DIYで作る格子状の間仕切り壁。光や風を緩やかに通す機能的なパーティションの作り方

前回の記事に引き続き、ガジェットブログのトバログさんの新居で「賃貸物件の一部屋を書斎にするプロジェクト」の作業の一つとして、デスクの背面に格子状の間仕切り壁(パーティション)をDIYで作りました!

この記事では間仕切り壁の作り方、手順を詳しく解説していきます。

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なぜ格子状のパーティションにしたのか?

手前がダイニングルームで、奥が今回書斎を作りたい部屋。実はダイニングルームと書斎化したい部屋の境界にはもともと引き戸が設置されていて戸を閉めることで仕事部屋とすることも可能です。

では、何故もともと付いていた引き戸を使わず格子状のパーティションを作るかというと理由は3つ。

  1. 南側に面する書斎部屋の窓のからの採光を確保したい
  2. 書斎部屋にしかエアコンがないため風を通したい
  3. 作った間仕切り壁にテレビを壁掛けしてダイニング側から見れるようにしたい

これらの理由からダイニングと書斎部屋の間に完全には区切らない、けど緩やかにに区切れる間仕切り壁を作ることにしました。

壁を作るときの基本順序

さっそくデスクの背面に立てる格子状の間仕切りを作っていこうと思うんですが、間仕切り壁ってどういう手順で作るの?というと。

間仕切り壁を作るときは基本的に以下の順番で壁を組み立てていきます。

「上下に木材を渡す→左右を取り付けて枠を作る→枠の中に木材を渡す」という順序です。窓を付けたりすると応用が必要ですが基本的にはこれだけで壁の下地ができます。

表面に石膏ボードを貼って壁にする場合は「303mm感覚に柱を入れる」などの細かい知識はありますが、今回は格子状の間仕切りなのでそのへんは無視します。

壁を作るときの考え方は以前に物置小屋の壁を作ったときの記事でも解説しています。

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まずは枠を作ってサイズが合うか仮当てしてみる

先ほど説明した順序で2×4材(ツーバイフォー)を使って格子状の壁を作っていきます。(表面に石膏ボードを貼って壁にする場合は2×4材なんて使わずに、30×40mmなどのもう少し細くて安い角材で十分です)

大きさは縦1760mm、横1700mmのサイズ。以下がイメージ図。作っている最中で中の格子の間隔と本数は変更してます。

上記で計画しているサイズ通りの寸法に丸ノコで木材をカットします。

インパクトドライバーとビスで四方を固定し、枠を作りました。使ったビスは2×4材の暑さが38mmあることを考慮して長めの65mm細ビスを使用。

以下が作った枠を設置する場所に仮当てしてみた図。はめる部分はもともと襖がはめてあった場所です。

持ち家であれば、木枠自体も壁や天井に固定しながら作ってしまうのですが、今回は賃貸住宅。下手に壁や天井にビスで直接固定することができないので枠自体を先に作り当てはめるという方法を取っています。

上記の画像ではうまく入っていますが、実は1回目の仮当てでサイズが大きく入らなくてやり直しをしています。メジャーでしっかり測った寸法でカットしているのに不思議です…。でもDIYではこういうことって頻繁に起こるんですよね。たぶん木の捻れや反り、住宅の歪みが原因です。

1回目の仮当てで入らなかったので一度ビスを外し、バラしてから高さを少しカットして再度組み立てています。そうした経緯で2回目の仮当てでようやくジャストではまってくれました。

枠内の格子部分の柱を入れて固定する

2×4材を縦の寸法にカットして格子部分もビスで止めていきます。

今回は格子から次の格子までの隙間を15cmで作っています。なぜ15cmで作っているかというと理由は二つ。

一つはこれぐらいの間隔が見た目的にもカッコよかったというのが理由です。僕の感覚的には「柱の太さ」と「隙間の空間」が1:1.5〜3.0ぐらい長さだとバランスが良く見えました。けど使う木材が多いほど材料代が上がるので極力少なくしたいところですよね。

今回作った例で言うと、
「柱の太さは2×4材で3.8cm」
「隙間の空間が(15cm – 3.8cm =)11.2cm」
なので、「柱の太さ」:「隙間の空間」は約1:3になります。これ以上の比で隙間の空間の方が開いてしまうと安っぽく見えてしまうというのが受けた印象です。

そしてもう一つの理由は、この間仕切り壁には後にテレビを壁掛けする予定なのですが15cm感覚で作っていくとテレビを掛けたときの中心部分がちょうど40cmぐらい空くことになり、その隙間にホームシアター5.1chの正面部分のスピーカーを入れる計画です。

横幅のサイズとこれらの間隔を考慮し、格子となる柱の本数を決めていて意外と計算し作られていたりします。

上記のような感じで格子を取り付ける部分には鉛筆で印を付けてから柱を固定しました。

床で組んだ格子状の間仕切り壁を立てる

組んだ壁を立ててみるとジャストサイズ!このままでも大きい力を掛けない限り倒れてこなさそうですが、この壁にテレビを掛けるのでビスで固定しておきたいところ。

しかし、賃貸なので直接壁に固定することはできません。

そこで、襖のレール溝に木材を添えて、その溝に入れた木材を下地代わりにしてビスを打ちました。

賃貸ではディアウォールで立てる方法もありですが、今回壁を立てたのが襖の部分というメリットを生かす形をとりました。

ディアウォールがない方がやっぱり見栄え的にはかっこいいですからね。

壁掛けテレビの設置

テレビの壁掛けはビスが打てる柱さえあれば簡単です。柱にビス留めするだけ。

このあたりの高さが見やすいかな。というアバウトな目視で壁掛け用のアタッチメントを設置しました。差し金水平器を使ってアタッチメントが平行になるようにだけ気を付けたい。

この時点で間仕切り壁を大人が手で揺すっても倒れないのでテレビの重さも大丈夫でしょう。

あとはアタッチメントにテレビを引っ掛ければ今回のDIYは完成!

格子状の間仕切り壁の完成

格子状の壁って雑誌などでたまに見るけど、作って実際に見ると思ってたよりもカッコいい!

引越しの翌日だったこともあり、向こうのダイニングが整えばもっと見栄えが良くなるでしょう。

南に面している書斎部屋からの採光や風も緩やかに通し機能的にも良し。様々な条件を満たしてくれます。向こう側が見えるので部屋も狭く感じないというメリットもあり適度なゾーニングができました。この間仕切りがあるおかげで書斎感もかなり増しました。

もしこの壁に石膏ボードや構造用合板(ベニヤ板)を貼り付けたら、これはもう普通に一般住宅にある壁です。それぐらい壁の下地作りと同じ要領で作りました。

部屋を狭くしたくないけどパーティションが欲しい方や、光や風を通す壁が欲しい方には最適な壁です。ぜひ作ってみてはどうでしょうか。

合わせて読みたい
今回のDIYでは、工具は丸ノコとインパクトドライバーが必要です。この二つの電動工具があれば作れるものの幅も大きく広がります!初期投資になりますが細々と続けていくなら持っておいて損はありません。

賃貸の一室に書斎を作りました

今回の格子状の間仕切り壁を作るDIYは、賃貸の部屋に書斎を作るプロジェクトの一作業です。他にも有孔ボードの一面の壁とウォールシェルフ作ったりしています。

賃貸の一室を書斎化するシリーズの全体像は以下の記事からどうぞ。

>>パーティションと壁面収納で賃貸の一部屋に書斎を作るDIY

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