備え付けの収納に棚ダボによる可動式の棚板を作る方法

棚を使っていると棚板の高さを変えたいことってよくありますよね。

そんな時に便利なのが棚の側面に穴を開けて金具で棚板を引っ掛ける『棚ダボ』という方法。

しかし、穴開け位置をしっかり調節しないと棚板が傾いたり、しっかりハマらず失敗してしまうことも…。

この記事では、僕が実際に備え付けの棚を作ったときの実例をもとに、棚ダボによる高さを変えられる可変棚の作り方を詳細に解説していきます。

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備え付け家具でなければ単純に寸法を測って穴開けすればOK

備え付けではない単に床に置く家具だったら、以下のように側面の板の底から◯cm、横から◯cmと数字だけ測って棚ダボの差し込む位置を穴開けしていけばそれでOK。(以下の数値は例え)

備え付け家具になると棚ダボを開ける位置は単純では無い

しかし備え付け家具を作る場合、ただ単に測って穴開けすればOKとかそういう次元じゃなくなってきます。どんな家でも多かれ少なかれ床や壁が傾いているからです。さっきのやり方で穴開けすると棚板も傾いてしまうことになります。

うちの場合も、壁際だけは5mmぐらい上がっている状態。大体の場所は水平が取れているのですが…。なんせ自分で張った床だから誰にも文句も言えないんですけどね。笑

備え付けはやっぱり現場で傾きを考慮しながら作るのが一番確実な方法。

棚の枠自体が現場で付き合わせで作ったので左右で長さが違う

作っているのは、窓際の窪みにジャストサイズな作り付けの棚。

一見すると長方形に見える棚の枠ですが、実はこれ両サイドを支える縦の板の長さが微妙に違います。さらに手前に向かって数mmの傾斜があるため90度にすらカットされていません。

以下のような大まかな設計図は書いたのですが、実際の長さや傾きは現場で板同士を突きつけて線を引いたものをカットしています。

現場で突きつけて作ったものは、単純な棚のようなやり方で棚ダボの穴開けをしてしまうと歪みや傾きが発生する要因となります。

では、どのように棚ダボ穴を開ける位置を特定していくかという話は以下で。

レーザー墨出し器があればめちゃくちゃ簡単に水平が取れる

水平・垂直の線が簡単に出せるレーザー墨出し器があれば、棚の両側の面に一発で水平の線を照らしてくれます。どこに穴を開ければ棚板が傾かないか一瞬で分かります。

下記の機種なら7000円代と手の届かない範囲でもありません。棚ダボ穴を開けたい高さまでレーザー墨出し器専用の三脚で上げていけば本当に簡単。

レーザー墨出し器での平行レーザーが出ている様子は以下の動画が分かりやすいかも。

レーザー墨出し器を持っていなかった場合の水平・垂直を出す方法

散々レーザー墨出し器があれば楽と言っておいて何ですが、僕は持ってなかったんですよね。。。

棚を作ってる最中にあれば楽なことに気付いたのですが、届くのを待っているよりその日のうちに作業したかったのでかなりアナログな方法で水平と垂直を出しました。その方法も以下で解説していきます。

まず基準の穴として、片側のみ棚ダボの一番下段となる穴を開ける

備え付けの棚作成においてレーザー墨出し器が無い場合、一発で全ての穴開け場所の基準線を引くことはできません。

よって、まずは基準にするべき穴を一つ開けてやります。

開ける穴は可変棚の一番最下部にしたい穴です。以下は底部から19cmの高さ、手前の端から6cm奥の部分に開けました。この数字は完全に僕の好みで19cmの高さから可動できるようにしたいのと、手前から6cmぐらいとれば穴が目立たないでしょ。という理由で開けたもの。

その後、適当な板の上に水平器を置きながら先ほどの穴の中心に板の表面を当てます。その板の当てた部分に鉛筆で線を引いてやる。

これで片側は水平が取れた線が引かれます。この線上の棚奥から6cm手前の部分にも穴を開けてやれば片側面の穴開けはOK。

【豆知識】棚ダボの穴の直径に対して少し小さいドリルで穴を開ける

棚ダボ用に開ける穴はダボの直径より少し小さい穴を開けることになります。

例えば今回の作業で言うと、棚ダボは直径5mmの物を選んだので、ドリルの直径は4.5mmで開けています。

もちろんダボを差し込む時にキツいのだけど、木槌やゴムハンマーで叩いて入るぐらいが正しいサイズ感。穴が大きく緩すぎると棚が外れたりする危険があるのでそれだけは避けたいところ。

今回使ったのは以下のもの

棚板の側面にダボの引っかかる半円状の穴を開ける

さっき開けた二つの穴に棚ダボの金具を差し込みます。

今度は上記で差し込んだ棚ダボ金具に引っ掛ける用に、棚板に半円状の穴を開けてやりましょう。(棚の横幅より数mmだけ短くカットした棚板を用意しておきます。)

やり方は意外と簡単。

適当に余った木っ端と棚板をC型クランプで固定。

先ほど基準となる棚ダボ穴を開けたのと同じ場所、手前から6cmの箇所で木っ端との境目になるところを中心点にして穴を開ける。

クランプを外せば半円状の穴が開けられました。

棚板側の半円の穴は7mmのドリルで開けてます。棚ダボは差し込む方と引っ掛ける方で金具の直径が違うので気を付ける点!

Cクランプは他のDIYでもいろんな場面で使えてとても便利。

実際に棚板を当てて水平器乗せて水平を見ながらもう片方に線を引く

この時点で片側の棚板が棚ダボに引っ掛けられるようになっています。以下のような状況です。

この状況が作れたら、何も穴を開けていない反対の側面にも基準線を引いていきます。

やり方は簡単。

片側だけ引っ掛けた状態の棚板の上に水平器を乗せて、水平を示した高さで棚板の底面に沿って鉛筆で線を引くだけ。重いけど…

僕はデジタル水平器でやっていますが、以下のような普通の水平器でも十分。むしろiPhoneにデフォルト機能で付いてる水平器でもいけます。

これで先ほど穴開けした反対側と同じラインの水平な線が取れました。

引いた線上に穴を開ける

この線上に反対側面と同じく6cmの場所に穴を開けます。まずは定規で測って穴開け箇所をマーク。

マークした場所に4.5mmのドリルで穴開け。

同じく奥側も穴開けしておきます。

5円玉を糸で吊るして最下部の穴を基準に垂直をとる

ここからは棚板の高さを調節するための縦のダボ穴を開けていく作業。

そのために傾きの無い垂直な線が必要です。これもやることは原始的で簡単な方法。

5円玉を糸に吊るして穴の位置に合わせると垂直が取れます。

糸を垂らしたまま真っ直ぐな線を引くのは難しいので、糸の線上に何箇所か鉛筆で印を付けておき。その後、点と点を繋いで線を書きました。写真だと鉛筆の線が薄くて見づらいですけど…。

5円玉で取った垂直線上に好みの間隔で穴開け

垂直線が引けたらあとは穴を開けるだけ。

今回は5cmごとに棚の高さを変えられるように5cm刻みで穴を開けてみました。

この5円玉で垂直線を引いて穴を開ける要領で両サイド4列全てのダボ穴を開けました。

最後に棚板のもう片側にもダボの引っかかる半円を欠く

最後に半円の穴を開けていない方の棚板の側面も、先ほどと同じ要領で半円の切り欠きを入れれば全ての作業は終わり…!

棚板を乗せて問題なければ完成

やっと完成!とりあえず、二枚の棚板を設置してみました。結構上手いこと行ったと思う。

一定間隔で開けたダボ穴も遠目から見れば全然気になりません。5mmの穴だから目立たなさとしてはこんなものかもしれませんね。

水平器を乗せると水平もしっかり取れていました。

一つ一つの作業は順を追ってやれば誰でもできる難しく無い作業です。

レーザー墨出し器なんて持ってないよ!という人は今回のやり方を参考にしてやってみてくださいね。

楽をしたい人はレーザー墨出し器を買いましょう。僕はこれを機会に買うことを決意しました。笑

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