書かれているので是非読んでみてください。

賃貸でも書斎のある暮らし①:憧れの書斎スペースをDIYで構築する|トバログ

今回のDIYでは普段電動工具を使わないトバログさんにもインパクトや丸ノコ使ってもらっています。以前ちょっとした建築のバイトをしたことがあるようですぐに使い方をマスターしていましたが…。笑

それでも今までで一番大きなDIYをやり遂げられたので、(電動工具さえ買えば)今後は彼だけでいろんなものを作っていけそう。

次は別の賃貸物件の床に足場板を貼った話

賃貸物件の床ってつるつるしてて味気ないですよね。あの床が変えられば良い部屋になるのに…。

ということで、現状復帰可能なように傷付けずに足場板という古材を貼ってみたら素敵な空間になったお話です!

>>【賃貸DIY】マンションの床に傷を付けずに足場板を貼る

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