和室の長押(なげし)を撤去。ホコリも溜まらないしスッキリした見た目に。
前回の「DIYで壁を抜く その2」からの続きです。
壁を抜いている間に後ろで友人の一人がせっせと長押の撤去に取り掛かってくれていました。 この長押を外す作業、コツを知らないと結構難しい作業でして…。
柱を残して簡易的に和室を洋室にリフォームする人向けにも記録に残しておくことにしました。
目次
原型を留めた和室リノベーションをする
和室をどれだけ改造するか、そのスタンスを以前にセルフリノベーション作業の順序でも少し触れました。
最終的に和室は洋室と繋げて全てフローリングで仕上げる予定ですが、和室を完全な洋室にリノベーションするには真壁(柱が見える壁)を大壁(柱が見えない壁)にしなければなりません。
しかし、大壁にすると今見えている柱の手前に壁ができるので部屋が狭くなってしまいます。さらにエアコンやコンセントなども一度外さなければならなく面倒な作業になりそうだと判断しました。
よって、我が家のリノベ方針としては和室の原型を留めたまま、できるかぎり洋室っぽくリノベーションする方向で進めます。 なるべく手間もコストもかけられないので、最低限の作業で洋室の部屋と一体感のある部屋にしていきます。
【関連記事】DIYでセルフリフォームして分かった簡単に和室を洋室に変えるポイントを紹介
そんな和室リノベーションで最初に手を付けるのは長押の撤去だ!
長押。正直に言うとこれ嫌いなんです。。。
なぜかというと、長押の裏を覗いてみるとホコリや砂壁のボロボロした積年の汚れが溜まっているんですよね。 そんなゴミの溜まるものいらない。撤去しよう。できるだけシンプルに生きたいんです。
しかもこの長押を撤去したことで後々ペイントしたときに、かなり和室感がなくなりました。(関連記事:DIYで壁をペイントする)
では、この長押とは一体なんなのでしょうか?
長押とは?
和室で頭ぐらいの位置に横方向に走る木の柱みたいなのありますよね。 賞状とか写真を飾ったり、ハンガーを掛けたりしているアレです。
この長押と呼ばれる木材、現代の和室においては実はただの後付け化粧材なんです。もちろん耐震構造にも全く関係がありません。
この裏側、実は隙間がありまして…。築古の家ほどホコリがたくさん溜まっています。挙句の果てには蛾の死骸とかもいます。最悪なのが 隙間が狭すぎて掃除できないんですよ!なぜこんなのが家造りに導入されるのか全く理解できませんので外してしまいます。
長押の構造
長押は壁に付いている木材の柱に裏でビスで付けられているだけです。様するに、このビスを抜いてしまえば長押が外れる仕組みです。
しかし、そんな簡単にはいかないのが世の常です。
長押の外し方
まずは手回しドライバーでビスを抜いてみる
少し長めの手回しドライバーでビスを回して抜いてみます。 むむ。全然回らない。 長押を止めてあるビスめちゃくちゃ固いです。
みなさんのお家はもしかしたら手回しドライバーで回せるかもしれませんが、一部屋に何十個もビスがあるので正直現実的ではありません。 ここで、インパクトドライバーの出番です。
インパクトドライバーでビスを抜いてみる
インパクトドライバーはDIYには必需品といっても過言ではありません。
あまり頻繁に使わない人の場合のおすすめは電池の劣化が無い上に価格が安いACコード式です。 充電式のインパクトは使い勝手も良く便利なのですがリチウムイオン電池には寿命があります。詳しいことは以下の記事に書いてみました。
インパクトドライバーは必要だったものの最終的にインパクトだけでは解決しない問題が発生しました。 なんと長押の後ろの空間が狭すぎて、インパクト本体が入らない。 どうするか…
ノコギリで等間隔に切り込みを入れ、長押を室内側にへし折ってからインパクトドライバーでビスを抜く
ノコギリで長押に20cmぐらいの間隔で切り込みを入れます。 切れ込みを入れた長押をがっちり掴み、室内側に思いっきり引っ張ります。長押の上の部分だけ力で折ってしまいましょう。
左側だけまだ折っていない状態です。ほかの部分は折りました。折った部分の下側はまだビスで柱に付いています。
※切り込みを入れるときに、なるべく後ろの柱に傷を付けないようにしておくと、リノベ最終段階で仕上げが綺麗になります。 小さめの小回りの効く手ノコを一つ持っておくと便利です。活躍してくれました。
長押を折るとビスが丸見えになりインパクトドライバーで抜けるようになりました。 ガンガンへし折って、ビスを抜いていきます。友人も慣れてきたようです。
長押が取れて壁に付いている角材だけになりました。 これでゴミが溜まらなくスッキリ! ん?…砂壁が途切れてますね。 なんか長押の裏は砂壁塗ってないんですよ。手抜きじゃねーか! !って思って調べたところ、どうも建築業界ではこれが当たり前らしく見えないところどうでもいいそうな。
のちのち砂壁の上からパテを塗ろうと思っているので、この手抜き箇所もパテで埋めてフラットに補修していくとします。(関連記事:砂壁とビニールクロスの上からパテを全面塗ってフラットな壁を作る)
次回はいよいよ天井の解体です
「リビング・和室のセルフリノベーション」シリーズ記事一覧はこちら
コメント一覧
- Comments ( 2 )
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ありがとうございます!!すごく参考になりました。
築20年のマンションに住んでいるのですが、仕切りの垂れ壁がどうも嫌いで以前業者に見積もってもらったら15万円。
、、、諦めました。
しかし、諦めきれず壁だけ崩したらどんなんだろう?とずっと画像探しててこちらと出会えました。
主人は家を崩す事には反対みたいですが、上手いやり方を見いだせそうです。
壁の中身を見れて本当とても幸せです!!これからもがんばって下さい!!
改めて本当にありがとうございました!!
じんこさん
嬉しいコメントありがとうございます!!
少しでも背中を押せたようで良かったです。自分の書いた情報でじんこさんの住環境が良くなると思うと幸せです\(^^)/
頑張ってください!
p.s.垂れ壁を全て撤去すると天井と壁の補修が発生するので、最小限の労力にするなら石膏ボードだけ抜いて枠は残してレトロなチェッカーガラスやアクリル板はめ込むだけでも随分変わると思います。