【セルフリノベーション】和室の天井を抜く
前回の「和室の長押(なげし)を撤去」からの続きです。
今回はいよいよリノベーションの王道、天井を解体していきます。天井裏がどうなっているのか。どんな梁が出てくるかなーと、この家の隠れたクオリティを見るのが本当に楽しみでワクワクしながら作業できました。
目次
和室の天井は薄いベニヤ板でできている
ほぼ全ての和室の天井はラミネート天井(通称:ラミ天)というものでできています。
和室天井のあの木目、木目模様を印刷したシートを合板の表面に貼った物です。建具の扉やプリント合板のフローリングと同じで無垢の木材ではないので表面にキズが付くと中の違う色の木肌が見えて見苦しいものになります。
個人的に木目柄プリントってどうしても好きになれなくて、ずっと和室の天井をペイントするか抜くかしたいなと思っていました。
本物に似せて作られたものってどうしてもチープ感が出てしまいますよね。木目プリントするぐらいだったら表面に化粧板の貼ってないただの合板のままで施工してほしいと思ってしまいます。
和室の天井の解体方法
前の記事で和室の壁の解体が終わったことを書きました。
そのまま勢いで天井も剥がしていきます!
まずは天井の照明を外しておきます。 その後は特に難しいことなし。思い切りが大切。ガッといきますよー!
使った道具はバールぐらい。
ラミネート天井はこんな感じのペラペラのベニヤ板です。 最初の一手は、天井を構成しているベニヤとベニヤの溝の間にバールを無理やり入れてパキパキっと抉じ開け剥がしていきました。
端っこは釘で止められている為、くっついたままなので適当なところで折りました。
最初の一箇所さえ空けばどんどん進みます。体重乗せて剥がすだけなので簡単です。
築20年ですが、天井裏に思ったほどホコリが積もってなかったのが以外でした。
それでも他の部屋をしっかり塞いでおかないと生活部屋がザラザラで大変なことになります。マスクとゴーグルは必須です。作業前のイメージではホコリがドサッと降ってきて光芒ができると思ってた。笑
こ、これはっ…予想よりだいぶ天井が高くなるぞ!
この天井表しの根太と梁がたまりません。すごくいい!かっこいい!迷ってたけど天井取っ払ってよかった。
ちなみに画像右側に少し写っている引っ掛けシーリングのソケットは安全の為まだ電気配線から外さないようにしています。 これは後ほど、天井裏から出てくる全電気配線整理とともに電気工事士の方に処理してもらいます。
なんと、天井が50cmも高くなる
当初の天井の高さ240cmから50cm高くなり、MAX290cmになりました。
天井まで壊して数cmしか上がらなかったらどうしようとビクビクしていたのですが、予想よりも高くなってくれました。さらに立派な梁も見え始め満足。
どれだけ変化があったか全体像を見てみます。
↓こうなりました。
こういう梁の見える意匠こそリノベーションの醍醐味ですよね。実際これだけ天井高くなると体感できる開放感が違います。
まだ配線やら残りの木材でごちゃごちゃしてるので写真で見るとあんまりかもですが、解体してる本人たちは結構盛り上がっているます。笑
和室天井の構造
上の画像を見てもらうと分かりますが、細い木材を天井の梁から逆T字型に吊っています。その木材の下面に薄いベニヤの天井板を固定する構造です。
この吊られている木材は洋室天井の解体とともに撤去する予定。 そして、なぜ50cmもの空間が天井裏に確保されていたかというと思いつくだけで以下の理由があがります。
- 電気配線や配管など一般的に見苦しいとされるものを隠すため
- 2階の部屋との遮音のため
- 断熱や暖房効率を上げるため
電気配線の見た目は天井を抜いても見た目を良く整理することはできますが、遮音や断熱といった機能の面はやはり天井を抜いたことがデメリットなるでしょうね。 天井が高くなるぶん、リノベ完成後にシーリングファンを設置して空気を対流させようと思っています。
【追記】完成後シーリングファンを設置しました!
ゴミの量
約5畳の和室の「壁の解体」と「天井の解体」だけで、ガラ袋5枚と天井板のゴミがでました。
まだ洋室側の天井も解体するのでそのゴミも待ち構えています…笑 思っていたより多くのゴミが出ますね。しかも石膏ボードなんかは一般の燃えるゴミなんかに出せない決まりになっているので別の回収ルートに頼まなくてはなりません。
【追記】セルフリノベで出た大量の廃材を処理した手順を書きました。
次回は向こう側、洋室の天井を抜きます
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