組子から漏れる優しい光。米沢市「林木工芸 木のあかりギャラリー」の美しい照明
今から6年前、会社の転勤で1年間だけ山形県米沢市に住んでいた時期がありました。
人口約10万人規模の地方都市ながら、高い山々に囲まれ自然が多く四季がはっきり感じられる大好きな場所です。日本屈指の豪雪地帯で、スキー場も温泉も市街地から車で15分くらいと最高の立地なんですよ。
会社帰りによくナイターと温泉に通ってたのは良い思い出です。
今ではその米沢市が妻の実家でして、先週末に用事があり帰省してきました。
そこで今回は、米沢市街地にある「林木工芸 木のあかりギャラリー」さんに寄ってみました。ここ、昔から工房の外を通るたび店内の灯りの美しさが気になってたんです。
組子が作る美しい光のデザイン
僕はDIYでモノを作るのも好きですが、職人さんが作る作品を見るのも好きです。日本の工芸品って知られていないけど、世界にも誇れるような美しい物って結構あるんですよね。
今回立ち寄った林木工芸さんの作品は日本古来から受け継がれる組子手技を使った照明。
作家の林さんが作るこの照明は、格子状のデザインが特徴でもう何十年もこの作風で作り続けているのだそう。
格子状の照明と言ってもいろんなデザインのものがあります。
最近では格子だけではなく麻の葉模様の組子など、デザインにこだわった照明を多数開発しているとのこと。
・昼に見た麻の葉キューブの照明
・夜に見た麻の葉キューブの照明
麻の葉の照明すごく良い。複雑な模様の組子に当たる光の柔らかさ。それに漏れ出る光が作る影がなぜか落ち着きます。
以下のペンダントライトの傘は個人的に好きです。時には実用的な照明、時には芸術的な作品としての両面を持ち合わせています。
木の隙間から漏れる灯りは、木漏れ日のような心地よさ。
制作風景
作品を見ただけでも「どんだけ手間が掛かってんだ…」って感じたのですが、林さんのブログを見ると一つ一つ丁寧に作り上げられている様子が分かります。
麻の葉組子の制作過程なんかもアップされていて、作られていく過程が分かります。こういう人には真似できない職人技にはホント憧れる…
これらの照明で今まで美術的な賞をいくつも取っています。
話しを聞いてみると、なんと海外からも注文が入るそう。
照明という特性上、国によっては電力の仕様が合わなくて出荷を断念することもあるようです。こんなに素晴らしい誇れる作品なのにもったいない。
ちなみに、デザインに要望があれば特注品も受け付けているそうです。1つ1つ手間が掛かかっている分、お値段は張りますがとても魅力的な日本の伝統技術を使われた工芸品でした。
営業時間:20:00ぐらいまでとのこと
余談ですが、この日は上山市にある「デザイン木工 くだものうつわ」さんも見に行きました。
上山市 木工デザインくだものうつわ のマグカップ、曲線の綺麗な良いデザイン。コレクションしたくなるわあー。 pic.twitter.com/GQC8X3owix
— すけ (@Suke_99diy) 2017年2月18日
曲線の綺麗な木でできたマグカップが印象的で見るからにすごい技術!
いやー工房見るのは楽しい。まだまだ自分の知らない魅力的な職人さんと工房があると思うとワクワクします。工房を紹介していくシリーズ記事を始めようか…
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