夜行列車で行く小豆島一人旅。オリーブ収穫体験と樹齢1000年オリーブ大樹、イサムノグチ「AKARI」を巡る
11月に妻子を家に置いて香川県 小豆島に一人旅に行ってきました。
今回の旅の一番の目的はオリーブ収穫体験をすること。植物ラブな僕にとってこれがめっちゃ楽しみなんです!
その他の目的としてイサムノグチの照明ギャラリー「ARTETRA」と、樹齢1000年を超えるオリーブの木を見に行こうと思ってます。他の時間は無計画な感じです。(あ、醤油が有名みたいなので醤油ソフトクリームは食べたい)
目次
東京から夜行列車(サンライズ瀬戸)に乗って高松へ向かう
東京駅からの「サンライズ瀬戸」に乗って高松を目指します。寝台列車一度は乗ってみたかったんですよね〜!ワクワク
ちなみに2016年3月23日以降「サンライズ出雲」と共に定期運行を行う唯一の寝台列車となってしまったらしい。
そのためか休日は人気で予約が取りにくいです!特にサンライズ出雲。
今回は一番安いノビノビ座席で乗車です。こんな感じで簡易的に区切られています。
二階席の一区画が僕の寝場所。
床が固いとの情報を得ていたため、キャンプ用のインシュレーターマットを準備してきました。そのため寝心地はわりと快適です。
車内には飲み食いできるラウンジ的なものも。隣に座ってたおねーちゃん達と仲良くなり、楽しくお喋りしながらお酒を飲んで夜景を楽しみます。
というのは嘘で、特に何も起こらずこの場を立ち去りましたw
寝床に戻ってからは、電車の揺れで心地よくなりながら星空でも眺め眠りに付こう。と幻想を抱いていたのですが完全に甘かったです。
まず、カーテンを開けてると何十個と通過する駅の明かりが眩しくて眠れたもんじゃありません。それに電車の中から星なんて全く見えません!
結局カーテンを閉めても、今どの辺を走ってるのか気になってあんまり寝れませんでしたw
ウトウトしてるうちに外はうっすら明るくなり、連結していたサンライズ出雲とは岡山駅でさよならして瀬戸大橋を渡ります。
ほどなくして「さぬきうどん駅」に到着。
高松到着後フェリーで小豆島入り
高松駅から10分ぐらい歩いてフェリー乗り場まで来ました。天気が怪しいので行きは高速艇に乗って小豆島入りします。
30分ぐらい乗って小豆島・草壁港に到着。それにしても一人旅で船に乗るってテンション上がりますね!
草壁港でレンタサイクルを借りて道の駅・小豆島オリーブ公園へ
今日の目的地の小豆島オリーブ公園まではそんなに遠くないので海岸線を自転車で走ることにしました。
※草壁港では1日1000円でレンタサイクルできます。数日連続で借りることも可能。電動もあります。
時間もあるので少し寄り道してマルキン醤油さんの醤油ソフトクリームを食す。予想以上にイケる味。醤油うめぇw
他の醤油屋さんも回りながらオリーブ公園まで自転車をこぎます。海が見えるのは気持ちいいんだけど天気が悪い!今にも雨が降りそうです。
いざオリーブ収穫へ
オリーブ公園は小高い山の中腹にあるのですが、ここまで行く道が激坂でバックパックを背負いながら自転車で登るのがマジで辛い!しかもこのタイミングで雨降ってきた…。
汗だくになりながら着くと雨で収穫作業ができないとのことでこの日は選果作業に参加になりました。病気の実や傷物を弾きます。
こんな量のオリーブを間近で見たことがなかったので、オリーブにゲシュタルト崩壊しました。
黒に熟れたオリーブなんかは美味しそうに見えてきて一つ渋抜きもせずカジらせてもらいましたが、とても食べれたもんじゃありませんねw
そして2日目…いい天気!他の参加者と一緒にオリーブ畑へ。
脚立で高いところに登ってオリーブの実を収穫。
青空のもと瀬戸内海を見渡しオリーブの葉たちと戯れながらの収穫は至福なひと時でした。
太陽の光で輝くオリーブの実は本当かわいい。
午後は午前中に収穫した実を選果し、プレスをかけて抽出します。絞り立てオリーブオイルをその場で飲ませていただきました!
うまっ!新鮮なオリーブオイルって飲むと喉がシュワシュワするのね。
風味、濃さ、旨味どれを取っても普段使っている日清オイリオのオリーブオイルと段違いですわ。値段も段違いなんですけどね。さすが几帳面な日本人が状態の良いものだけを選別して作られたオイルです。
ちなみにこの収穫体験は毎年10月〜11月になると小豆島オリーブ公園のHPから募集してるみたい。来年からあるか保証はできませんが。
3日目、朝からイサムノグチのAKARIミュージアムへ
3日目が一番天気がいい。やっぱり晴れた海は気持ちいいです!ちなみにこの日は1日フリー。
オリーブ公園内のパン屋さん(実写版 魔女の宅急便のロケ地)でパンを買って
瀬戸内海を見ながら食べる優雅な朝を過ごす。
その足で隣の小豆島オリーブ園にあるイサムノグチのAKARIシリーズを集めたギャラリー「ARTETRA」へ向かいます。
ただひたすらにオリーブ畑を歩きますが、この道がまた素晴らしい景観。
オリーブのトンネル&石の階段。どこか違う世界に行ってしまいそう
ミュージアムにたどり着く直前に目に入ったのがジャカランダの成木(世界三大花木の一つ)。
うちのベランダでも育てているのですが、繊細で涼しげな小さい葉が可憐で大好きな木です。
もう植物見てるだけで小豆島ほんと楽しい。気候がいいから異国の植物も地植えできてしまう所に魅力を感じます。
で、そのすぐ隣にあるのが、目的地であるイサムノグチの照明や家具を展示しているミュージアム「ARTETRA」。無料で見学できます。
イサムノグチといえば、和紙を使った照明「AKARI」ですよね。世界中で愛されてます。
この照明、和室だけでなく北欧テイストにも合います。というか和と北欧のインテリアってものすごく相性良いんですよね。IKEAなんかでもこのAKARIをパク意識したデザインの照明がいくつかあったりしますからね。
話を戻して。ギャラリーに入ってみると、そこは朝日が差し込む洗練された気持ち良い空間。
日が沈んでからの方が照明が映えて綺麗そうですが、朝は朝でまた良い。
和紙の自然な日光の透け具合、壁に映ったペンダントライトの丸い影がテンポよく心地いい。
照明以外の展示品も作品に集中させるための光の使い方がうまい。陰影のメリハリがあり引き立ちます。
ソファやインテリア雑貨もイサムノグチで揃えられています。平日の朝ということで空間は貸切状態。ゆっくりと巨匠の感性に浸ることができました。
樹齢1000年のオリーブの大樹へ
ギャラリーを堪能した後は、レンタカーを借りて小豆島ヘルシーランドの敷地内にある樹齢1000年を超えるオリーブの木を見に行きます。
県道を外れ、オリーブ畑を車で奥に進むとその木はありました。
2011年にスペイン南部のアンダルシア地方からプラントハンター西畠清順がここ小豆島に移植したそうです。
写真では伝わりませんが、言葉にならないぐらい素晴らしい木です。古木から感じるパワー。脳内がジュワっとして元気がもらえるというか。すごい生命力。
この幹の力強さよ!!
1000年の雨風・日照りを生き抜いた風格が木肌に出ています。
オリーブに限らず、屋久杉やイチョウ、エドヒガンザクラなど今まで様々な古木に会ってきましたが、古木は近くまで寄ると本当にパワーをもらえます。
エンジェルロード行ったり、こまめ食堂に行ったり
男一人でエンジェルロードとか(;∀;)一応よってきました。
お昼は古民家をリノベーションした「こまめ食堂」で。
中は素朴な味わいです。小学校の家具を使ったりと懐かしい内装。平日なのに結構混んでました。店員さん曰く瀬戸内国際芸術祭の時はものすごく混むそう。この周辺に飲食店がないから余計に、かな。
棚田のおにぎり定食を注文。地物をふんだんに使ってます。
空いてきてから店員さんと話したところ、小豆島出身で一回島から出たけどやっぱり好きで地元に戻ってきたそう。この人が良い人で島の歴史や、おすすめスポットなど教えてもらいました。
この後、近くの中山千枚田に行ったり、島の中央の標高が高いところにある四方展望台など寄りました。
夜はエンジェルロードの近くにある小豆島ラーメンHISHIOへ。
醤そばと醤丼を食す。特別うまい訳ではないんですが…結構いけます。昼はエンジェルロードが見渡せて景色が良いみたいですが夜は何も見えず。
一晩経って4日目。最終日の朝は始発のフェリーで小豆島を出発。帰りのLCCが朝早い便なのです。
フェリーから流れる軍歌みたいな陽気な曲と朝焼けに包まれて島とさよなら。
船の上で見る瀬戸内の朝日は綺麗だ。
子育てから離れて、羽を伸ばしながらも植物やデザインに触れ感性を刺激された旅行でした。
次は瀬戸内国際芸術祭で来てみたい。
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