【各社比較】DIY用インパクトドライバーのおすすめと選び方

主要メーカーである、日立工機、マキタ、RYOBI、Black&Decker、BOSCHのDIY向けインパクトドライバーの中で、どの機種が優れているのか徹底的に各社の製品スペックを比較してみました。

ここでは今まで使ったインパクトの使用経験から後悔しない選び方のポイントを交えて、各社のDIYモデルのインパクトドライバーについて分析していきます。新しく購入しようとしている方の参考になれば幸いです!

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インパクトドライバーを選ぶ時に見るポイント

製品の仕様には様々な情報が書いてありますが、バッテリー式インパクトドライバーを選ぶ時に注目したい点は、以下の5点に絞れます。

最大トルク(N・m)
バッテリー容量(Ah)
全長(mm)
重さ(kg)
値段

1つずつ詳しく見ていきましょう。

 最大トルク(N・m)

トルクとはビスを回す時の締め付ける力です。数値が大きいほど締め付け力が強いことを示します。パワーの大きさとして、電圧(V)の数値を重要視して見ている方が多いと思うのですが、どちらかというとトルクの数値を見るべきです。

バッテリー電圧には10.8V、12V、14.4V、18Vとラインナップがあり、Vが大きいと強いトルク(=パワー)を出せる傾向にありますが、必ずしもV数が大きい方がトルクが強いという訳ではないからです。

さらに踏み込むと用途によっては、パワーはある程度あれば良しとして本体やバッテリーの小ささ・軽さを重視して好んで10.8Vを使う人もいるほどです。用途が絞れていればパワーだけを重視すれば良いという訳でもないんですよね。

トルクに関しては100〜170Nmぐらいまでありますが、DIYでは110Nmもあれば十分です。なぜかというと、私自身が自分の家を最大トルク110Nmのインパクトドライバーでセルフリノベーションしたからです。かなりハードな使い方もしています。後ほどその機種も紹介しますね。

トルクの数値が大きい方がヘビーなこともできますが、値段も高くなる傾向にあリます。

 バッテリー容量(Ah)

バッテリー容量の数値(Ah)が大きいほど、1回の充電で使用できる時間が長くなります。

コードレス式のインパクトドライバーにおいて充電せずに長く使えるかというのは結構重要で、特に大掛かりなフローリングやウッドデッキ、パーゴラ、小屋などを作る時にはバッテリー1つでは最後まで持たないことも良くあること。バッテリー容量が大きいことで作業効率をあげることができます。

ただ、バッテリー容量が大きくなるとバッテリー部分の重量とサイズが大きくなる傾向にあるので、どんな用途でインパクトを使いたいかによって重要視するか判断すると良いでしょう。初期に付属しているバッテリー容量が小さくても、別売りの大容量バッテリーはいつでも買い足すことはできます。

バッテリーの種類には「ニカド」と「リチウムイオン」の2種類があります。どちらも長所短所がありますが電動工具という用途において、ニカドは継ぎ足し充電NGなことや電池寿命の点などで総合的にリチウムより劣っています。リチウムイオンバッテリーがおすすめです。

 全長(mm)

全長とはインパクトドライバーの横の長さを示しています。

なぜ買う前にインパクトドライバーの長さをチェックしておいた方が良いかというと。

全長が長いと、ビスを締めたい箇所にインパクトドライバー本体が入らないことがあるからです。

以下は以前に製作した吊り棚の画像です。これの吊り金具をビス留めする時に天井の木材間に当時使っていたインパクトドライバーが入らず取り付けに苦労しました。この時はL型アダプターという90度にビスが打てる道具を買って対処しました。

吊り棚完成

家具などを作っている時もこういうことは起こります。

よって全長が長いとインパクトが打てない箇所が出てくるため、全長の短いインパクトドライバーは正義です!意外かもしれませんがサイズは重要視した方が良い点ですね。

 重さ(kg)

インパクトドライバーとしての機能に直接影響してくるわけではありませんが、長時間作業するような状況でじわじわボディーブローのように効いてきます。けど僕はあまり気にしないポイントだったりしますけど。笑

女性が使う場合などはもちろん軽い方が疲れないですし、いろんな場面で軽いに越したことはないでしょう。

 金額

基本的には性能、スペックに比例して値段も上がります。

だいたいDIYモデルは9,000円〜15,000円ぐらいに収まるので、あまり気にしなくても良いと感じますが少しでも安く納めたいなら見ておくべきポイントでしょう。値段だけ見るというのではなく性能も合わせたコストパフォーマンスは気にしたいポイントではあります。

※補足:他にスペック表記してある情報について

 無段変速

無段変速というトリガーの引き具合によってビットの回転速度が変わる機能があります。トリガーを浅く引くことで繊細な力が要求される場面でも丁寧にゆっくりビスを締めることができます。

これから紹介するDIY用機種には全てにこの機能が搭載されています。

 LED照明

ついていればまあ便利かなという程度です。電気工事屋のように天井裏の暗いところで作業するなどの用途であればあった方が良いですが、DIY用途ではあってもなくてもそこまで大差ないと感じます。

 ネジ締め能力

ネジ締め能力という表記がありますが、これから紹介するDIY用インパクトドライバーにおいてどれも大差はありません。気にする必要性は低いので見るポイントとしては省きます。

プロ用モデルとDIY用モデルの違いは?

プロ用モデルとDIY用モデルで3万〜4万ぐらいの値段差があります。

この値段の差は何なのかというと、パワー、バッテリーの容量、軽さ、コンパクトさ、精度、ネジ元を照らすLED照明などの機能がグレードアップする差です。この中で一番値段に影響を与えているのが付属バッテリーの容量の違いでしょう。DIY用は1.5Ah前後なのに対して、プロ用は6.0Ah前後。単純計算で4倍長持ちするバッテリーが付属しています。

その他に私がDIY用とプロ用で機能的に大きな差があるなと感じる点は「コンパクトさ」と「ビット部分の回転の精度」です。

「コンパクトさ」については、先ほど[選ぶ時に見るポイント]の全長の項目で話した通り。本体のサイズの小ささは正義です。プロ用だとヘッド部分が小さいので使っていてかなり便利だと感じました。以下を見比べれば前兆の違いが一目瞭然です。

【DIY用】

【プロ用】

「ビット部分の回転精度」については、フローリング貼りの時にDIY用と使い比べてみたところプロ用はビット部分が回転する時に軸ブレがかなり少ないです。ブレがあると何の問題が起きるかというと、特殊な細いビス(フローリングビスなど)を打つ時に打ちづらいのです。

我が家はオークの無垢フローリングを貼ったのですが、広葉樹の木材は硬いためフローリングビスのような細いビスを打つ時に芯が捉えられていないと折れることがあります。

実際、プロ用(借り物)とDIY用の二つのインパクトドライバーでフローリングを貼っていきましたが、DIY用で打っている時の方が軸ブレが大きいために折れる本数が多かったです。(プロ用でも折れる時は折れます!笑)

まあ3万も高いモデルならスペックや機能が違うのは当たり前ですよね。そういった特殊なビスを打ったりすることがなければDIYモデルで何の不自由も感じていません。普通のビスやコーススレッドを使う時には何も問題になりませんから。

ネジ元を照らすLEDなんかは全然必要性を感じたことがないし、パワーもバッテリー容量も重量もDIYモデルで必要十分です。私もDIY用モデルで家の改修をしています。

各社インパクトドライバー比較

インパクトドライバーを販売しているメーカーは多数ありますが、その中でも信頼性の面で安心できる以下の大手メーカー5社の製品を見ていきます。

  • 日立工機(日本)
  • マキタ(日本)
  • RYOBI(日本)
  • Black&Decker(アメリカ)
  • BOSCH(ドイツ)

この5社から出ているインパクトドライバーのDIY向けモデルを比較していきます。

日立工機 FWH14DGL(14.4V)

日立工機から出ているDIY向けインパクトドライバーです。日立の電動工具は国内シェア2位で日本の職人さんはほぼマキタか日立の電動工具を使っています。プロが選んでいる事からも信頼感は抜群です。世界シェアは7位。スライド丸ノコなどでも定評があります。

 最大トルク:140N・m

 バッテリー容量:1.3Ah(リチウム)

 重さ:1.3kg

 全長:166mm

 コスパ:★★★☆☆(金額:14,500円程度)

 LED照明:○

コメント

スペックと価格の面でバランスの取れた機種。トルクも十分、バッテリーもリチウムを採用しています。

重さは1.3kgと平均的な重さですが、全長が166mmと大きいのが唯一引っかかる点。

価格は機能とつり合っていて割高感はありません。バッテリーは2つ付属しています。日立工機はユーザーからの評価も良いですし、通販でも人気の機種で最初の一台として選んでも良い選択肢でしょう。

マキタ M697DSX(14.4V)

電動工具において日本ではダントツのシェアNo1!世界でも堂々のシェアNo3で日本を代表する電動工具メーカーです。

国内の職人さんのマキタ率はかなりのもの。それだけプロからも信頼されている工具メーカーなんですね。工具の中でもインパクトドライバーでは評価の高いマキタ。国内営業所も多くサポートもしっかりしています。電動工具はマキタを買っておけば間違いないという安心感があります。

 最大トルク:140N・m

 バッテリー容量:1.3Ah(リチウム)

 重さ:1.2kg

 全長:150mm

 コスパ:★★★★☆(金額:16,000円程度)

 LED照明:○

コメント

今回紹介するインパクトドライバーの中では値段が一番張りますが、DIY向けにしては超優秀!さすがマキタ。

重さも他メーカーと比べて最軽量。サイズも150mmと一番短く、これは本当に評価できるポイントです。トルクとバッテリー容量は日立の機種と同じ数値。バッテリーも2つ付属です。

日立より約+1500円の差ですが、重さとサイズの差に値段以上の価値があると私は思います。これを買っておけば、インパクト選びに失敗した!という間違いはまずありません。

RYOBI BID-1260(12V)

リョービは国内シェア3位のメーカー。職人さんが使っているのは見かけませんが、DIY向けでは一定の人気を誇ります。

価格が安価なので手が出しやすいですね。

 最大トルク:130N・m

 バッテリー容量:1.3Ah(ニカド)

 重さ:1.6kg

 全長:183mm

 コスパ:★★☆☆☆(金額:10,100円程度)

 LED照明:○

コメント

価格は安いけど十分なスペックを満たしている機種です。重さが1.6kg、全長が183mmとでかくて重いのがウィークポイントですね。

その分価格が安いので他と比べると酷なところではあります。私だったら+5000円ほどでマキタか日立を選びますかなぁ。バッテリーがニカドというのも引っかかる点ではあります。バッテリーは2つ付属です。

Black&Decker BPCI18JP(18V)

ブラック&デッカーは世界1位のアメリカの工具メーカー。100年以上の歴史があります。日本では販売店があまりなくシェアは低め。

DIY大国のアメリカでブラック&デッカーの電動工具が置いてない家は無いと言われるぐらいメジャーです。

 最大トルク:155N・m

 バッテリー容量:1.5Ah(リチウム)

 重さ:1.4kg

 全長:165mm

 コスパ:★★★☆☆(金額:13,700円程度)

 LED照明:×

コメント

今回比較したDIY向けモデルの中では最大のトルクを誇ります。バッテリー容量も1.5Ahと大きく電池持ちが良さそうです。

その代わり重さと全長は大きめ。LED照明が付いていない分パワーの割に安めの価格設定が嬉しいですね。バッテリーは2つ付属です。

大きさや重さはどうでも良いからパワーとバッテリー容量が欲しいという方には良い選択肢でしょう。

BOSCH PDR18LIN(18V)

ボッシュはドイツの自動車部品&電動工具メーカーで工具においては世界シェアNo2。規模的には世界的な大企業です。マキタと同じでクリーナーやガーデンツール、トリマーや丸ノコ、ジグソー、オービタルサンダーなど様々な電動工具を展開しています。

 最大トルク:130N・m

 バッテリー容量:2.5Ah(リチウム)

 重さ:1.25kg

 全長:155mm

 コスパ:★★★★★(金額:16,300円程度)

 LED照明:×

コメント

トルクは130Nmと他と比べると一段下がりますが、バッテリー容量が2.5Ahとダントツで多いので比較した中では一番電池持ちが良いです。

眼を見張るのは2.5Ahのバッテリーが2つ付属しているのにこの価格ということ。さらには重さ・サイズではマキタに僅差で一位の座は譲ったもののDIY向けではトップクラスの数値!コスパの良さは一番ですね。さすが世界のボッシュ。

オリーブグリーンの丸みを帯びた機体がかっこいいのも個人的にポイントが高い。笑

RYOBI CID-1100(ACコード100V電源)

今まで紹介したバッテリー式と違い、コンセントから電源を取るタイプのインパクトドライバー。私が1台目に買ったのがこの製品でした。

ほぼこのインパクト一本でリビングのセルフリノベーションを完成させました。使おうと思えば今もガンガン動いてくれます。

 最大トルク:110N・m

 バッテリー容量:–(ACコード電源100V-2A)

 重さ:1.0kg

 全長:199mm

 コスパ:★★★★☆(金額:8,500円程度)

 LED照明:×

コメント

トルクは110Nmと紹介してきた中では低いですが、木材にビス打ちをするには十分すぎるパワーです。

私の用途だと室内だけでの使用だったためバッテリー切れを気にしなくて良かったのはストレスフリーでした。バッテリーの自然放電による劣化にも縁がないので長時間使用しない期間があっても全く問題ありません。

コードの存在も延長コードを繋げての使用でしたが脚立に乗っての高所作業の時に少し気になるぐらいで、思ったより邪魔になるものではありませんでした。

唯一デメリットを感じたのは全長が199mmと大きいためインパクトが入らずビス打ちできなかった箇所が合ったことです。家の中でしか使わない&たまにしか使わない方にはACコード式のインパクトは安いし十分オススメできるものです。

実際に使った感想はこちら:ACコード式インパクトドライバ「リョービ CID-1100」の使用レビュー

ACコード式かバッテリー式どちらを選ぶ?

上記の実際にACコード式インパクトドライバーを使ったレビューにも書いてありますが、ACコード式とバッテリー式の客観的な長所短所をまとめると以下のようになります。

ACコード式のメリット・デメリット

【メリット】

  • バッテリーの劣化がない
  • 充電の必要がないからいつでも使える
  • バッテリー式と違い電池がヘタる心配がない
  • 価格が安い

【デメリット】

  • コードが邪魔になる可能性もある
  • 電源コンセントがある場所でないと使えない
  • 延長コードが必要なこともある
  • サイズが大きい

バッテリー式のメリット・デメリット

【メリット】

  • 使う場所を選ばない。どこでも持ち運べる
  • サイズが小さい
  • 同じメーカーの同じV数であれば、掃除機やバッテリー式丸ノコ、草刈機などの園芸ツールにバッテリーの使い回しが可能な場合がある
  • 現場で断線の心配がない

【デメリット】

  • バッテリー切れの心配がある
  • 長いスパンで考えるとバッテリーのヘタれが心配
  • 長期間放置の放電後はすぐに使うことができない
  • 価格が高い

家の中でしか使わない、バッテリーの寿命を気にせず使いたい、たまにしか使わない、という用途であれば価格も安いACコード式を選んでも満足できます。

逆に、コンセントのないところで使う、作業にフットワークが必要、ヘッド部分のサイズが小さい方がいい、という場合にはバッテリ式がおすすめ。

それぞれメリット・デメリット挙げてみましたが、個人各々が使用するシチュエーションに合わせて選択するのが一番です!

買うならコスパの高いこの機種

ここまで各メーカーのDIY向けインパクトドライバーを比較してきました。

その中でも性能と値段の面でコストパフォーマンスが優秀だったのは「マキタ」と「ボッシュ」の2つのメーカーの製品!両機とも譲れない良さがあります。重量・サイズ・パワーの面ではほぼ互角の性能。

マキタに関して言えば、日本のメーカーなので国内に114箇所の営業所があり、郵送だけでなく各営業所で修理を受け付けてくれるきめ細かいサポート体制が安心できます。

ボッシュはバッテリー容量が2.5Ah×2個と多いのにマキタとほぼ差のない価格というのが魅力的。周りと被らない特別感みたいなのも捨てがたいですよね。※付属バッテリーが1.5Ahのパッケージはさらに安価です。

希望や用途に合う方を選べばいいのですが、迷った場合は最終的にデザインの好みだったり、持っていてテンションが上がる方を選ぶと幸せになれます。

各社の製品を見ていきましたが、納得した機種を手に入れて楽しいDIY生活を送りましょう!

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