【各社比較】DIYにおすすめの丸ノコを紹介!後悔しない選び方のポイントを解説
DIY向けの「丸ノコの選び方」と「おすすめの丸ノコ」を、私の失敗談を交えて紹介していきます。
特に失敗談の部分はぜひ聞いて欲しくて、こんな丸ノコは選んではいけない!という話もしていきます。
初めて自分で丸ノコを買ってから今日まで様々なタイプの丸ノコを買ったり借りたりして使ってきましたが、私も初購入時には選ぶのにかなり迷いました。だってどれも同じに見えましたから。。。
「小さい方が取り回しやすくて良さそう。しかも安い!」とか適当な理由で買ってました。しかし、この安易な決断が見事に安物買いの銭失いになったのでした…。
皆さんは長く使える良い物を選んでください!
目次
ズバリおすすめのDIY用丸ノコはこれだ!
後出しにするのもどうかと思うので先に書くと以下のマキタの丸ノコを買えば間違い無いです。ガッツリDIYしている僕もこれを愛用しています。道具としてとても信頼している。
値段・スペック・耐久性・精度・チップソー(刃)のサイズ・扱いやすさ・信頼性など、DIYで使うことを総合的に考えた結果です。
以下、丸ノコ選びのポイントを私の失敗談とともに解説していきます。
丸ノコを選ぶときに見るポイント
メーカー・ベース素材・チップソーのサイズ(最大切り込みの深さ)・切断のパワー・値段などが選ぶ時に注視するポイントです。
以下で詳しく見ていきます。
主な丸ノコを作ってるメーカー
丸ノコを販売しているメーカーは多数ありますが、その中でも信頼性の面で安心できるのが以下の国内メーカー3社です。※以下、各メーカーの公式Webに飛びます。
日本においては、この3社のどれかを使っている人がほとんど。それだけ今まで積み重ねてきた実績と信頼があります。
今回おすすめする丸ノコもこの3社のDIY向けモデルから選抜しています。
丸ノコのベース素材
ベースとは切断する材の面を捉える部分で、ベースの素材には「鉄」と「アルミ」があります。
ちなみに鉄ベースとアルミベースは色で見分けがつきます。「鉄は黒」で「アルミはシルバー」です。よって上の画像は鉄ベースの丸ノコ。
以下は最初にオススメに挙げたアルミベースの丸ノコです。
私の経験としてはこのベース素材がDIY用の丸ノコを選ぶ上で一番重視するべきポイントだと考えています。
何故かというと、初めて買った丸ノコが鉄ベースで後悔することになったからです。
私の丸ノコ購入失敗談。長く使いたかったら鉄ベースは買っちゃダメ
1台目の購入時は知識がなかったこともあり、いろいろ売ってる丸ノコがそれぞれどう違うのかも分かりませんでした。
なのでレビューもたくさん付いててAmazonで一番安い以下の丸ノコ(リョービ MW-46A)を買いました。リョービは大手メーカーなので安心してたんです。
私はDIYで自宅のリノベーションをしているのですが、最初の一ヶ月ぐらいは順調に使っていました。(関連記事:セルフリノベーションした部屋が完成!掛かった総額を公開)
しかしいつからか板の切り口が垂直にならず若干傾斜が付くようになったんです。なんでだ…とよく見たらなんとベースが曲がってました。。。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、ベースプレートの右奥側が手前側より下に曲がっているのが分かりますでしょうか?これだけで丸ノコの切り口は真っ直ぐになりません。
セルフリノベ中は友達含め初心者が使ってましたが、そんな酷い扱いはしてない自信があります。
この時初めて気づいたんですね。鉄ベースは柔らかく耐久性的に問題があると。後にAmazonのレビューをよく見ると低評価で同じことを書いている人もいました。
結局アルミベースの丸ノコを買い直すことに。これから買う人は絶対にアルミベースの丸ノコを購入するべきです。安物買いの銭失いの典型的なパターンですから!
上記の失敗談により鉄ベースはおすすめできない
この時点でリョービのDIY用ラインナップの3製品はおすすめ選択肢から外れます。全て鉄ベースだからです。
丸ノコの回転数(パワー)
残るアルミベースのマキタと日立工機のDIYモデルの以下2つを比較していきます。
商品ページに行くとマキタは「回転数:5500回転/分」、日立は「回転数:5000回転/分」と書いてあります。
これが意味することはマキタの方がチップソーの回転速度が速く切断のパワーが大きいということです。
パワーがあると木材でも紙を切っているような感覚でスムーズに進んでいきます。僕の感覚では高速で回っている方が引っかかりも少なく危険なキックバックも起こりにくい印象です(※適切に使った場合)
ということで、少しの値段の差こそあれどマキタがおすすめ!500回転/分のスペック差をこの値段差で買うなら安いもんだと思うのです。
となると、あと考えるべきは丸ノコのサイズ選び。
チップソーのサイズ(最大切り込みの深さ)
メジャーな丸ノコのサイズとしては「147mm」「165mm」「190mm」の3つがあります。
私としては「165mm」が”扱いやすさ”、”切断できる木材のサイズ”、”パワー”、”替刃が豊富”などの面でバランス良くおすすめです。
しかし、一つ注意して見ておきたい点があります。それは「切り込みの深さ」です。
165mmだと通常垂直方向に切断できる厚みは57mmです。それがチップソーを45°に傾け斜め切りをするとき、縦に切れる深さは38mmとなります。
メジャーな素材である45mm角材が一回刃を通しただけでは切断できません。2×4材も厚みが38mmあるので一回で切れるかギリギリ怪しい所です。
まあDIYの用途で45°に傾けて厚みのある材を切ることも滅多にないので165mmで十分だったりしますが。
大は小を兼ねるし上記の欠点が引っかかる人は190mmを選ぶのもありです。ただ190mmの丸ノコは実物を見ると威圧感を感じるぐらいでかい。笑
私は当初、大きいと「怖い」とか「危険」とか思ってましたけど、自分の力に合ったものを適切に使えばそんなことないです。
むしろ私の経験上では大きいほうが重くて安定している感覚があり安心できました。キックバックも起こりにくいのではという印象。
丸ノコの値段差
各メーカーとも丸ノコのラインナップにはDIY用とプロ用があります。
ボディの色で識別もできるのですが、価格に結構な差があるのですぐに分かります。
DIY用は1万円前後ですが、プロ用は3万〜4万円です。機能や精度はもちろんプロ用の方がいいですが、DIY用でも十分なほどの性能を持っています。
実際に自宅部屋のリノベで硬いオーク材フローリングや2×4材、石膏ボードまでDIY用丸ノコで全部カットしていますが良い仕事をしてくれています。
先ほど比べたDIY向け「日立工機」と「マキタ」の丸ノコに関して言えば、値段差が約+1000円ほどマキタの方が高価ですが、スペック的に500回転/分多いです。このスペック差に+1000円というのはかなり妥当な価格なので値段かスペックかのトレードオフになります。
1000円でも安く!という方は日立を選んでも全く問題ありません。DIYで使うには十分なスペックですし良い製品です。
個人的には数年間という長い付き合いで使うんだったら+1000円で500回転/分のマキタを取るかなというのが私の考えです。
他にも場所を選ばず使えるバッテリー式の丸ノコもありますが、電源の無い場所でDIYをするのでなければ必要ありません。リチウムイオンバッテリーがかなり高いですし。
その他各種機能
角度切り
主要3メーカーであれば、どんな丸ノコにも付いています。
これが通常の90度の状態
こんな感じでベースに角度をつけて固定することができます。
レーザーマーカー・LEDライト・集塵機能
あれば便利だなレベルです。無くてもほとんど困りません。
余談:丸ノコは危険なのか
丸ノコは危ない工具というイメージが強いですよね。現実問題、大怪我に繋がっている実例がいくつもあります。
私も初めての丸ノコを検討している時、「丸ノコは危険。ジグソーの方が安全だ」なんてネット上の口コミを見て初心者だしジグソーで全部カットした方がいいのだろうか…と危険視する声を過敏に受け止めていました。
結局「ここで使わなきゃいつまでたっても丸ノコは使えないままだろう」と思い、思い切って購入し使い始めたんです。
初めは恐る恐る使い始めたんですが、信頼できるメーカーが作る道具を適切な使い方で扱えばそうそう事故が起こることもないなと感じました。
実際、「不安定なところで使わない」とか「切断物の下に刃の引っかかるものを置かない」とか基本的なことを守っていたからか一度もキックバックを経験したことがありません。
事前に安全な使い方を学習する意識のある人は思っているほど丸ノコにビビらなくて大丈夫です。
車の運転なんかと同じで慣れてきた頃に油断して扱いが雑になるんだと思います(キックバック自体起こしたことがないので推測ですがw
丸ノコの扱い方については以下のサイトが丁寧にまとまっています。
丸ノコを扱うのが恐いなら最初からスライド丸ノコを買うのも全然あり!
丸ノコと同じように木材カットに使う工具で「スライド丸ノコ」という工具があります。
DIY玄人が使っていそうな大きい電動工具なのですが、僕は初心者こそスライド丸ノコが適していると感じています。なぜならスライド丸ノコの方が安全性が高く、初心者でも精度の高いカットが可能だからです。
丸ノコのキックバックがどうしても不安という方は、スライド丸ノコも考えてみて下さい。スライド丸ノコについては以下で詳しくレビューしています。
DIYで使うポイントを総合的に見ると「マキタ 165mm M565」がバランスが良くおすすめ
いくつかのポイントを見てきましたが、アルミベースを採用していてパワーがあり、信頼性も高いマキタの以下の製品が1番のおすすめです。
私もこれを一年以上使ってますが、今の所まったく問題なく使えています。
性能的にも申し分ないですし、値段的にも1万円以下とコストパフォーマンス抜群です。
インパクトドライバーについての解説記事もどうぞ!
コメント一覧
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内容が良くて、初心者の私にとても参考になりました。
ありがとうございます!お役に立てて良かったです!!
楽しく拝見させていただいています。
このサイトを参考に、屋根裏、和室のリフォームにチャレンジしています。
丸鋸を使って木材、特に石膏ボードを切断するととんでもなく粉塵が出ると思います。
家庭用の掃除機で吸っていますが、使い捨てパック式なこともあり、直ぐに吸わなくなってしまいます。
特に石膏ボードの粉塵が細かく、部屋中真っ白になるのと、直ぐに掃除機が吸わなくなるので、
ボードはカッターで割るようにしています。
家庭用掃除機は粉塵を吸うように設計されていないのかな、と思い、集塵機を買おうか検討中です。
Sukeさんは集塵機をお使いでしょうか?
もし集塵機をお使いでしたらどのようなものか、
どのように解決されていらっしゃるのか、ご教授いただけると助かります。
Toraさん、はじめまして!
ご参考にしてくださってありがとうございます。
丸ノコでの石膏ボード切断、とんでもなく粉塵が舞いますよね。。。
カッターより丸ノコの方が何倍も仕事が早いですもんね。
僕は集塵機は使った事なくて、最近になって導入したほうが良いかなぁなんてタイムリーに思っていたところでした。
(今までは真っ白になっても良い部屋で切っていたので集塵に力をいれてませんでした)
集塵機の比較はしてないので値段的なコスパや信頼は分からないのですが、先日いくつか見ていて気になったのはRYOBIの集塵機です(https://amzn.to/3bVzFhf)。
何故これかというと、レビューに別途RYOBIの粉塵用フィルターを使えば目詰まりしずらいと書いてあってちょっと良いなと思ったのでした。
このレビューです→(https://amzn.to/32tKe7Z)
試した訳じゃないので、全力で押せる訳でもないのでそこはあしからず。。。toraさんが比較検討して試したら僕が教えてほしいぐらいです…笑
あとは若干違う方面の話になってしまいますが、
床の粉塵の掃除に掃除機は良く使うのですが、仰るように石膏ボードの粉のように粒子の細かいものだとすぐに詰まってしまいます。
そこでスティック掃除機をサイクロン化するマキタのアタッチメント(https://amzn.to/33pY76p)を取り付けたところ吸い込み力が長持ちするようになりました。
細かい粉や木くずがサイクロンで仕分けられてアタッチメントのダストボックスに入るイメージです。
サイクロンってフィルターが目詰まりしにくい特徴もあるんだと思わせられました。
と、いろいろと書きましたがご期待通りの回答ができずすみません。
また何か進歩がありましたらご気軽にコメント頂けると嬉しいです!