ふかし壁を作る

横から見たふかし壁

前回「天井解体後の壁下地作り」をしてほぼ全て壁を張るための下地づくりが完了しました。

今回は壁作りに近いのですが、電気配線を隠すためのふかし壁を作っていきます。

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ふかし壁とは

ふかし壁とは

上記は完成したふかし壁です。(完成した部屋の様子はこちらから:セルフリノベーションした部屋が完成!掛かった総額を公開

このように配管・配線などを隠すために壁の裏にわざと空間を取り、せり出して作る壁の事を言います。マンションなんかでも配管を隠すため壁をふかしてあるのをよく見ます。

デザイン上『ニッチ壁』や『間接照明』の為に壁をふかすこともあります。

配線のまとめ方は他にも、配管などを通すとカッコよかったりしますが、埃が溜まったりで掃除が面倒くさくなりそうなのでズボラな私はふかし壁を作成することにしました。

今回は以下の枠線部分、天井との隙間部分にふかし壁を作成します。

ふかす部分 束になってる配線を覆うように作ります。 配線を覆うように壁を作る

どのような構造で壁をふかすか?

では、このふかし壁どのような構造で組んで行けばいいのか見ていきましょう。

『コ』の字型に角材を組む

『コ』の字型に木枠を組み、その周りに石膏ボードを貼り付けるという構造で進めます。横から見た断面を図にすると以下のような感じです。ふかし壁構造※バッテンは奥行き方向に伸びる角材を示す。

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実際にふかし壁を制作していく

まずはコの字下段を作る

まず、下段に横一直線に角材を固定します。(ちなみに使った角材は全て天井解体で大量に出た廃材を再利用しました)

ふかし壁構造下段

ビスは絶対に壁裏に木の柱がある箇所に打つようにします。石膏ボードしかない場所に打っても十分に固定されないからです。

次にふかす奥行きを考慮した長さに切断した角材を強度が保てるぐらいの一定の間隔でビス止めします。 ふかし壁の下段作成その上からまた水平に角材をビス止めしていきます。 ふかし壁下地下段完成 『コ』の下の部分『_』下段はこれでOK。

コの字上段を作る

上側も同じような容量で作ってみる。

左側は元からあった根太を構造の一部として利用します。右側は先ほど作った下段と同じ容量で左の根太と同じだけの奥行きでコの字の上段を作りました。 ふかし壁構造上段 このように根太がある箇所はそれを利用して以下の図のように省略式で作っていきます。というか、むしろ壁のせり出す長さはこの根太に基準を合わせ距離を取っています。少しでも楽したいですからね。 ふかし壁構造(根太を利用)

上段と下段で垂直が取れているか確認

コの字の上段下段ができたら、ここで各箇所で垂直が取れているか水平器で確認していきます。以下のように反りの少ない角材を当てて水平器を見ていけば簡単です。 壁の垂直が取れているか確認

コの字の真ん中を作る

上下の間にピッタリサイズに切断した角材をビス止めしていけば完了!ほんの0.5ミリほど大きめにカットしてねじ込んでから固定するのがコツ。 上段と下段の間に柱を入れていく

ふかし壁構造の完成

縦の棒を入れる箇所は、後に貼る石膏ボードの強度を保てるようビス止めする場所を想像して必要なだけ入れています。

うーん、我ながら良い出来…!これができた時は凄い達成感。こんなのが自分にも造れるのかって感じです。 もう木材を組むだけならなんでも作れそうな気分。 横から見たふかし壁

下から見たふかし壁 ここまでインパクトドライバーと丸ノコが凄まじい活躍。

この作業で使ったツール

・インパクトドライバー

・丸のこ

・丸ノコ定規

・水平器

・細ビス

・さしがね

・30mm×40mmの角材

次回はこれまで作った下地に壁を貼っていきます!

今回までに作った壁の下地にいよいよ壁を張って塞いでいきます。

次の記事>>抜いた天井裏の壁を石膏ボードで塞ぐ

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