キャンプ・車中泊目当てでポータブル電源を所持したら、無自覚に災害時の守備も固められる話
アウトドアや車中泊で活躍するイメージが強いポータブル電源。
しかし、僕はその活用方法は「積極的な使い方」と「守備的な使い方」の大きく2つに分類できると感じてます。
アウトドアや車中泊での使用は趣味・娯楽をさらに楽しくしてくれるツールとしての積極的な使われ方。一方で、災害などライフラインが遮断された時の非常時への備えが守備的な使われ方です。
今回は、ポータブル電源を所持しているだけで娯楽用途だけじゃなくて、いつの間にか災害対策にもなるよ!って話をしたいと思います。
僕が使っているBLUETTI(ブルーティ)「EB70S」はこちら↓
目次
普段はキャンプに使用しつつ、所持してるだけで災害時の守備を固められるポータブル電源
実を言うと、僕も家族とのキャンプに使いたいと思ってポータブル電源を調達した口です。
アウトドアでの活用方法はザッと挙げただけでも以下の様になことに使えて、特に厳しい環境を求めてない家族での温いキャンプを楽しいものにしてくれます。
- スマホの充電
- 小型IHクッキングヒーターで料理
- 日が暮れてからのライトアップ
- 冬季はヒーターや電気毛布(薄いやつが嵩張らなくて最高!)を仕込んで寝る
しかし、上記のような使い方をしていると思う訳です。これ災害でライフラインが断絶された時でも全く同じ使い方できるよなと。
そうなんですよ。娯楽をさらに楽しくしようと思って手に入れたポータブル電源が、実は使っていないときも家に置いてあるだけで防災対策として日々活用されていると言っても過言ではないんです。
防災用具として日々機能しつつ、娯楽も楽しくしてくれる攻守に強いツールなんて他にあったかな?スマホぐらい?あまり思い浮かびません。
災害時におけるポータブル電源の有用性
大地震や台風などの災害時では長期間の停電が起こる可能性があります。
記憶に新しいものだと「2011年の東日本大震災」や「2018年の北海道胆振東部地震」などが挙げられます。多くの地域で停電が発生し、数日から数週間にわたって電力が供給されない状況が続きました。
特に北海道での地震は9月だったから良かったものの、真冬だったら灯油ストーブがない状況だったら生きるか死ぬかみたいになってきますよね。。。
【外部記事】北海道大停電43時間、体験ドキュメント…電源確保&食料確保どうする?! 平成30年北海道胆振東部地震
こう言う状況になった時、今まで娯楽用で使っていたポータブル電源が今度は防災用で真価を発揮する時です。
小型ポータブル電源「BLUETTI EB70S」でどんな家電が使えるか
例えば、僕の所持しているのは小型ポータブル電源BLUETTI(ブルーティ)の「EB70S」という機種。
この機種のスペックで際立っているポイントは以下の様な感じです。
- 持ち運べる9.7 kgのボディーで、蓄電容量716Wh、定格出力800W(瞬間最大1400W)
- バッテリーに繰り返し使える長寿命な「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用。
- 天面のワイヤレス充電と合わせ7種類、スマホやコンセントなど計12個の同時に使える出力ポート
- パススルー充電対応(ポータブル電源自体を充電しながら本体のコンセントなどを使える機能)
- エコモードで自動的に電源オフになり、無駄な放電を防ぐ
- 充電方法が4つ(ACアタブター充電、ソーラーパネル、シガーソケット充電、発電機充電)
- エコモードで自動的に電源オフになる機能。無駄な放電を防いでくれる。
- 本体にLEDライトが搭載されている
どれも購入時に注目すべきポイントなんですが、やはり一番に見ておくべきは1の「蓄電容量」と「定格出力」かと思います。
蓄電容量716Wh(ワットアワー)と言うと、バッテリーの切れた状態のiPhone13 Proを約63回フル充電できる量。電気毛布(弱40W)だと17.9時間ぶっ続けで稼働できます。
定格出力800Wというのは、使う家電の消費電力が800Wまで(瞬間的には1400Wまで)なら使えます。という数値。
ちなみに以前「DIYの電動工具がどの程度のW数まで動かせるか試してみた結果」を記事にしたのでご参考までに(起動時に瞬発的に大きな電力が必要な機械はポータブル電源が使えない場合もありました)
電源がない場所・屋外でのDIYにポータブル電源が思っていたより結構使える!?
定格電力800Wで災害時に使える役立つ家電15選
では、実際に800Wだと防災的な観点からどんな家電が使えるかというと。
- スマートフォンの充電(ライトとしても利用可)
- タブレット、ノートパソコン
- Wi-Fiルーター
- LEDランタン、LED懐中電灯の充電
- ラジオ[4W]
- 50インチ液晶テレビ[130W]
- 小型電気ケトル[300W]
- 電気ポット[700W]
- 電気ストーブ[300W/600W]
- 炊飯器(3号炊き程度)[350 W]
- 電気毛布[40W]
- 冷蔵庫450L[250W]
- 小型IHクッキングヒーター[100W-800W段階式]
- 扇風機[39W]
- 電動工具(電動丸鋸など)[550W]
800Wの制限があっても結構使えますよね!
ポータブル電源には300W〜5000Wまで対応している様々な機種が販売されています。その中でも僕の持っている「BLUETTI EB70S」はミドルクラスのものですが、あるだけで全然違いそうです。(2000W以上対応だと急激に値段が上がります。。)
停電が続いても「ポータブル電源×ソーラーパネル」の組み合わせで隙のない布陣に
当たり前の話ですが停電時にはバッテリーを充電することができませんよね。そのためバッテリー切れを気にして消費電力の大きい家電は恐る恐る使う感じになると思います。
そこで「ポータブル電源」を最強にしてくれるのが「ソーラーパネル」という相棒です。
ソーラーパネルにも100W〜300Wと様々あり、発電W数が大きいほどポータブル電源を早く充電することが可能です。
僕は200Wのソーラーパネルを使っていますが、これだと手持ちのEB70S(716Wh)を青天時の屋外で4.5時間ほどで80%まで充電できます。
ちなみに室内の窓辺だと直射日光が当たれば発電するけど、明るい窓辺程度だと数W程度しか発電していなかったです。それでも最低限の通信手段であるスマホが毎日充電できる発電量なので安心感は大きいんですよね。
7.3kgと軽量で、さらに折り畳めてコンパクトに持ち運べるので、日当たりの良い場所に移動して都度設置できます。アウトドアや車中泊でも重宝します。
ポータブル電源の所持は無自覚に防災対策になっていた
ここまで話してきた様に、娯楽のために買ったポータブル電源が自覚がないうちに優秀な防災対策グッズになります。
キャンプに行けないシーズンがあって家で寝かせてあっても損ではないと思うと「家にあるだけで役立ってるから大丈夫」と何だか心が救われます。笑
そんな軽い感じで「ポータブル電源×ソーラーパネル」を調達するのも良いのではないでしょうか。
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