シーリングファンを自分で取り付けた話。部屋内の温度差を解消したい!
冬になり暖房を付けるようになると気になることが出てきました。それは部屋の底と上で温度が違うこと。顔付近は暖かいのに足元は冷えてノボセ状態に…
これはキツい…!ということで、温度差を解消の為に天井にシーリングファンをDIYで設置してみました!ついでに冷暖房効率アップの期待も込めて。
結果的には、冬の温度差が解消できたことはもちろんのこと、夏も扇風機を付けているようで涼しいというメリットがあったので、以下ではシーリングファンの設置方法と、ファン導入で体感温度にどう影響があったのか。について詳しく話していきます。
目次
シーリングファンを導入する前の生活
実は我が家はDIYで部屋をリノベーションしたのですが、天井を解体したことで天井高が50cmほど高くなりました。
天井解体のDIYをしているときに50cmも高くなる様子を見て、「いつかシーリングファンを取り付けようか…」とぼんやり考えてました。で、考えただけでずっと後回しにしてきたんです。笑
しかし冬を迎え部屋の温度差による不快感に耐えかねて実行せざる追えなくなった感じです。
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天井が高くなると何が起こるかというと。冷たい空気と暖かい空気が上下二層に分離しやすくなります。底部と上部で温度差が激しくなるんですね。
このことは春や秋の気候が良い時期は全く問題にならないし。夏も人間の生活圏である部屋の下半分に冷房が溜まるのでわりと過ごしやすい。
ただし冬、テメーはだめだ!
暖かい空気が溜まるのは部屋の上部。重力に屈して地上に暮らす人間の生活圏では無いわけですね。我が家の天井が高いのも手伝って図にするとこんな感じの勢力図になる↓ 冬の状態がホント不快で、冷え性なので足先が凍えるし、対して頭だけ暖かくてノボせたようにボーっとしてくるんですよね。
この状態を解消しようと重い腰を上げてシーリングファンを取り付けることにしました。部屋の空気を循環してもらい。温度差をなくし暖房効率も良くしようという魂胆です。
ファン設置場所に引掛シーリング(ソケット)を新設
リノベ中、電気工事士さんに配線の整理に入ってもらったときに、シーリングファンを設置したい箇所まで一応配線を引いてもらうようお願いをしときました。
なので部屋の中央まで配線は来ている状態です。梁に沿って目立たないよう配線を引いてもらっています。全て白で塗装したので余計に目立たないかもですね。賃貸物件の場合でも取り付けはできます。その方法は後述します。
ファンを固定するための2×6(ツーバイシックス)材を買ってきました。丸ノコで根太間のサイズにカット後、中央に配線接続のための穴をインパクトドライバーで穴あけ。
木材のカット・穴空けはホームセンターでお願いすれば有料ですがやってくれます(穴空けはやらないところもあるかも)。うちではカットは丸ノコ、穴空けはインパクトドライバーにドリルビットを付けて自分でやっています。
カットした板を両サイドからインパクトドライバーでビス打ちして固定し、中央に空けた穴部分に丸型引掛シーリングを設置します。
ファン設置後、自重に耐えられなくて落ちてきたら恐ろしいので徹底的にビスを打ちまくり板を固定してます。おかげで根太の側面は穴だらけ。
この後白ペンキを上塗りしたら目立たなったので、まあ良しとします。
賃貸でも取り付けはできる
シーリングファンは賃貸の家でも取り付けることができます。
部屋にデフォルトで付いているシーリングライトを外すと以下のような引掛シーリングソケットが出てきます。
このソケットに直接ファンを取り付けることができます。ただし、ある注意点が必要です。
それはソケットの種類によってはファンを天井にビスで固定する必要が出てくること。天井に穴を開けるってことです。
上の画像の上段3つ「角形引掛シーリング」「丸形引掛シーリング」「丸形フル引掛シーリング」は天井にビスで固定が必要。
賃貸だとちょっと厳しいですね…。天井にビスの跡が残ってもどうせ初期に取り付けてあったであろうシーリングライトで隠れる場所なので何とかなっちゃいそうですが、一応家主や不動産屋に問い合わせてみるのがいいでしょうね。
下段2つの横に金具が出ている種類「引掛埋込ローゼット」「フル引掛ローゼット」であれば穴をあける必要なく取り付けられます。
先ほどの我が家で撮った画像のソケットは「角形引掛シーリング」なので天井に穴あけ必須タイプですね。
まずは既存の照明を取り外してソケットのタイプを確認してみると良いと思います。以下ホームセンターコメリの動画の0:57〜からが取り外し方の参考になります!
ファンのデザインいろいろ
シーリングファンは大きく分けると2つのタイプがあります。
一つは余計なものが付いていないシンプルなファン機能だけのもの。
もう一つは照明とファンが一体化しているタイプのもの。日本メーカーに多い。部屋が狭く床や壁に照明を置かない場合が多い日本の部屋をターゲットにしたためだと思われます。
今回私としては前者の極力シンプルなファンだけの製品が欲しいんですよ。照明と一体化しているタイプはゴテゴテしたデザインが多く好みのものが少ない印象で。何となく野暮ったいというか。
といっても、ファンとライト一体型タイプは省スペース性はとても魅力的なメリットなので用途が合えば良い選択肢です。なかなか良いデザインのものが少ないのですが、これ↓みたいにスッキリしたデザインもあるんですよね。結構かっこいい。
しかし、我が家は照明はライティングレールに付けるのでファンに付いている必要は無かったのです。(参考:ライティングレール取り付けを電気工事士に委託。自分で電材を調達する)
そんなデザインへのこだわりを持って探していたある日、米アマゾンを覗いてみると。魅力的な商品がいっぱいやんけ! と衝撃を受けました。コレとか。
コレとか
minkaAireというメーカーがマジでかっこいい(リンクはカタログに飛びます)。
さすがシーリングファン文化が浸透している国アメリカ。デザインにも力を入れているのが分かります。
ただし日本とアメリカでは電力的な仕様が違うので、「しっかり機能するのか」とか、「壊れたときの修理が面倒そう」という理由で日本で売ってるものを選ぶことにしました。
最終的に国内で買える2つの製品でどちらを買うか迷った末に
最終的に海外製品にも負けないデザインを探して2つのメーカー製品まで絞りました。
ひとつはダルトン社の「シングル スピン キャンバス ブレード」という非日常を醸し出してくれそうなシーリングファン。国内で手に入るシーリングファンの中でもトップクラスのデザイン性です。ほんとカッコいい。
ふたつめはオーデリックの「WF401」というシンプルな見た目の製品。
スチール素材でインダストリアル感漂う。ファンのみの機能をもった。まさしくシンプルイズベスト!オーデリックは消費電力の少ないDCモーターのファンも売ってますが、デザイン的にACモーターファンが好みでした。
この二つで迷いに迷って結局オーデリックを購入することに決めました。我が家にはオーデリックの方が合いそうと言うのが理由です。
オーデリックはその他にも小型サイズがあったりで国内のシーリングファンメーカーの中では良い仕事してるなーという印象。
組み立てと設置
シーリングファンは届いた時点で、本体と羽に分かれていてバラバラで送られてきます。完全体だと大きいですからね。
まずは本体部分を天井に取り付けてから、羽根部分は後から手回しドライバーで取り付けていきます。本体部分の取り付けはちょっと重いので大変ですが、取り付け自体は手回しドライバーでネジを締めるだけの簡単な作業です。
ファンの設置は天井が高いこともあり脚立に乗って行います。 (ここからは写真撮り忘れたのでイメージ映像で説明…)
1、まずはアタッチメントを引掛シーリングに装着
出展:https://item.rakuten.co.jp/
2、本体に付いている命綱的なフックをアタッチメントに引っ掛ける
3、ファンをネジで固定
4、その後、羽根を組み立てる式のシーリングファンならば、羽根を取り付け。
機種によっては重いので多少の力が必要なものの、取り付け自体は簡単でスムーズに行えました。所要時間は10分ぐらい。
スイッチオン!ヒュンヒュン(ちなみに音はしません。静かです。 シーリングファンがある部屋は非日常な雰囲気を醸し出してくれます。リゾートっぽい。
ファンの効果
ファンを取り付けて過ごしてみたメリットを書いてみます。
風が涼しい
まず予想外だったのは「強」で回すと思ったより風を感じること。扇風機の弱ぐらいでしょうか。
初夏などエアコンをかけるか微妙だなーってぐらいの暑さの日はファンを回せば冷房無しでもしのげます。これは嬉しい誤算。確実に節電になってます。
お風呂出た後とかファンの下行くと気持ちいい。
空気の循環
シーリングファンを導入した一番の目的でもある空気の循環に関しては、十分なほど役割を果たしてくれています。
暖かい空気と冷たい空気を掻き混ぜてくれて、冒頭で話した温度差もかなり改善しました。ついでに私の冷え性も良くなりました。活躍してくれてます。
ひとつ注意したいのは、冬はファンを逆回転させて上昇気流を作り空気を循環させるべしということ。
順回転で風が吹き降ろされると寒くてとても付けていられません。夏は下向きの風が起きる順回転で空気を循環。冬は上向きの風が起こる逆回転で空気を循環させるのが鉄則。
メーカーのページにも書いてありました↓
エアコンの温度を下げられるから節電にも繋がるんですよね。
シーリングファンはこんな人、こんな部屋にお勧め!
- 足元の冷えが気になる人
- 部屋上部、下部の気温差で冷えノボせしちゃう人
- 夏に扇風機代わりにシーリングファンを付けようかと思っている人
- 東北以北に住んでいて部屋に冷房がないけど夏に少し涼しくなりたい人
- 天井高があり暖房が天井付近に溜まってしまう家
- 冷暖房効率を良くして電気代を節約したい人
- インテリア性やリゾート感を感じたい人
初めて照明を取り外す人にとっては少しハードルが高いように映ったかもしれませんが、意外と一人でできちゃいます。ぜひDIYに挑戦してみてください。
シーリングファンの効果を実験してみました
シーリングファンの効果を数値として見えるよう実験してみました。節電具合と何年使えば元が取れるかも考察しています。
コメント一覧
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はじめまして。こちらのブログを参考にしてDIYしています。
今度うちでもシーリングファンを付けようと思っているのですが、このシーリングファンは幅1220の型番402のほうですか?
写真で見た感じだとバランス的に幅900の401に見えます。
今、サイズの選択で迷っていますので、是非教えていただけますと助かります。
とうしろうさん。はじめまして、管理人のすけです。
ファンの型番ですが…ご名答!取り付けたのは900mmの401の方です。
紹介したリンクが間違えでした。後ほど修正いれさせてもらいますm(_ _)m
うちでは、402にするとライティングレールに干渉する恐れがあったため401を選びました。
401でも強だと結構な風を感じるので、さらに大きい402では相当の空気循環力があると思われます。
このブログが参考になれば嬉しいです!
ありがとうございます!
402の大きさがほしいところですが、うちの天井にはでかすぎるので、
同じく401を購入しようと思います。
おかげですっきりしました。これからもよろしくお願いします。
参考にしていただけたようで良かったです。
ブログ見にいきましたけど、外壁や水廻りもDIYでやっているんですね!小屋も建てられる敷地があるようで羨ましいです。
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