ステンレス製郵便ポストにアイアン塗料を塗って再生してみた
20年間雨風にさらされ続けた郵便ポスト。雨が降ると郵便物がびしょ濡れになるのでずっと再生したいと思っていたんです。
[重要]とか書いてある圧着ハガキが剥がせなくなって困ったこともありました。笑
今回はそんな郵便受けをロートアイアンの風合いが出るアイアン塗料をDIYで塗ることでクールな子に仕立て上げてみる計画です。
目次
今回仕様する塗料、アイアン塗料とは?
今回使ってみるのは、ドイツのシュペンパンザーというメーカーが出している塗料です。
アイアン塗料の名の通り、塗るとなんでも渋いアイアンの風合いが出るという特殊塗料。
カラーバリエーションは以下の7色
・ブラック
・チャコールグレー
・シルバーグレー
・ブロンズグリーン
・モスグリーン
・コッパー
・ダークブルー
どれもカッコイイ色(特にコッパーが良い!)なんですが、今回は定番のブラックを買いました。
空けてみると今まで内装に使ってきた水性塗料と違い、この塗料は油性のためシンナーの臭いがマジで強烈です。
粘度が高くて塗るのに少し癖がありますが、金属に塗る場合でもプライマーなどの下地剤を塗る必要がないのは便利です。
現状シュペンパンザーのアイアン塗料が買えるのは以下の3つの様です。Amazonとかで買えると便利なんですけどねぇ。
追記:他にもターナーから水性のアイアン塗料が出ているのを見つけました。これだったら水性だからそれほど臭くないし扱いやすそうだなーと調べてみたら、メーカーさんのWebページがありました。
このページを見るからには仕上がりの質感もわりと良さそうですね。
カラバリもあるし、価格も安いし次はこれも試してみたいなあ。
修復前の郵便ポストの状態
玄関のすぐ横に設置してあります。支柱部分は地面に埋め込まれているため取れませんが、郵便受け部分は外すことができます。
この画像だけを見る分には結構状態良く見えますよね。そうなんです、ステンレスの部分は綺麗なんですよ。
以下はボックス部分を支柱から外した状態です。
下の方に二つの枠が空いている所は、昔は透明なプラスチックがあって窓になっていました。
しかしプラスチックは紫外線や雨風により劣化するので朽ちて外れてしまったんです。
ここから雨水が入り込み結婚式の招待状なんかもグチャグチャになっちゃたんですよ。
その他のステンレスの部分は経過年数を感じさせないほど綺麗。ステンレスの耐久性に感心しました。
まずは穴の開いた部分を修復
まずは、空いた穴の部分を塞いでいきます。
厚さ2mmの薄ベニヤをカッターで適度な大きさにカットします。2つ切り出しました。
そのベニヤ板を裏側から貼り付けます。
裏側はガムテープで貼り付けるという簡単な仕様!
後にこの部分もアイアン塗料で塗っていくので、テープの境い目なども全て塗膜の下に埋もれ剥がることはない想定です。
塗装方法
塗料自体の粘度が高いためスーッと塗るというより、ボテっと乗せる感じの塗り方になります。
筆は油性用の少し硬めのものを使いました。
厚く塗りってしまうと長時間乾かない事態になってしまうので、なるべく薄く塗ることを心がけます。
塗り方はかなり雑に塗っちゃっても大丈夫です。ボテボテしてるから丁寧に均一に塗ろうと思ってもできるものでもないのが現実ですが。
一度目の塗りでは多少ステンレス部分が出ていても気にしないぐらいの雑さで塗りました。
一度塗り後、二度塗りをして完成です!もちろん二度目も薄塗りで。
郵便ポスト塗装DIYのbefore→after
↓こうなりました
おお!なかなか良いんじゃないでしょうか。
黒くなってなんだか引き締まりました。良い雰囲気。
ベニヤで塞いだ穴の部分もまぁ良しとしましょう。塗料の塗膜によって隙間もふさがってます。想定通り。
近くで見てみると、本当にアイアンぽい質感。
紙やすりで軽く擦ると本物のアイアンのようにキラキラしたような金属っぽさが出るとのことで、磨いてみました。
単体で見るとかっこいいんですが、家の外壁との素材感が違いすぎて、期待していたより渋い感じにはならなかったかなというのが感想です。
コッパーの方が合ったかな…周囲のものとの素材の統一感は重要だと痛感。(サイディングの壁って見てくれはホント微妙ですよね…)
家の中は匂いの無い水性塗料の方が理想的なので、次は安いターナーの塗料を使って電気スイッチのプレートでも塗ろうかなと企んでいます。
追記:油性か水性のアイアン塗料どっちがいいか
こんなお便りをコメント欄にいただきました。
Q、同じようなポストをアイアン風の塗料できれいにしたいと思っています。水性塗料でもポストは可能でしょうか。
これに対しての僕の見解は、水性でも不可能ではないと思うが油性の方が安心だということです。
水性塗料は価格が安いというメリットがあり、最近では耐久性も油性と変わらないぐらい強い塗料が出てきているようです。
ですが、一般的には油性塗料の方が耐久性・耐候性が強いと言われています。
ターナーの水性アイアン塗料がどれくらい耐候性かは外で使ったことがなく分からないので否定している訳ではありません。ターナーの塗料も乾けば耐水性があるみたいですが、うちのポストはいつも雨風に晒されて紫外線も浴びる位置にあるので、信頼のある油性塗料を選びました。
シュペンハンザーを塗ってもう5年経ちますが全く劣化の気配はなくて満足しています。
それに、ステンレスやスチールなどの金属面に水性塗料を塗る場合、プライマーという下地材を塗ってから水性塗料を塗るという段階を踏まねばなりません。プライマーを塗らなければ塗料が乗らずボロボロ剥がれ落ちてしまいます。
その点、油性塗料なら金属の上からでも直接塗れるのでプライマーを塗る手間がいらないんです。
少々高くても耐久性・耐候性が高いという安心料と、手間の関係で油性にした経緯があります。
現在販売されているアイアン塗料の商品をまとめてみました
ちょっとアイアン塗料に興味が出て、どのメーカーがどんな商品を出しているのか気になって調べてみました。
コメント一覧
- Comments ( 3 )
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はじめまして。
私も同じようなポストをアイアン風の塗料できれいにしたいと思っています。
こちらはポストの中は塗料を塗りましたかる
どの面から塗るのがいいでしょうか。
また水性塗料でもポストは可能でしょうか。
麻子さん、はじめまして!
私の場合、ポストの中は普段見えない所だと割り切って塗っていません^^;
もし塗る場合、一番開口の大きい手紙の取り出し口から塗るのがやりやすそうです。自分だったら内部上面、横、奥、底部、手前の順に塗ると思います。
恐らく塗料が腕や手に付くのは確実なので腕にカバーや手袋をした方が良さそうですね!
水性塗料でも不可能ではないのですが、私の場合二つの理由から油性塗料を使っています。
一つは、ステンレスやスチールなどの金属面に水性塗料を塗る場合、プライマーという下地材を塗ってから水性塗料を塗らなければ塗料が乗らないという理由です。油性塗料なら金属の上からでもそのまま塗れて手間は一度で済みます。
二つ目は、一般的には油性塗料の方が耐久性・耐候性が強いという理由です。(最近は耐久性の強い水性塗料もあるようなので一概には言えませんが)
ターナーの塗料も乾けば耐水性があるみたいですが、うちのポストはいつも雨風に晒されて紫外線も浴びる位置にあるので、油性塗料の方が高く付きますが安心料をとった感じです。
シュペンハンザーを塗ってもう数年経ちますが全く劣化の気配はなくて満足しています。
ありがとうございます。
早速やってみたいと思います。
油性の塗料で挑戦してみたいと思います!