日立(FC7FSB)とマキタ(M244)どちらを買うべき?DIY向けスライド丸ノコを比較する

ずっと欲しいと思っていたスライド丸ノコをついに買う決断をしました!子供が生まれたので安全のため中断していた家のセルフリノベーションを再開することになったのがきっかけです。

ということで嬉々とスライド丸ノコを選んでいたんですが、いざ買おうとなった時にめっちゃ悩んだのがDIY向けスライド丸ノコの機種「日立工機:FC7FSB」と「マキタ:M244」どちらを選ぶべきかという問題。スライド丸ノコを買おうかと思ってるDIYerの皆さんも同じ悩みを抱えたりするのではないでしょうか?

そこで今回、この両メーカーの2機種を徹底的に調べて比較してみました。結果的に僕は日立(FC7FSB)を購入したのですが、その理由とそれぞれの機種の特徴を以下で説明していきます。

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カタログスペックはほぼ同じで優劣付け難い

今回検討している2機種は以下のDIYモデルのスライド丸ノコ。プロ向けよりかリーズナブルです。
※ちなみに他のメーカーでもっと安い機種(高儀や新興製作所など)もありますが信頼性・耐久性・精度の面で検討候補から最初から外しています。丸ノコのときのように安物買いの銭失いにはなりたくないので。苦笑(参考:【各社比較】DIYにおすすめの丸ノコを紹介!後悔しない選び方のポイントを解説

日立工機 FC7FSB

マキタ M244

スペック的に見ると日立もマキタもほぼ互角です。

日立:マキタ」←以下左が日立、右がマキタの数値で表しています。(緑字が互角青字が優勢赤字が劣勢

  • チップソーのサイズ:「190mm190mm
  • 重さ:「11.0kg12.3kg
  • 切断できる厚さ:「60mm60mm
  • 最大切断寸法:「305mm312mm
  • 回転数「60006000回転/分」
  • テーブル角度調整:「左45°-右57°左45°-右57°
  • 傾斜切り:「左45°-右5°左45°-右5°
  • 値段:「どちらも35,000円前後で同程度

重さに関しては1.3kgの差と結構大きい数値の違いです。ですがスライド丸ノコはそうそう持ち歩くものでもないので大抵の人はそこまで重要な差では無いように思いますね。

これだけ見るとデザインが好みの方でも買えばいいんじゃない?ってぐらいどっちを買っても良く見えます。だからこそ迷ってしまう要因になんです。それなりの金額もする電動工具ですし僕は優柔不断なので迷いました。

そこで他の決断要因を見つけるため、何かスペックには現れない欠点や良さがあるのではないかとネット上の評判を探ってみました。

マキタより日立の方が精度が良いという評判

電動工具全般において業界では何かとマキタへの信頼や評価が高いです。しかしスライド丸ノコに関して言えば評価は日立に軍配があがるようです。

例えば知恵袋に寄せられたこのQ&A。

Q、質問者

スライド丸のこ日立FC7FSBかマキタM244のどちらかを購入するか迷ってます。
使用目的はDIYの範囲で、フローリング、枠等の切断に使う予定です。(傾斜切りも含む)
今までは友人から借りて使ってたのですが、(5万前後のやつ?)今度の作業が長引きそうなので購入を考えています、予算的にこの辺りの2機種になってしまいます、DIY用の商品なので限界はあると思いますが、その中でどちらが精度、使い勝手が良いのか?、この2機種の情報などありましたら宜しくお願い致します。

A、回答者1

電動工具の修理販売をしております。
結論から言いますと精度は日立の方が上になります。
元々スライドマルノコを業界で最初に作ったのが日立。その時にスライド方式で実用新案を取得しています。マキタはその実用新案を回避すべく、2段スライド方式で対抗しています。
その2段スライドですが、筒型のベアリングを使用しているため僅かに遊びがあります。その遊びが2箇所あるわけですから、1箇所しかない日立よりもスライドの遊びが大きいため、重くてガタが大きくなっております。特に傾斜切りの精度が落ちています。
それ以外に関してはそんなに大きな違いはないでしょう。

A、回答者2

回答者1さんの意見に賛成で日立です。
スリットに合わせて切りやすく、ブレもないし使いやすいと思います。

Yahoo知恵袋より

どう言うことかというと、日立はスライド丸ノコの機構に一段スライド方式を採用しています。それに対してマキタの機種は二段スライド方式なんです。一段スライド方式の方がシンプルな機構で可動箇所が少ない分精度がいいと評判なんですね。

マキタが二段スライド方式を採用しているのには訳があって、日立が業界で初めてスライド丸ノコを販売した会社だったため一段式は実用新案(特許みたいなもの)の関係で採用できなかったのです。そのためマキタは試行錯誤の末、二段スライド方式を開発し後発でスライド丸ノコを世に出しました。

このような経緯があり、スライド丸ノコの技術的完成度は日立が良いという評価です。

Yahoo知恵袋なので真偽のほどはいかがな物か。とは思ったのですがネット上には他にも同じような意見が散見されました。(こちらの大工道具屋さんのブログ記事とか他にも多数のブログで日立推しが見られました。)

それでもマキタのM244を使って不便を感じず作業してる人も世の中にたくさん居るわけで、真っ直ぐカットする分には、というかDIYという用途で使うにはそこまでシビアにならなくても良いんじゃないかなというのが僕の所感です。

実際に実機を見に行ってみた

ここまで記事を書いていて、「うーむでも実際触ってみないと分からんな」とふと思い立ちホームセンターまで出かけてきました。

マキタのM244を触ってみました。(日立も触りたかったのですが近くのホームセンターには置いてませんでした)

気になるのは二段スライド方式がどの程度なのかです。

実際に動かしてみて気になったのは下段のスライドバーが伸びきったときトンッという微細な振動を感じること。この振動があることがなぜ気になったかというと、マキタの二段スライドバーの機構的に下段が先に伸びきってその後さらに上段が後ろに伸びていく構造になっています。ということは下段が伸びきって振動を感じる瞬間というのはまだ木材をカットしている真っ最中ということです。

以下が機構の簡単な説明です。

上の状態からノコ刃をスライドさせると下段がまず伸びきった状態になります。その後、上段がさらに後ろにスライドして木材をカットする仕組み。

この下段が伸びきって上段スライドに切り替わる瞬間にほんの一瞬滑らかさを失うというか…いや多分丸ノコを回しながらだと分からないレベルかもしれません。

この少しの振動で実際にカット精度に狂いが生じるかと言えばDIYレベルでは問題にならないのではないかと思うんですよ。引っかかりがあったわけでもありあません。しかし購入前のインプレッションとしては自分の中では少しばかりネガティブに映ったのは確かかな…。

それぞれのカット動画もyoutubeにあったので参考程度に貼っておきますね。

※余談:これらの動画を見て感じたのは置く場所の奥行き確保は重要だなと。スライドバーがそれなりに飛び出るのでスペースがある場所で使いたいですね。

日立(FC7FSB)の気になること

じゃあ日立のFC7FSBで決定だ!となるかと思いきや、Amazonの商品ページを見ていたら気になるレビューを見つけてしまいました。このレビュー以外はほぼ絶賛のレビューなんですけどね。

★★☆☆☆ 刃の深さをロックする機構の設計がおかしい

材料を完全に切断してしまう場合は問題になりませんが、溝切り等の作業で刃を一定の深さで止める作業が非常にやりにくい。

この製品には、刃の入る深さの調節ボルトがあるのですが、そこに円弧状の部品が回転しながら押し付けられてブレーキがかかるという不自然な作りです。
言葉では説明しにくいのですが、溝切りを考えている方は、とにかく一度実機を見て、確認してから買うことをお勧めします。
この構造では、深さの微調整が困難で、かつ、再現性が不確実です。
刃の深さをあと1mm上下したいなどという調整は不可能か、できても相当の勘が必要。しかも次の作業をするためには、いちいち、ネジを戻して機構を解除しなければなりません。
なぜこのような変な設計になっているのか理解できません。他社の特許回避のためでしょうか?

同価格帯の競合のマキタの機種や、日立工機でも上位の機種を見ると、ボルトが平面に直角に押し当たる構造であり、ボルトの上げ下げが、刃の上げ下げ方向に一致するため、微調整も簡単です。

丸ノコのような道具は、どれも設計がこなれていて、あとはメーカーの信頼感で選ぶだけだと思っていましたが、大きな落とし穴でした。
残念な買い物をしてしまいました。

追記:深さ調節ボルトの位置に、建築のL型金物を短く切断したものを取り付けて、他機種と同じようにボルトの上げ下げで深さを調節するように改造しました。

Amazon.co.jp FC7FSBレビューより

スライド丸ノコにはチップソーの出具合(カットの深さ)を調節する機能があるのですが、その調節機構が使いづらいという話。

確かに投稿された写真を見ると、横から当てて深さを決めるだけにどの高さでストップさせるか調整するのがシビアそうですね。時間を掛ければ微調整できないことはもなさそうですが。木材表面の溝彫りのような用途に使う場合は不便そう。

しかし、木材を完全に切断するような使い方しかしないのであれば全く気にしなくていい問題です。むしろDIYで相欠き継ぎ加工のようなことをする人ってどれだけ居るの?という話。(丸ノコでの相欠き継ぎ加工はこちらのブログが分かりやすいです)

僕はスライド丸ノコを溝彫りのような用途で使う予定がないので、まあ気にしなくて良い点かな…。溝彫りもできないって訳ではないですから。

検討の結果、日立工機(FC7FSB)を購入しました!

スペック的にはほぼ互角な両者でしたが、結果的に僕はスライド丸ノコの先駆者である日立を購入しました!

日立の「ノコ刃の深さ調整がしづらい」という難点はありますが、僕は主に木材の切断に使うので溝切りがしやすいかどうかはあまり重要なポイントではなかったからです。逆にマキタはやはり「二段スライド」という機構が最後までどこか引っかかってしまいました。

届いて使ってみたらノコ刃の調整についても確認してこの記事に情報を追記してみます。もちろん日立のスライド丸ノコ単体のレビューもお届けします!

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