100均で売ってるエアプランツ(チランジア)の種類と育て方
エアプランツ可愛いですよね。僕は約6年前からハマりだし現在20株ぐらい育てていますが、その80%は100均で購入したものです。
100均で買うエアプランツの何が良いかというと、置いてある植物が小さいこと。その小さい段階から大きく育てていくのが好きな僕にとっては最高の条件でした。しかも100円だから手が出しやすい。
しかし、100均ゆえのデメリットもあります。それは店員が管理方法を知らないので枯れる一歩手前のもが多いんですよ。そのためエアプランツの育成初心者は入荷したてを狙って買った方が枯らす確率を下げられます。
育て方が少し特殊だったりするので管理方法を知らないと難しい面もある植物なんですよね。実際育て始めた最初の頃は僕もいくつか枯らしてしまいました。けどコツを知っていれば管理は難しくありません。自分のペースを確立してからは5年ぐらい一株も枯らさずお世話できています。
水やりや置き場所、季節による管理方法など詳しい育て方は以下の記事に詳しく書いたのでご覧ください。
これから紹介するエアプランツに関しては、すべて実際に育てている品種です。以下、100均で出会ったことのある品種と特性を紹介していきます。
銀葉種
銀葉種は葉の表面に銀色の毛(トリコーム)が生えているタイプのエアプランツ。
大まかに言うとこのタイプは、明るい場所が好きで乾燥に強い特性を持っています。
毛が直射日光に対するカーテンの役割を果たすよう進化しており、強い日差しから葉を守るようになっています。そのような明るい環境で育つよう適応してきたため、耐陰性は弱いです。
毛には水を保持して乾燥を防ぐ役割もあります。これは乾燥地帯で生きていくための進化。水の与えすぎは好まず、ある程度の乾燥を好みます。水やりの頻度は少なめでOK。
もちろん銀葉種の中でも好む光量の度合いは違ったりしますが、基本これから紹介するいくつものエアプランツは同じ環境で育成することに成功しているので、銀葉種として育成環境をひとくくりにしてしまっても大丈夫だと思っています。それぞれの特性は知っておいて損はないです。
イオナンタ(ionantha)
環境への適応能力が強く、丈夫で育てやすい品種です。
我が家でも4株ほど育成しており、まだ一株も枯らしたことはありません。育て始めて6年目の2017年に初めて花芽をつけました!現在鮮やかな紫色の花が見えてきています。
毎年冬になると葉が紅葉し綺麗な赤色になります。その美しさにうっとり楽しませてくれます。紅葉は開花の前兆なのか、ただ単に寒くなるとするのか、日当たりのいい場所に置いているのが良いのか、ちょっと条件は絞りきれてません。
僕の家の近くの100均ではあまり見かけず、たまーに入荷してます。見つけた時はレアものみたいに嬉しくて即買いしましたw
丈夫・形が美しい・紅葉が綺麗と3拍子揃った大好きなオススメの品種です!
追記:花を咲かせた後、子株が出てきてクランプ化(1個体から株の群れができること)を始めました。
ついに100均出身イオナンタのクランプ化が始まったーーー!!ここまで6年ぐらいw #チランジア #エアープランツ pic.twitter.com/tzgze5JEIS
— すけ (@Suke_99diy) 2017年7月6日
コルビー(kolbii)
イオナンタと似た雰囲気を持っていますが、葉が柔らかい曲線を描きイオナンタより華奢な印象です。
華奢な印象とは言ったものの、今の所たくましく育っていて6年目の2017年に初めて花芽をつけました!
追記:その後、花を咲かせました!
チランジア、コルビーとトリコロールが咲いたー! pic.twitter.com/O3FMxuGzrS
— すけ (@Suke_99diy) 2017年4月29日
体感的には成長速度がちょっと遅めに感じますが、かわいい。
ハリシー(harrisii)
買った当初は小さかったのにグングン大きくなった品種。ハリシーは育ててるエアプランツの中でも成長速度が一番早いです。
しかし、大きい割に6年間一度も花芽をつけたことはないんですけどね。(※この半年後の夏に花を咲かせました!!)
葉は銀色が濃く肉厚です。育てている印象では乾燥にも強く丈夫な種だと感じます。明るいところが好き。
フクシー・グラシリス(fuchsii f. gracilis)
100均で買ってきた時の状態がミイラ一歩手前でした。そのため上の画像では下の方がチリチリしています(新しい葉が出てくると上から下へ葉が更新されて行きます)。
ミイラ一歩手前から復活して育成5年目には花を咲かせてくれました。↓ひょろ〜んとしてます。笑
エアプランツはその葉の形状からは想像できないほど色彩の美しい花を咲かせます。僕がこの植物が好きな理由の一つです。そのギャップにやられましたね。
葉が細く水を溜め込める機能が弱いからか銀葉種でも乾燥には弱く放っておくとやはりチリチリになっちゃいます。直射日光も苦手です。100均で手に入るエアプランツの中では難易度は高めかな。
マグヌシアーナ(magnusiana)
フクシーに似ていますが、マグヌ氏(我が家の呼び名)の方が葉が厚くシャキっとしてます。乾燥に弱いなどの特徴的もフクシーと似ていますが、マグヌ氏の方が丈夫で育てやすいです。
成長速度もまあまあ早く次から次へと新しい葉が出てきて大きくなりました。放射状に広がった葉の形は美しいです。ホワホワした優しい感じがかわいい。
追記:6年目で花が咲きました!100均出身エアプランツが6年目にして一斉に花を咲かせています。
ダイソーのマグヌシアーナ6年を経て初めて咲いた#チランジア pic.twitter.com/WqTdkJC1Su
— すけ (@Suke_99diy) 2017年6月10日
ジュンセア(juncea)
縦に長く細長い葉を持つ品種です。葉が細く乾燥しすぎた環境を好みません。乾燥しすぎると葉先が枯れて見すぼらしくなるので注意。
現在では40cmぐらいあり育てているエアプランツの中で全長は一番大きい。花も咲かせてくれて今年は種が取れそうな気配です。
追記:種取れました。
それと先日のトリコロールに続いて特大ジュンセアの種が採れ出しました。 pic.twitter.com/GWWQzD6Ajy
— すけ (@Suke_99diy) 2017年5月22日
どのエアプランツもそうですが、花を咲かせ終わると根元から子株が吹いてきます。
成長速度は遅く感じますが、モシャモシャしてかわいい。
ベルティナ(velutina)
小さいサイズから育て始めましたが結構大きくなってくれました。
育てて観察している感じでは乾燥するのはあまり好まない様子。水切れを起こすと葉がふにゃふにゃになって合図を送ってきます。それでも他と比べると見た目ではあまり健康状態がつかみづらい不思議ちゃんですが、なんだかんだ枯れずに育ってくれています。
よくネット上だと丈夫だと書いてあるけど自分的には「んー?そうかな…」と感じることがある。
見た目はその辺に生えている雑草みたいな感じです。しかしそこから美しい花を咲かせたら、そのギャップに落とされるでしょうね。
パウシフォリア(paucifolia)
一度は冬の寒さで枯れかけたり、外に出したら隣の空き家から来たネズミにかじられたり。これまで大変な目に合ってきたパウシフォリアさんですが、なんとか管理のコツを掴んで6年間育てることができています。
直射日光に晒すと葉焼けを起こすので適度な明るさで管理、寒いのが苦手で実感として5℃以下になると瀕死になるので注意が必要です。
4年目ぐらいで花も咲かせて子株も出てきました。夏は外に出して毎日水をやるとイキイキしてます。なお外に出しておいたら子株もネズミに食べられた模様。ネズミはなぜかパウシフォリアが好物です。気を付けてください。
不明種(イオナンタ?)
100円ショップじゃないけど、青山のガーデンファニチャーの店に入った時にセールで100円で売っていたもの。
種類はよく分からないくて、分かる人がいたら教えて欲しいぐらいです。わりと丈夫で毎年花を咲かせるのですぐクランプになりました。予想していなかった出会いでしたが連れて帰ってからはかなり楽しめてます。
謎の100円チランジアが咲いてきました。多分イオナンタ? pic.twitter.com/uHQryI03Iy
— すけ (@Suke_99diy) 2017年5月22日
小さい株がすでに5つぐらい寄り集まって1個体を作ってます。クランプボールになるのが楽しみ。
緑葉種
緑葉種は葉が緑色のタイプのエアプランツ。
このタイプは、大まかに言うとわりと耐陰性がありで水をよく好む特性を持っています。
銀葉種とは対照的にトリコームが少ないので水を保持しておく機能が弱いです。そのため適度に頻繁な水やりが必要です。
また、葉が緑色をしているのは光が少ない環境下で葉緑素をたくさん出して光合成をする必要があるからです。よって直射日光などの強光線には適性がありません。木陰のような程よい明るさの環境で育てたいところ。
ブラキカウロス(brachycaulos)
ネーミングが恐竜っぽい。というのが第一印象。
緑葉種だけど、強い光と適度な水分を好みます。砂漠などに分布するため乾燥にはめっぽう強い品種。
強い光を受けると開花時期に鮮やかに全体が紅葉するみたいです。うちでは4月上旬で以下の状態。ちなみに光量が控えめの環境だと光合成するために緑色が濃くなる。
育てていて丈夫な種だと感じます。初心者の方にもオススメです。ツルツルした表面に肉厚のボディ、赤く紅葉した葉がかわいい。
追記:これまた購入してから6年目で花を咲かせました!
ブラキ氏が突然紅葉しだしたのでなんぞ?と思ったら花芽が付いてた。#チランジア #エアープランツ pic.twitter.com/vusODgLpx8
— すけ (@Suke_99diy) 2017年7月6日
たった2日でこの成長よ pic.twitter.com/xdDGO7xyN5
— すけ (@Suke_99diy) 2017年7月8日
メラノクラテル[別名:トリコロル](tricolor)
葉がめっちゃ硬い直毛な子。ライトグリーンが美しい。
夏の直射日光に当てると葉先が焼けてしまうことがあったので、明るい日陰で育てるのが適していると思います。乾燥にもある程度耐えますが水が好きです。花が終わった後にふわふわした種が採れました。
チランジア(トリコロール)から種が取れたけど、どうやって育てれば良いか分からなくてアワアワしてる pic.twitter.com/V7sUfKDwIe
— すけ (@Suke_99diy) 2017年5月19日
もちろん子株も吹いてきています。
地味だけど健気なかわいい子です。
ストリクタ(stricta)
店で出会った当時はベルティナと同様にその辺に生えてる雑草みたいだなと思っていたんですが、育て始めて2年で花を咲かせました。さらに花を咲かせると1株から2株の子株が芽を吹き毎年株が増え数年でクランプになりました。
丈夫で育てやすいし、毎年咲かせる花も綺麗。成長も早く一番育てている実感のある親孝行な子です。葉が細いこともあり、乾燥のしすぎを嫌います。適度に風・水・光を与えましょう。
僕の中ではエアプランツ初心者の方にイオナンタと並んで一押しの種類です!!
ブルボーサ(bulbosa)
めちゃくちゃ小さい。笑
もう5年ぐらい経つのに成長速度が遅く全然大きくなりません!葉もあまり増えないのはどうしたものか…。親の気持ちとしてはもう少し我が子の成長を実感したい。。。
育て方に一癖あるエアプランツでも100均なら挑戦しやすい
僕が100均で買って6年以上育てているエアプランツたちの紹介でした。
ちょっと他の植物と違い最初は管理に慣れないと思いますが、慣れればあまり枯れる心配もなく長生きしてくれます。初めてエアプランツに挑戦してみる方や以前枯らしてしまって自信がないと言う方は、以下の記事でも紹介している丈夫なもの(ストリクタやイオナンタ)から入ってみるといいと思います。
次は私が実践している育て方の紹介です!
コメント一覧
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初めまして。高橋と申します。
ブルボーサに家では茶色の花が咲きました。パウシフォリアがヒョロヒョロと伸びてとまりません。そして、コルビーがちっとも大きくならず買った時のままなのです。興味深く読ませていただきました。
初めまして〜。
ブルボーサ茶色の花なんですね!うちの子は今だに殆ど大きくなりません。笑
コルビーは逆に花を咲かせるので、環境や個体の違いなどもあるのでしょうね。コメントありがとうございました!
フクシーを枯らしてしまって育て方を調べていてこちらのサイトに辿り着きました。
細かい育て方はもちろん、写真がキレイで見ているうちにどんどんアエプランツが気になって今は5種を育てています。
今度は枯らさず、そして花が咲く姿を見られるように頑張りたいと思います!
素敵なページを書いてくださってありがとうございます。
コメント残して下さりありがとうございます!
自分の書いた経験がエアプランツ沼の入り口になれたようで嬉しいです。綺麗な花が咲くよう願っております!