冬の冷たい床も温かく!東リのタイルカーペットで古臭い床からホテルライクインテリアに【防音・断熱】
物置だった部屋を子供部屋に改造するプロジェクトの第5記事目。
前回は、長いデスクを作って設置しました。
前回の記事>【デスクDIY】横長・壁幅いっぱいの2〜3人座れる机を子供部屋に作る
そして今回はタイルカーペットを敷いて、海外の子供部屋っぽくしていきたいと思います。
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YouTubeにもアップしているので、動画で見たい方はこちらでどうぞ。
目次
現状の床の状態
カーペットを敷く前の床がこちら。なぜか日本の住宅でデフォルト化している良くある床。
この焦茶色のフローリング安っぽいし、何より主張が強くてずっと気に入らなかったんです。。。焦茶の家具以外は何を置いても合わないし嫌悪感すら抱いてました。
今日ついに、この床から卒業できます!(この部屋だけ)
カーペットを敷く前に床の掃除
タイルカーペットを敷くとフローリングは滅多に掃除しなくなると思うので掃除機を掛けます。気になる人は雑巾掛けしても良いぐらいかも。
ゴミや汚れがあるとタイルカーペットの吸着性も悪くなりますからね。
タイルカーペットは部屋の中央から貼り始める?
まずタイルカーペットを敷く時は「部屋の中心から貼り始めましょう」と言われています。何故なのだろう…?
僕も疑問に思ったので、予備知識として知っておきたく以下調べてみました。
理由1:千鳥張りで敷いた時にタイルカーペットの模様が偏る
タイルカーペットって千鳥張りという縦横交互に貼っていく手法が定番らしいです。確か模様が交互に貼られているのをよく見ます。
その場合、部屋の中心から張り始めると以下のように模様が均等に割り振られます。
しかし端から始めた場合、以下のように片方の壁に模様のバランスが偏ってしまいます。それがよろしくない様です。
でも正直これは人によって許容できるし、僕らは職人でもなく素人のDIYなので壁側から貼っていくのも有りだと個人的には思います。
理由2:どんな部屋も真四角ではないから、壁側から敷くと段々隙間が空いていく
もう一つ理由があって、どんな部屋も真四角ではないから壁から貼っていくと徐々に隙間が広がっていくことになります。
どちらかと言うとこの2つ目の理由が重要で、部屋の中心から張り始めた方が良いんではないかなと思いました。
なぜなら、この隙間を埋めよう頑張るくらいなら、最初から部屋中央から敷いた方が楽だし綺麗に収まるからです。
ということで、今回は僕もタイルカーペット貼るのが初めてですし、セオリー通り部屋の中心から敷き始めて試行錯誤していこうかと思います。
部屋の中央を出す作業
では早速、部屋の中心を見つける作業に取り掛かります。
四角い部屋なので特に難しいことはせず、部屋の四方の壁の長さを測りました。
メジャーで地道に測っても良いのですが、レーザー距離計があると楽です。
僕が使っているのは1万円ぐらいする多機能のもの(角度計、面積や体積も簡単に計測できる)ですが、安価なものなら日本企業の製品でも3000円台ぐらいから入手できます。1つ持ってると引越しや家具の購入時にも重宝します。
さて、この壁の幅は2564mmだったので、半分の1282mmの位置に目印のマスキングテープを貼りました。
その後も部屋の各辺の中心を定めます。
4辺とも目印が出せたら、対面との目印同士を結び部屋の中央を割り出します。なるべく直線が出せるもので結ぶと良いですね。ここではメジャーをビシッと貼って大きい定規替わりにしました。
縦横の真ん中に印のマスキングテープを貼って、クロスした所が部屋の中心です。特に難しいこともなく丁寧に数値を読み取っていけばできました。
タイルカーペットの必要枚数の割り出し方
部屋の寸法が分かれば、タイルカーペットの必要枚数も分かります。以下は今回の部屋の数値です。
横3360mm、縦2560mmの長方形の部屋です。中心を出すように縦横2等分のラインを引いくと一角が横1680mm、縦1280mmの長方形が4つに分けられます。
今回使うタイルカーペットは500mm×500mmなので、左下の一角に注目すると、横方向には4枚・縦方向には3枚敷けることが分かります。左下の一角だけで4×3=12枚が必要です。
よって、それが4つ分なので、部屋を埋めるには全部で12枚×4=48枚必要だと割り出せました。
実際は端っこは切れ端を使ったりして節約することもできるので40枚ちょいあれば足りそうな気もしますが、ミスカットする事もあるし大雑把に計算するとこんな感じです。
今回使うタイルカーペットはTOLIのファブリックフロア「スクエア2400 ソワレ」
今回使うタイルカーペットはTOLIのファブリックフロア「スクエア2400 ソワレ」という製品。カラーはパール[FF2401]を選びました。
値段帯は少しお高めのカーペットなのですが、「上品さ・触り心地・厚み・見た目」どれをとっても最高なんです。
実は以前にネットで見かけた時に一目惚れして、絨毯使うならコレにしよう!って決めてたんですよね。
若干の光沢感があるのですが、それが主張しすぎない上品さでちょっと古い建築家のモダン住宅に敷かれていそうな質感です。今からこれを敷き詰めるのが楽しみ…!
自分の部屋に合うカラーをシミュレーターで把握するのがおすすめ
カーペットのカラーに関しては、東リのWebページにあったインテリアシミュレーター的な便利なツールがあったので使わせてもらいました。
自分で撮った部屋の画像をシュミレーターにアップロードすると、取り扱い製品の中から選んだカーペットを床に置いたシミュレーションが見れます。
大理石柄みたいなフロアシートを敷いて楽しんでみたり↓
左右で検討中のものを並べて比較することもできます。
かなり便利です。僕もこのツールで敷いたときの雰囲気を見てカラーを決めました。
試行錯誤しながらタイルカーペット貼り開始
タイルカーペットを貼る下準備も完了したので、早速敷いていきます。
まずは中心の基準点からカット無しで置いていける箇所を敷き詰める
タイルカーペットの裏に貼ってある透明なフィルムを剥がして、マスキングがクロスしている、この部屋の中心点の所にカーペットの角が来るように置いていきます。
裏には白いゴムの様な素材のラインが入っていて床に吸着してくれます。これが結構強力で走ったり跳んだり程度では確実にズレません。子供やペットの居る家でも最適です。
カットなしで置いていける中央付近からどんどん敷いていきました。
ここが1番簡単だし部屋の景色がみるみる変わっていくので、作業としてはココが1番気持ちいい。
カットが必要な壁際の処理の仕方
さて、コツが必要なのはここから。以下の様な、カットしなければカーペットが収まらない部分です。
こういう壁際の部分は、裏返したカーペットを一度を下に潜り込ませて、
重なったラインに細めのマジックペンで線を引いちゃいます。
そのラインをカッターでカット!(表面からカッターを入れると毛の長いパイルが邪魔して切りずらいので裏面から切るのが良いです)
カットして裏返せばバッチリはまるはずです。
こうする事で、もし壁がタイルカーペットと完璧な並行じゃない場合でも、壁の傾きが反映された型取りができるという理屈です。
1つポイントになるのが、カッターで切断した面を壁側に向ける事です。自分で切った面がカーペット側(この写真では左側)に来てしまうと、繋ぎ目がガタガタになって見栄えが悪くなってしまいます。
先ほどは窓際でしたが、壁でも方法は同じ。
裏返したカーペットを壁に沿って置いたら下に潜り込ませて、
重なった部分にラインを描いて、カットすればジャストフィット!
直線の壁際はこれの繰り返しで全て行けます。
金属製の定規があると早く綺麗にカットできるという豆知識
最初の頃は描いた線に沿ってフリーハンドでカッターを入れて切っていました。
しかし、途中から金属製の定規をガイド代わりにして沿って刃を入れると、、、めちゃめちゃ早く切れる!!しかもカットラインが綺麗!!もっと早くこうしておけば良かった。
プラスチック製定規だと柔らかくてカッターの刃が定規を削ってしまったり、引っかかるのでダメです。僕はこれを使いました。
デコボコ入り組んでる壁の形にタイルカーペットを切り出す方法
タイルカーペットやフロアタイルを敷くのに1番厄介なのが以下の様なデコボコした壁の形です。
しかもこういう壁の処理方法、ネット上でも誰も教えてくれないんですよね。これは自己流でやるしかない…。
という事で、紙を用意しました。結構大きめの画用紙です。
これを壁に沿って折り曲げながらカットしていきます。画像だと説明が難しいのでここだけは動画で見てもらえると分かりいかと思います。
基本的には折り目を付けてカットの繰り返しです。やってみると意外と出来ます。
こんな感じ↓で上手く切れなかった場合でも紙を継ぎ足してセロテープで貼ればOKです。一回で上手にやろうだなんて気負なくても大丈夫。
これで型が取れました。
型をカーペットの裏に置いて転写して、ライン通りにカットしていきます。
置いてみると。。。
カットする位置間違えた!!
以下の様にノーカット面が手前のカーペットとの繋ぎ目側に来てないといけないですもんね。やり直します。
今までと同じ方法で1度カーペットの下に潜り込ませます。
こうする事で型紙を設置する位置が割り出せます。(重なったラインが型紙の1番端っこに来る場所です)
ここに置いて型を取れば行けるはず。
カットしてみると、今度はピッタリ入りました!
「型取りゲージ」という裏技ツール。複雑な形を型取れる定規を使う方法もあり
そして今回この部屋で1番難しい箇所がこちら。ドア周りなのですが階段状になっています。
先ほどと同じ様に紙で型をとっても良いのですが、更に簡単そうなやり方(道具)を見つけたので買ってみました。
それがこれ↓型取りゲージというものです。
1.6mmほどの細いプラ板を縦にたくさん並べたような道具で、デコボコしたものに押し込むと複雑な型を素早く取ってくれます。
これを使えば紙をいちいちカットする手間が無くなるのでは!?と思い試してみることに。
実際に先ほどの箇所の型を取ってみます。
ググッと。斜めになってる箇所とかは若干詰めの甘い部分もありましたが、そこは指で押して整えてあげれば簡単にフィットした型が取れました。
型が動かないようにロックを閉めて、書き写すだけ!
カットしたものはジャストフィットでした!
結果的に「紙で型取る」のと「型取りゲージ」どっちが良いかというと。メリット・デメリットこんな感じです。
紙で型を取る | 型取りゲージ | |
メリット |
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デメリット |
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うーん、一長一短。
どちらも捨てがたいけど、部屋に複雑な箇所が多ければ型取りゲージ、少なければ紙という感じで選ぶかな思います。
部屋の隅の処理はシンプルにサイズを測ってカットが簡単
部屋の四隅に関してはいくつか試しましたが、何だかんだでサイズを測ってカーペットに描き写す方法が1番簡単でした。
定規で地道に測って、地道にカーペットに描き写します。このときカットした面が壁側に来る事だけ意識して気を付ければGOODです。
普通の壁際と同じ様に、カーペットの下に挟んでラインを出すやり方は難しく感じました。
ドアストッパー部分は絨毯を切り抜いて対応
さっきのドア枠の反対側にはドアストッパーが設置されています。
この部分の処理をどうするか迷いましたが、結局カーペットを切り抜くのが1番スマートかなと思ったので思い付きでやってみることにしました。
まずはネジを取って、ドアストッパーを外します。
ここは紙で型を取っていきました。
型が取れたら、この型の上からドアストッパーを留めていたネジ穴部分に錐で穴を開けました。(穴の位置は紙の上から指で強めになぞると穴の位置が浮かび上がってきます)
そうしたら、錐で開けた穴の位置にドアストッパーを戻して、ペンで縁をなぞります。
ドアストッパーを外すとこんな感じで型上に位置が出せました!
あとは型を切り抜いて、カーペットにも転写しカッターで切り抜けばOKなはずです。
上からドアストッパーを戻そうとしたら表面のパイルを噛んでしまって上手くはめる事ができませんでした。そこで裏からドアストッパーを入れてビスで固定すると上手いこと入ってくれました。ジャストフィットです。個人的にはスマートに処理できたなと思います!
動かせない机の脚がある部分は少し浮かせてカーペットを差し込む
カーペット張りも終盤!前回この部屋に長机を作ったのですが、それが動かせないので背中で軽く浮かせながらの作業となりました。
デスクを浮かすのは一瞬なので、そこまで大変な作業でもなく普通の壁際と同じようにカットして差し込みます。
ドアが開かなくなる場合の対処法
今回のタイルカーペットは厚みが10mmあったので、ドアが開かなくなってしまいました。(と言ってもサンプルを取り寄せた段階で分かっていた事なんですが、どうしてもこのカーペットを使いたかったので。笑)
どうやって対処するかというと、ドアの下部をカットしちゃいます!
ドアが留まっている蝶番のビスを抜いて、ドアを外します。
ドアを外すのに手回しドライバーだと厳しいので、安くてもいいので以下のような電動ドライバーがあると良いです。
丸ノコで5mmぐらい下部をカット。
こんな感じでカットできました。
ドアを再び取り付ければ完成。
タイルカーペットを差し込んで隙間チェックをしてみると、、パイルに触れないぐらいの隙間で丁度良いんじゃないですかね。ドアは毎日開け閉めするだけにパイルに触れてるとヘタリそうでなので。
本当は事前にサンプルを取り寄せて開くかどうか確認する
僕はDIYを良くするので電動工具を使うことに慣れていますが、普段使わない人にはハードルが高いと思います…。賃貸に住んでる方もドアのカットなんで出来ないし。
なので、事前にサンプルを取り寄せしっかりドアが開くことを確認してから敷き始めると、余計な手間が掛からずに済みます。
サンプルはメーカーのショールームでも貰えるし、ネットで取り寄せることも出来るはずです。
タイルカーペットを敷き詰めた床の完成【Before→After比較】
全てのカーペットを敷き詰めた終わったので、ビフォア→アフター形式で見ていきたいと思います。
焦茶色のフローリングは主張が強く、奥のデスクや椅子・青い壁との調和が取れていなくそれぞれがチグハグ感がありましたが、
カーペットを敷いたAfterでは家具や色を入れた壁と調和が取れまとまりました。
カーペットの素材感が良いので、部屋全体がしっとりと嫌味のない上品さが出た気がします。
床が白くなったことで部屋も明るくなり清潔感のある雰囲気になりましたよね。
デスク方面を真横から見ても、色数が少なくなったことにより木製のデスクと壁棚、そして青い壁がキレイに浮かび上がる様になりました。
本当に良くなった!!めちゃくちゃ満足してます!!
敷くだけで「ホテル」「海外インテリア」のような上品さ
カーペットの素材感が良いので、敷いただけでホテルライクな印象を受けました。
日本の住宅だとフロア全面カーペットってあまり見ないだけに、海外っぽさがあります。
タイルカーペットを敷いて分かった4つのメリット
ここからは実際にタイルカーペットを敷いて過ごして感じたメリットを紹介します。
1、冬に床が暖かくて気持ちいい
一つ目は冬でも床に寝そべる回数が増えました。暖かいし気持ちいいんですよね。
やっぱり冬に床がヒンヤリしないっていうのは良いものです。単純ですがそれだけで幸福度が上がります。「そんな大袈裟な」と思うかもしれませんが、マジです。
しかもサラサラ。一年中幸せに過ごせます。
2、意外にもメンテナンス性が良い
カーペットってフローリングより掃除のしやすさとかメンテナンス性が悪いと先入観があったのですが、全然違いました。
試しに水をこぼして見た様子を見てください。
めちゃくちゃに弾きます!!真ん丸に水の粒ができました。5分くらいこのままにしてみましたが、染み込みません。
拭けば濡れた痕もなく元通りです。
もし汚れたとしても一枚だけ外して水洗いしたり、交換もできるのでそこまで神経質にならなくても良いんですよね。
掃除機を掛ければ髪の毛や埃もフローリングと同じぐらい普通に取れるし、すぐに汚れてしまうのではという心配は杞憂に終わりました。
3、家具が合わせやすくなった
ビフォア、アフターで見比べたところでも少し触れたのですが、焦茶のフローリングに比べると、家具もコーディネートし易くなりました。
以前は床と家具で雰囲気の違う木目と木目で喧嘩していたのですが、床を繊維系素材であるカーペットにした事で、家具に多い木材や金属素材とのメリハリをつけやすくなりました。
4、下の階への防音効果
最後のメリットはシンプルに下の階への防音効果。
今回カーペットを敷いた子供部屋は2階で、この下の1階にはリビングがあるので結構足音が響いてたんですね。
ですが、カーペットのクッション性の効果で多少良くなりました。もちろん完全に2階の音をシャットダウン出来るわけじゃないので軽減する程度ですが、あるだけで違うのは確かです。
タイルカーペットを敷くと幸せになれる人は以下に当てはまる人
という事で今回は、よくある焦茶のフローリングにタイルカーペットを置いたらインテリア的にも暖かさ的にも良くなったよ!という作業記録でした。
以下が当てはまる方は、タイルカーペットを敷くと幸せになれます。
- ペットを飼っている人
- 子供がいる人
- ホテルライク・海外インテリアが好きな人
- 賃貸物件の床が気に入らない人
- 床からの底冷えに困ってる人
今回使った工具や材料リンクまとめ
使った工具や道具類を以下にまとめておきます!
[電動工具類]
- 電動丸ノコ:https://amzn.to/46wfsdP
→ドアをカットしない場合必要なし - ドライバードリル:https://amzn.to/3U3Rx1z
→ドアを外した時、ドアストッパーを外した時に使用
[工具類]
- レーザー距離計:https://amzn.to/3vK5kQN
- メジャー:https://amzn.to/47Y2Vzr
- マッキー:https://amzn.to/4b641eS
- カッター:https://amzn.to/3S6yLUH
- カッターマット:https://amzn.to/3S6gUNt
- 金属製定規:https://amzn.to/4b1rUV7
- 型取りゲージ:https://amzn.to/42833e9
[材料類]
- 提供:東リ株式会社
タイルカーペット(TOLI ファブリックフロア スクエア2400ソワレ):https://a.r10.to/hPjAQE - 画用紙:https://amzn.to/427rKYf
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